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北海道の釣りは「大物が釣れる」とのイメージが強いですが、実はメバルなどの小物釣り、「ライトロックフィッシュゲーム(ライトロック)」もひじょうに楽しくエキサイティング!
とくに北海道で釣れる「エゾメバル」は通称『ガヤ』と呼ばれ、その由来の通り「ガヤガヤとうるさいくらい釣れてしまう」からと、とても生息数が多くねらいやすいターゲットなのです。
今回は、そんなエゾメバルの釣り方や食べ方についてご紹介します。
ガヤってどんな魚?
根魚なのに浮いている??
北海道在住の人でエゾメバルと呼ぶ人は稀で、ほとんどの人は「ガヤ」と呼んでいます。
アベレージサイズは17~18cmほどですが、時折30cmほどのメガサイズも釣れる魚です。
磯場など海底が岩礁帯の場所であればほぼ100%生息し、また港でも海底がブロックや捨石になっていれば、その周りでねらうことができます。
ガヤはほかの魚のように釣れない時期がなく、ほぼ通年ねらえるのがライトロックファンにとって大変嬉しいところ。私は毎年2月にガヤをねらいに行くことが多いです。
なぜ2月かというと、北海道ではこの時期、岸寄りする魚が少なく釣りの閑散期となるのですが、このガヤだけは閑散期でも期待を裏切ることなく楽しませてくれるからです。
ガヤは根魚に分類されますが、根に潜って潜んでいるというよりも、海底から浮いていることが多い魚。根周りを攻め続けることが少ないため、根掛かりによる仕掛のロストが少なくビギナーもチャレンジしやすいターゲットです。
ビギナーにもピッタリのターゲット
ジグヘッドとダウンショットで2桁釣果も夢じゃない!
ライトロックスタイルでねらう場合は0.5g~3g程のジグヘッドに2in~3in(インチ)のシャッド系ワームを使用します。夜釣りとなるのでワームの色はグロー(夜光)、ホワイトやイエローなど明るめの色がいいようです。
キャストしたあとは、海底~中層付近をゆっくりとリトリーブするスイミングアクションが基本です
またガヤの活性が悪い場合はダウンショットリグも効果的です。
ダウンショットリグのシンカーは7g~18gあたりを使い分けます。水深によって浅ければ軽く、深ければ重くするとよいでしょう。
フックはサイズ#2~1/0のフック。ワームの大きさに合わせてセレクトします。また、ワームはストレート系やホッグ系が定番ですが、カーリテール系やシャッド系でももちろん実績がありますのでいろいろ試すとよいでしょう。
アクションは海底でステイさせ、時折フワッとした軽いアクションを入れるのが効果的です。
パターンがハマれば入れ食いとなりあっという間に2桁釣果に結びつきます。
もちろん毎回入れ食いになるというわけではなく、釣果に結びつくまでの試行錯誤はゲームフィッシングの面白さでもありますね。
ガヤをねらうライトロックファンは北海道では少数で、今のところ釣り場の混雑はないのでビギナーにもピッタリです!
ガヤの魅力は釣りだけにあらず!
煮付けと唐揚げは絶品なんです
ライトロックフィッシュゲームといいながらキャッチ&イートも楽しめるガヤ。
ガヤは煮付けや唐揚げが大変美味しい魚です。
そして私の場合…、釣ったガヤを「深夜食堂」に持ち込むことが最高の楽しみでもあります!!
何度か紹介させていただいた私の地元。北海道石狩市花川地区でひっそりと深夜から営業している居酒屋へ……。独り占めしたいので、まだまだ住所と名称はお伝えできません(笑)。
しかし先日、当「WEBマガジン HEAT」を読んでくださった方がこの店に興味を持たれ、探し当ててご来店いただいたと女将が大変喜んでおられました!
女将が美味しく調理してくださった唐揚げは最高!!
ガヤはカリカリになるまで揚げるとより一層美味しいくいただけます。
石狩の「深夜食堂」は現在(2021年6月)、この北海道内にて新型コロナウイルスが蔓延している緊急事態期間は営業を中止しております。緊急事態宣言前もやはりコロナ禍ですので、私も足が遠のいていました。
この事態を乗り切り、また美味しいガヤやほかの魚を持って、深夜食堂にお世話になりたいと思っております。
レポーターREPORTER
1974年生まれ /北海道夕張市出身、札幌育ち、石狩市在住
オカッパリによる海釣りを好み、なかでも、投げ釣り、サビキ釣り、ロックフィッシュ、エギング、サーモンフィッシング、ワカサギ釣りを得意としている。ブログやSNSを通じ釣友たちとの釣行を楽しむ日々。
日本釣振興会北海道地区支部役員、小樽海上保安庁指定フィッシングセーフティーリーダーも務めている。