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今回のテーマは「春を釣る!!」です。
春は1年間のうちでブラックバスが食性以外の行動をする季節。そう! スポーニング(産卵期)です。細かく分けるとスポーニングにも数段階ありますので、そのあたりを踏まえ、春バスの攻略方法を一緒に考えてみましょう!
スポーニングのシーズンは
3つに分かれている
スポーニングには大きく分けて3つの時期があります。
1つ目は「プリスポーン」。スポーニングに入る前の段階です。産卵場であるシャローに上がってくる前の段階で、エサを食べて体力を蓄えているためコンディションのよい状態です。
2つ目は「ミッドスポーン」。多くのアングラーがシャローにバスがいる光景をよく目にする段階で、卵や産卵場を守っている状況。ルアーを投げてバスが逃げたとしてもすぐに戻ってきます。
3つ目は「アフタースポーン」。アフタースポーンは産卵を終えバスが疲れた状態。なので、痩せているバスが釣れることがほとんどです。
その年の気温や湖の状態で変わりますが、大体3月から6月くらいがスポーニングシーズンとなります。
プリスポーンのバスをどうやって釣るか
プリスポーンの時期は、釣行時に防寒着がいらないほど暖かい日もあれば防寒着を着ていても寒いと思う日もある、まさに三寒四温の激しい早春。
暖かい日が続くとバスはシャローに上がってきて、寒くなるとまた激タフになる。よい釣りをするには日が大事なのです。バスの機嫌がいい日は巻いて釣れるけど、機嫌が悪ければどれだけスローにしても食べてくれない…。とくに今年の相模湖はそんな感じでした。
SNSを見ていると、たくさん釣れているように見えますがそれはごく一部のこと。ねらい方を間違えると、高確率で悲しい結果になります。「じゃあ、プリスポーンのバスはどこにいるの?」って話ですよね??
バスは暖かくなると卵を産みたいので、スポーニングエリアと呼ばれるシャローに来るんです。暖かくなるとシャローに来るってことは、シャローにいつでも行くことができるポイントにいます。一番分かりやすい目安が「ブレイク」。そして、よく聞くのが「ディープ隣接のシャローエリア」です。
単純に考えるとこうです。
暖かくなると、ディープからシャローにバスが上がってくる。放射冷却や雨など水温が下がる要素があったときはシャローからディープに下がる。春はこの移動が激しいんです。
シャローとディープを行き来しやすいエリアのブレイクを見つければしめたもの。さらに、そのブレイクに岩や立木などがあれば、なおさらバスはそこに着きやすくなります。
私自身プリスポーンのバスをねらう際、ブレイクを意識しながら温かくなるタイミングでシャローをねらう作戦が大好きです。
プリスポーンのバスに有効なルアー
ラバージグ
以前も書かせてもらいましたが、春にラバージグは定番です。スモラバじゃなくて、ラバージグが有効なのは間違いないですよ。
トレーラーにはボリュームのあるワームを付けるのがおすすめです!
ミドスト
ミドスト(ミッドストローリングの略)、これも春の定番の釣り方です。
1.8g前後を目安に操作速度は上げずに、ジグヘッドの重さで水深をコントロールすることが大事になります。
ジグヘッドワッキー
春の釣りは横を意識したものが多いですが、ジグヘッドワッキーは縦の釣りから横の釣りまで幅広くカバーできます。
また、水の抵抗が大きくゆっくり落ちるので、フォールでねらいたい場合も使いやすいメソッドです。
「ディープの隣接するシャロー」を実釣!
前述したことを踏まえて、実際に早春の湖で「ディープの隣接するシャロー」をねらってきた今シーズン。
このポイントをねらうメリットは2つです。
- ①.春の定番エリアなので間違いない!
- ②.状況が好転したときや、天気がよくなったときなどにシャローにバスが上がってくるタイミングが分かる。
基本的にブレイクの上にいることが多くなるため、シャローにバスが上がってきたらシャローを中心に攻め、見えなければブレイクやブレイクの下をねらってキャストするイメージです。
ルアーの使い分けは、シャロー全般をミドスト中心で攻略していき、シャローのボトムやブレイクまでをフォールなどで誘いたい場合はジグヘッドワッキーを使いました。そして、ブレイクをダイレクトにねらう場合には、ラバージグのずる引きかボトムバンピングを多用したといった具合です。
魚探がない場合やシャローに入りたくない場合は、目で見て馬ノ瀬になっているようなところを見つけるとねらいやすいので、そういったところをねらうことも多かったですね。
春はセオリー通りの攻めが有効になります。
ときにはセオリー通りの釣り方で釣れず、周りばかり釣れているなんてこともあるかもしれません。しかしそれは、もしかしたら「実はセオリー通りの攻め方ができていない…」からかもしれません。たとえば、春に差し掛かっているのに「冬のバスの越冬場所を攻めていた」なんてことも考えられます。
陸っぱりでもボートでも、最重要事項はルアーでも動かし方でもなく、時期やタイミングに即した『エリア』をねらえているかどうか。そのことを念頭に自分なりに工夫すると、きっとよいバスが釣れますよ。
春はねらってビッグバスを釣ることができる季節なので、自己記録更新を目指してトライしてみてはいかがでしょうか?
※「スポーニング期の釣り」に関しては賛否両論ございます。スポーツフィッシングの視点、キャッチ&リリースorイートといった釣りスタイルの差異、「釣りを楽しむとは?」といったそもそもの話…など、さまざまです。当記事では特定の価値観やスタイルを擁護(または非難)するものではございませんので、何卒ご了承ください。
いずれにしましても、リリースされる場合は魚へのダメージが最小限となるようご配慮願います
レポーターREPORTER
横浜市生まれ
高校生までプロサッカー選手を夢見てサッカーに打ち込むかたわら、バス釣りに出会い毎週のように釣り場に行く。社会人になってもその熱はとどまるとこを知らず、週末には大会にも参戦する日々。現在は行政書士事務所で働く負けず嫌いのバスアングラー。