ガヤを美味しく唐揚げに
ヒミツは油の温度と万能調味料!?

以前ライトロックでねらう「ガヤ」を紹介させてもらいました(北海道ならではの魚「ガヤ」?ライトロックでねらうエゾメバルは楽しく美味しい!)。今回は、そのガヤことエゾメバルのかんたんで美味しい唐揚げのレシピをお届けしたいと思います。

ガヤを唐揚げにする場合は小ぶりなものの方が火が通りやすくてよいでしょう。逆に、大き目のものは煮付けがオススメですよ。

まずはしっかり下準備!
決め手は万能調味料!?

01_ 釣ってきたガヤ(エゾメバル)

まず、ガヤはウロコを取りハラワタを抜いてしっかりと冷水で洗います。中骨の血合いは歯ブラシなどを使うと綺麗に取れますので、しっかりと綺麗にしておきましょう。どんな魚料理もキッチリと下処理をすることが肝心です。

02_ 下処理したガヤ

次に、カサゴやメバルの唐揚げと同じく、背中を開くように包丁を入れます。
中骨から身が剥がれない程度まで切るのがコツです。こうすることにより中骨にまで火が通りやすくなります。

03_ 背から包丁を入れる
04_ 中骨まで刃を入れる

と、ここまではよくあるレシピですが、私がオススメしたいのが「クレイジーソルト」を使った味付けです! クレイジーソルトは岩塩とハーブをミックスさせた万能調味料。これがなかなか重宝します。
うま味と香りが引き立ちどんな料理にも合う調味料なのですが、私にはこのガヤの唐揚げを作る際に欠かせない調味料となりました。

05_ クレイジーソルト
ガヤの唐揚げの際に欠かせなくなった万能調味料「クレイジーソルト」

ガヤにクレイジーソルトをまんべんなく振りかけ、包丁を入れた背中やお腹にもしっかりと擦り込んでください。味を馴染ませるためこのまま30分程度冷蔵庫で寝かせます。冷蔵庫ではラップをせずにおくのがコツです。

06_ 腹の中にも擦り込む
お腹の中にもしっかりと擦り込んで!

塩分が付いた魚は浸透圧で水分が出てきます。この水分を出すことで、身崩れを防ぎ臭みをなくせるのです。魚の身から出てきた水分はキッチンペーパーでふき取るのが基本ですが、ふき取ってしまうとせっかくのクレイジーソルトの味も一緒に落ちてしまいます。なので、ふき取らずラップもせずに冷蔵庫に入れてしまってOK。冷蔵庫は十分に水分を吸って乾燥してくれますよ。

あなたはカリっと派?ふんわり派?
揚げる温度は2通り

さて、下準備ができたら早速揚げていきましょう。私はこのまま素揚げしますが、お好みで小麦粉や片栗粉をまぶして揚げてもOKです。
ちなみに小麦粉をまぶして揚げると、なんとなくケンタッキー・フライド・チキンの味に似ている感じがします(笑)。

07_ 揚げる

揚げ方は2通りありまして、カラッと骨まで食べたい場合は油の温度を160℃にし、じっくり揚げます。途中、空気に触れさせるために油から数回取り出すとカラリと揚がります。揚げているガヤからの気泡が小さく少なくなってきたら仕上がってきた合図です。
一方、ふんわりとした身を楽しみたい場合は油の温度は170℃に。キツネ色になるまでサッと揚げて一度取り出し、温度を180℃に上げてさらにサッと揚げる二度揚げがよいでしょう。

これで美味しいガヤの唐揚げのできあがりです!

08_ ガヤの唐揚げ1
09_ ガヤの唐揚げ2
見た目も美しいガヤの唐揚げ。美味しそうです!

 

「ガヤの唐揚げ」いかがだったでしょうか? 今回は姿揚げにしましたが、3枚におろして腹骨を取ってから揚げると小さな子どもでも食べやすくなりまので、さらにオススメです!
同じロックフィッシュのカサゴやメバルでも同様に美味しく仕上げられますので、よければトライしてみてくださいね。

 

レポーターREPORTER

北條 正史
プロフィール:北條 正史
1974年生まれ /北海道夕張市出身、札幌育ち、石狩市在住
オカッパリによる海釣りを好み、なかでも、投げ釣り、サビキ釣り、ロックフィッシュ、エギング、サーモンフィッシング、ワカサギ釣りを得意としている。ブログやSNSを通じ釣友たちとの釣行を楽しむ日々。
日本釣振興会北海道地区支部役員、小樽海上保安庁指定フィッシングセーフティーリーダーも務めている。