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海釣りをしている人なら、誰でも一度はしたことがあるだろう「サビキ釣り」。
まだ釣りをやったことがない人やあまり釣りをしたことがない人はモチロン、子どもと一緒に釣りに行きたい人、釣りを長くしている人でも楽しめる釣りです。昔やったサビキ釣りを思い出してみるのも一興。
今回は、そんな釣りの原点ともいえるサビキ釣りのコツやポイントについてお届けします!
サビキ釣りには釣りの基本が詰まっている!
「サビキ釣り」と聞いて思うことは人それぞれ…。「サビキ釣りって何?」って思う人もいれば、「サビキ釣りくらい誰でも釣れるわ」って思う人もいます。でも、私が釣りをしてきて思ったことが幾つかあります。
魚に食わせる釣りの場合、仕掛についたハリ(擬餌バリ)を「エサと間違えて食わせる」のが基本。サビキ釣りでも、たくさん付いたハリをアミエビの中に紛れ込ませるから食ってくるのです。サビキで覚えた「釣れた魚のブルブル感」「タナ(仕掛のハリの位置)の重要性」「釣れた魚の美味しさ」など、サビキ釣りには釣りの基本や魅力ともいえる、たくさんのことが詰まってます!
準備と釣りの手軽さは一番!
釣りをしたことがない人でも、女性の方でも全然大丈夫! かんたんにサビキ釣りの道具をご紹介しましょう。
【サビキ釣りの道具】
- ●竿:3~5mくらいのもの
- ●リール:2000~3000番くらい
- ●サビキ仕掛:市販の3~7本バリ
- ●マキエカゴ:オモリ付きの下カゴタイプがかんたん
- ●マキエ(撒き餌):チューブタイプのアミエビなら手が汚れなくてオススメ
- ●水汲みバケツ
- ●クーラーボックス(魚持ち帰り用)
何も持ってなくても、エサ以外は今どき100円均一ショップでそろう時代に…(100円でないものもあります)。仕掛はリールの糸を竿のガイドに通して、サビキ仕掛に結んで下にカゴを付けるだけ! サビキはハリがたくさん付いているので、手や服などに引っ掛からないように注意してください。そしてカゴにエサを詰めたら、海に仕掛を入れて釣り開始。
道具も多くなく、比較的かんたんに釣りが始められるのもサビキ釣りの魅力の一つです。
子どもや仲間で楽しむために
かんたんでみんなで楽しめるサビキ釣り。何点かポイントをご紹介しましょう。
小さな子どもが釣りをするには「重さ」に配慮が必要です。エサ(マキエ)カゴ自体に8~10号(約30~38g)くらいの重さがあり、長い竿は重くて扱いにくいものです。また、ハリもたくさん付いてるので、絡まったり引っ掛かったりもします。
そこでオススメは3mほどのエギングロッドに市販の3本バリが2セット入っている仕掛。足下しかねらえませんが、軽くて感度がいいエギングロッドは魚が掛かったときのブルブル感が何とも言えません!
そして仕掛を海中に入れたときに、カゴからマキエ(撒き餌)が出ているかどうかの確認とマキエとハリのタナにも注意が必要です。
エサカゴは重いので糸を出して落とすと、あっという間に海底まで落ち、根掛かりの危険性も…。もし海を覗いて魚が見えるようであれば、魚がいる深さの1mほど下(大体の感覚で大丈夫です)にエサカゴが到達したらすぐに糸の出を止められるように、指でリールから出る糸を軽く押さえながら仕掛を落とします。
マキエの出が悪そうならそこで2~3回竿をシャクって、ハリをマキエの中に紛れ込ませる。先日の釣行でも、子どもたちにこんな感じのアドバイスをしたら自分たちでバンバン釣っていました。
さらにサビキのコツを1つ。アジは回遊性の魚なので、回ってこないと釣れないことが…。
そこで、アジがいないときは回遊を待って、少しマキエを多めに撒いてアジを寄せるとGOOD。アジが寄ってきたら違う場所に行かないように、そしてマキエを切らさないようにして足止めします。そのときのマキエは少なめでも大丈夫です。「そこにエサがある!」という状況が維持できれば、釣れ続けます。
また、「ハリ外し」があると便利です。V字に凹んだ所にサビキのハリスを引っ掛けて、あとはそのまま引っ張るとかんたんに魚がハリから外れます。釣れた魚のハリを外すとき、魚が暴れてほかのハリでケガしたり、服に引っ掛けたり、周囲の人にも注意してくださいね。
自分で釣った魚はおいしい
子どもが自分で釣った魚。その魚が食卓に並ぶと嬉しいものです! 先日の釣行では小アジがたくさん釣れたので、アジの南蛮漬けにしました。
身近な魚を食べて魚の美味しさを認識。釣る楽しみに加え、食べることの楽しさを味わえるのも釣りの醍醐味です。何より釣ったばかりの魚は新鮮! これはまさに、釣り人の特権の一つですね。
食卓に並んだ魚料理の中から自分が釣った魚を探してみたり、釣れたときの感想を話しながらの食事は楽しいものですよ。
私も子どものときに家族で波止に行って、サビキ釣りをしたのが最初の釣りでした。今でもサビキ釣りで釣れた楽しい記憶が残っています。釣れる釣りは楽しいものです。
家族や友人と楽しくお手軽にできる釣りであり多くの人に親しまれる「サビキ釣り」は、釣りの基本ともいえるマキエとハリを同調させる大切さも学べるので、やはり海釣りの原点だと思います!
※釣りを長く楽しめるように、ゴミの持ち帰りとマナーを守りましょう!
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レポーターREPORTER
大阪在住
子どものころから釣りが好きだったものの、社会人の間はブランクが…。令和になってから釣りを再開したリターンアングラー。大阪、和歌山、京都、兵庫をホームに季節に合わせて魚種を変え、1年を通じで釣りを楽しんでいる。