今!イカメタルが熱い!
東北各地のイカメタル事情

服装はしっかり準備を

14_ IMG_0268 夏でも長袖
15_ IMG_9084 冬は防寒

岩手県沿岸などは夏でもヤマセ(オホーツク海からの冷たく湿った空気)が入り込むと、ガス被りとなって夜間は肌寒いを通り越し、薄着ではガタガタと震えてしまうほどです。そのため、薄手のウインドブレーカー、レインスーツなども持参した方がよいです。
夏場の夜間の釣りでは、蛾、蝉、カナブンなども集魚灯に集まりますので、虫が苦手なアングラーは薄手の長袖パーカーなどは重宝します。また、集魚灯の灯りには紫外線が多く、思いのほか日焼けしますので、暑いからといって半袖短パンはオススメしません。とくに女性や肌の弱いアングラーは注意してください。

冬場のヤリイカ釣りでは、寒さが厳しいこともあります。できるだけ手指を濡らさないようにする、携帯カイロなどで身体を暖めるなど、防寒対策に努めながら釣行しましょう。

釣り方のコツとアドバイス

16_ IMG_0177 釣りシーン

イカ釣りはリグをイカの居るレンジ(タナ・水深)に合わせることが大切です。
釣れたアングラーは進んでヒットレンジをアナウンスするなどして、周りのアングラーと情報を共有するようにしてください。船中のアングラーみんなが釣れた方が盛り上がりますし、情報の共有をすることで船下にイカの群れが長く留まり、結果的に全体の釣果がよくなります。

スルメイカは派手なアクションと素早い動きに好反応します。時には、メタルスッテやオモリグのシンカーを重くすることでアクションにメリハリが出て釣果がよくなることもあります。

冬場のヤリイカ釣りではボトム中心に釣りますが、時には大きくボトムから浮いてくる場面もあります。とくにその日の中盤以降は、掛かったイカについてきて浮いたイカが船下のシェードに入り込むことも多くありますので、思い切って浅いタナをねらってみることも効果的です。

17_ IMG_0171 スルメイカ
こちらはオモリグでのダブルヒット。スルメイカは引きが強くて釣り味はよいです
18_ IMG_9277 ヤリイカ
これも冬のヤリイカ。オモリグでの釣果

スッテ、エギのカラーは釣れなくなったらすぐに交換すること。レンジが定まったイカはカラーにスレることがありますので、時には1杯釣れたらすぐ交換で、数を伸ばすこともあります。カラーバリエーションは豊富に用意しておくことをオススメします。
リグをキャストする場合は必ずアンダーハンドでキャストしてください。船の集魚灯はとても高価なモノです。破損した場合、危険ですので充分に注意が必要です。

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愛用のスッテ、エギ。カラーバリエーションは豊富に用意した方が釣果は伸びます

 

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カラーローテーションするエギやスッテはカゴに入れて、遊漁船のデッキ上に仮置きします。集魚灯に照らされてグローの蓄光ができるし、帰ってから洗うのもこのまま水をかけるだけ。なにより手返しのよさが釣果アップのコツです

ここ数年の東北地方のイカメタル人気の盛り上がりには目を見張るものがあります。
ライトで繊細なタックル、イカからのシグナルを捉えて掛ける面白さと難しさ、タイミングよく掛けアワセができたときの手応えなど、イカメタルの楽しさは体験してみればすぐに実感できます。仲間とワイワイ楽しんだり、数釣りを競ってもいいでしょう。

イカメタルはけっして難しい釣りではありませんし、女性や子どもなど腕の力が弱いアングラーでも楽しめる釣りですので、ぜひ、ご家族や友人を誘ってみてください。
きっと、楽しい時間を過ごすことができるはずですよ。

 

レポーターREPORTER

堀籠 賢志
プロフィール:堀籠 賢志
フライフィッシング、バス、シーバス、ロックフィッシュ、フラットフィッシュ、エギング、鮎釣りまで、さまざまなジャンルを釣りこなすマルチアングラー。現在はスーパーライトからヘビークラスまでジギング全般と、メタルスッテを中心としたイカ釣りに取り組む。
東北エリアの面白い釣りを発信することで、震災復興に繋げていきたいという熱い想いのもと活動中。
GOMEXUS社フィールドテスター /tamaTV社フィールドモニター /キーストン社フィールドサポーター などを務める。
ブログ:Anglershighごめのブログ