船長が伝授!船釣りステップアップ
絶品のシロアマダイ釣りは初心者さんにおススメ!

(※当記事は緊急事態宣言前に実釣されたものです)

初めまして! 静岡県は浜名湖から出船している「青鬼ガイド」こと中村です。
今回のねらいは、今、浜名湖沖で好調の「シロアマダイ」。「釣って楽しい! 食べて美味しい!」そんな釣りの醍醐味が味わえる釣りモノを船釣り初心者さんに味わってもらうべく、オールレンタルタックルで実釣していただいた模様をお届けします。

シロアマダイの魅力

05_ シロアマダイ

さて4月上旬の某日、久々に天気予報がよかったので、最近なぜか好調(?)のシロアマダイねらいで船を出してきました。今回のゲストさんに「船長のオススメの釣りは何ですか?」と聞かれてのことです。
なぜ今季シロアマダイが好調なのかは謎ですが、幻といわれているシロアマダイが(状況がよければ)数釣りできることをゲストさんに伝えると、「ぜひ、釣果リストに加えたい!」とノリノリで決定しました。

シロアマダイの魅力は、何といってもヒットした瞬間の引きの強さ! そして、途中でも諦めない突っ込みと上がってきたときの感動! また、食べても抜群なその食味から、シロアマダイを食べたときの家族の笑顔も最高です! やはり相手が超高級魚になると、スリルと感動は倍増する…。そんなところもシロアマダイねらいの魅力かと思います。

キラキラした目で準備を進めるゲストさん2人とともに、大漁を夢見てゆっくりと出船しました。

幻への道のり

07_ 船からの風景(岳原素材)

今回のゲストさんはSさんとHさん。2人はまだ釣り歴が浅い船釣り初心者さん。前日から、船酔い防止のコツや酔い止め薬のことなど入念に打ち合わせをし、万全の状態で挑んでいただきました。(そのはずでしたが……)
前日の風の影響で、朝のうちは少々波が残っていたものの比較的風は弱く、釣りはしやすい状況でした。

今回シロアマダイをオススメしたのは、お2人の「なるべく釣ったことがない魚を釣っていきたい」という要望から。それなら「釣ってよし、食べてよし」なうえ、希少なシロアマダイは十分ねらう価値があるでしょ! というワケ。道具立ては「The 船釣り!」といったものですが、レンタルタックルで挑んでいただけるので、比較的気軽にチャレンジしてもらえると思います。

まず目星を付けていたポイントで船を流しながら、釣り方や仕掛の投入の仕方をレクチャー。
実はこのシロアマダイ、私も釣ったのは今年が初めてでして…。釣れてからというもの1人で船を出し、いろいろなエサや誘い方、流し方を研究しました。ま~大してアマダイと変わらないのですが(笑)。

初心者さんでも安心してください!
一緒に釣りましょう

04_ アマダイ仕掛
ハリスは大物がヒットしてもよいように5号。気合い満タンで実釣です

オールレンタル(ライフジャケット込み)のタックルは、竿が2.6mの胴調子。リールはPE3号を巻いた3000番に、片天秤オモリ80号。仕掛はハヤブサのアマダイ仕掛といった組み合わせ。
2本バリのアマダイ仕掛を使った「吹き流し釣り」と呼ばれる釣り方で、ハリスは大型に対応できるように5号を使用してもらいました。そしてエサは、オキアミ、ホタルイカ、アオジャムシから自由にセレクト。

※エサと仕掛について、私の船では事前に相談してもらえれば準備させてもらっています(有料)。初めてで分からない方や仕事が忙しく買いに行けない方は、お気軽にご相談くださいね。もちろんご自身でいろいろな仕掛の準備やエサの持ち込みもOKです

 

まずは私も竿を出し、着底してからの糸フケの取り方、置き竿での釣り方、手持ちでの釣り方などを実際にやって見せます。すると、空気を読んでくれたのか30cm程のシロアマダイをGET!
このシロアマダイを見て火が点いた2人。夢中になってレクチャー通りにこなしていると、徐々に見よう見真似で大きく誘いをかけ、ゆっくりとフォールさせることができるようになってきました。しばらくすると、そんなSさんに明確なアタリが。ドラグを鳴らしながら抵抗する魚を見て、「間違いなく良型です! 慎重に!」と伝えつつ、なんとかタモ入れに成功!

01_ シロアマダイ釣果(Sさん)
満面の笑みで喜ぶSさん

大台には一歩及ばずの49cmでしたが、ナイスサイズのシロアマダイ。ガッツリ握手とハイタッチをしたいところですが、状況が状況なためエアハイタッチ。船中も一気に盛り上がり、続けとばかりにHさんも気合いを入れて誘いをかけてくれてはいたのですが…、なんだかHさんの様子が変…。顔からは血の気が引き……。
前日の夜、興奮して眠れなかったとカミングアウトのHさん。船酔いしてしまったようです…。それでも「根性で釣ってやる!」と言いながら、頑張ってその後も釣り続けてくれました。そんなHさんをよそに、無常にもアタリは再びSさんに…。30cm程のシロアマダイを難なく追加。しかし、そのあとはまったりとした時間が流れ、アタリは遠のいてしまいました。

後半に差し掛かったとき、ようやくHさんにも渾身のアタリが! 船酔いが厳しくなり、置き竿で何とか頑張っていたところでのヒットです。
「バレないでくれ…」と心の声が漏れるHさん。何度か突っ込まれながらも祈りが通じたのか無事にキャッチ! これもナイスサイズな46cm!

02_ シロアマダイ釣果(Hさん)
少々船酔いで顔が白い?

船酔いしながらも信じてやり続けた結果に大満足のHさん。興奮のためか船酔いも回復し、レクチャー通りの底取り、誘いを繰り返し、2人ともに30cmクラスを数尾追加して納竿となりました。

03_ シロアマダイ釣果(2人)
船着場にて2人で

釣れたからこそのお楽しみ…

結果的に2人ともにナイスサイズのシロアマダイをGET。レギュラーサイズも数尾釣れ「大満足でした!」と言ってくれたので、本当によかったです。
帰港後に食べ方を聞かれたので、「何しても美味いけど、一夜干しが絶品だよ!」とアドバイスし、2人をお見送り。本当にお疲れ様でした。そしてそして、自宅に戻った私も最初に釣っていたシロアマダイを一夜干しにしてみたのでした~。

06_ シロアマダイの一夜干し
何度食べても文句のつけようがない絶品! フワフワでくせがなく、口の中でほのかに甘く最高でした

幻の魚といわれるシロアマダイ。今シーズンはいつまで釣れるのか分からないですが、幻の魚が本当に幻にならないように、なるべく小さな個体はリリースし、後世でも釣り続けられるようにしていきたいですね。

 

これからの季節はいろいろな魚種がねらえます。小アジを釣ってからの泳がせ釣りは、ヒラメ、ブリ、ハタ、運がよければクエも釣れちゃいます。イワシが回ってくれば落し込みで青物。中深海では赤ムツ。もう少し深場ではキンメダイやアコウダイもねらえる楽しいシーズンです。

早くコロナが落ち着き、また市外や県外からのお客さんを乗せて出船できることを願っています。

※コロナが大変な2021年春現在、「青鬼ガイド」では地元浜松の方に限定してのご案内とさせていただいております。市外の方にはご迷惑をお掛けしておりますが、何卒ご理解の程よろしくお願いします。
遊漁船「青鬼ガイド」:中村

 

レポーターREPORTER

プロフィール:中村 浩之
浜名湖近郊に生まれ、幼少のころから魚釣りにどっぷりハマる。そして気がつけば遊漁船の船長&漁師になっていた、根っからのフィッシャーマン。浜名湖・遠州灘エリアを今日も元気にガイド中!