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タックルさえ整えばあとは現場にゴー!
その前に荷物チェック!
タックルが揃えばあとは釣り場です。私がホームにしているここ駿河湾でも、正月明けぐらいまでは普通にマダイが釣れます。
ところで、寒くなってきているのウェアにも気を付けたいですね。私はFREEKNOT(フリーノット)の光電子®アンダーを昨年から着用しているのですが、このアンダーの進化はスゴイですね。冬の釣りにおいて、温かく快適に釣りができることは必須です。アンダー、ミドラーのフリースとライトダウン、アウターのレインギアの4枚をうまく活用し、真冬でもインナーの厚さで調整しています。無風なら3枚でもイケますよ。
そして、船釣りにはライフジャケットが必須です(レンタルもありますので船宿さんに確認してください)。その他、ハサミ、ペンチ、偏光サングラス、ショックリーダー、替えバリ、フィッシュグリップ、フックリムーバ(ハリ外し)、クーラーボックスといった各種ギアを用意しておきましょう。船酔いが不安な方は、“酔ってからでも効く”フレーズの酔い止めを準備しておくと便利です。
まずはここだけ抑えよう!タイラバのキーポイント
タイラバは子どもや女性にも優しい釣りです。みんなにチャンスがありますし、初めてのトライでも1日が終われば次回に繋がるイメージが湧きやすい。しかも魚を釣ってしまったら、きっと虜になります。私の知り合いにもそんな仲間たちがたくさんいます(笑)。
ちょっとしたコツさえ掴めば、あとはいろいろ考えて各々のレベルで楽しめるタイラバ。リピーターが多いのも頷けますね。
【PONT.1】
ドラグセッティングは600g前後。浅場なら魚との距離が近いため弱めに(マダイの唇の軟らかいところに皮一枚で掛かることもよくありで、ショックを和らげ口切れを防ぐ意味がある)。
深場ではラインの伸びや魚との距離感でショックが伝わりにくいのでややキツくても(+200gぐらいか)大丈夫。逆に緩すぎる(弱い)とフックを貫通させることができない恐れもあり(反転させて魚の重みを利用したり、スプールを抑えて追いアワセするなど追加動作が必要になります)。
【PONT.2】
着底から巻き上げ時は魚に見切られないようにタッチ&ゴー(底に着いたらすぐ巻き上げる)で。着底の煙幕からピューと何か出てくるようなイメージですね。
【PONT.3】
巻くスピードを意識すること。一定速で巻きます。釣れている人のスピードをマネしてみるなど慣れないうちはアリでしょう。冒頭に書きましたが「追わせる釣り」なので適水温でしたらスピードがあっても追いつきますし、低水温、濁り、低活性だと追いが遅い&短いということもあります。なので、そのようなときはゆっくり丹念に…が基本です。
【PONT.4】
アタリが出ても竿を煽らず、ラインの出ている方向に穂先を向け、巻くスピードをやや上げます。ひたすらラインを張りフックアップするイメージ(巻きアワセ)です。
【PONT.5】
ファイトはややロッドを上げ、ポンピングをせずに一定のテンションを掛けながらファイトします。ポンピングファイトは重いタイラバヘッドが暴れるので力が分散してバレることがあります。目一杯ロッドが曲がったときにドラグが引き出されるのが理想です。
【PONT.6】
マダイ釣りは潮の動いているときに集中しましょう。周囲で釣れているときこそ時合かも! それはチャンスです。
【PONT.7】
迷わない。タイラバのセレクトに迷いだすとペースを乱し余計に釣れなくなることが多いもの。迷ったら自信のあるモノで通してみる。半信半疑は敵ですね。
【PONT.8】
船のルール、釣り場でマナーを守って楽しい釣りを。
近年では全国各地で釣り込まれ、新しく解明されてきたことが多々あります。情報、テクニック、タイラバの選択肢なども増え、ひじょうに楽しい世界になってきました。タックルの進化で確実に魚は獲れるようになっています。
ただし人気の釣りであるがゆえに、連日魚にプレッシャーが掛かっているのは全国共通らしいです。全国の船長とお話ができる立場なのでさまざまなお話を聞きますが、魚は年々小型化し、数も年々釣れなくなってきているようです……。1尾のマダイとの出会いを大切に、愛情を持って魚とも自然とも向かい合いたいですね。
私の近況報告:
「ホームフィールドを釣り込んでみる」というテーマ
さて、最後に少しだけ私の近況を……。
いろいろと不自由を強いられるコロナ禍ですが、「ホームフィールドを見直す」というポジティブな時間を持てたことは嬉しかったですね。移動、ましてや遠征(出張)も封じられた…そんな状況でしたが、行けないことを嘆くのではなく、芦ノ湖・駿河湾という「ホームフィールドを徹底的に釣り込む!」というテーマを早々に掲げてみました。どこにも寄らず釣り場に直行するDOOR TO FISHINGです。
ここ十数年、遠征(出張ともいいますけど)、ホーム、また遠征、遠征…と、あっち行ったりこっち行ったりしていた自分のライフサイクル。それが普通でした。しかし動きが封じられた今、何ができるのか? 時間があったら何がしたかったのか? を考えてみました。そのひとつがホームフィールドにおける経験の穴埋めだったのです。
実は、毎年同じタイミングで訪れる「イベントシーズンの経験値が少ない」という悩みがありました。「二度と同じ日は来ない…」だから楽しい釣りなのですが、「魚が釣れないタイミング」「このシーズンは苦手意識がある」「自分の釣りやねらいにハメれないタイミングがある」そんなパズルの空いたピースを埋めたい! 一心で芦ノ湖・駿河湾に通いました。
おかげで魚の動きをよくつかむことができ、それを確かめるために参加している芦ノ湖のバスフィッシングトーナメントでも優勝を果たし、バス釣りにおける毎年の目標も同時に果たすことができました。
近況報告が長くなりましたが、まだまだ予断を許さないこのような状況は続くはずです。なので引き続きホームでの釣りの精度と経験値を高め、パズルを埋めていきたいと思っています。みなさんもこんな状況だからこそ、ホームフィールドをじっくり釣り込んでみませんか? 新たな発見があるかもしれませんよ。
基本タックル
ロッド: TAIGAME SSD C69UL/FSL(テイルウォーク)
リール: ELAN SW VTN73R(テイルウォーク)
ライン: パワーアイWX8マークド(エイテック) 0.8号-300m
リーダー: ディテールプレミアムプロハリス(サンヨーナイロン) 5号
タイラバ: フリースライドTGヘッド(ハヤブサ) 90g
フック: TRBリングアシスト(イチカワフィッシング) M
ワーム: 激臭ニオイ玉(NIKKO化成)
ロッド: TAIGAME TZ C610UL(テイルウォーク)
リール: TAIGAME DGN 63R(テイルウォーク)
ライン: パワーアイWX8マークド(エイテック) 0.8号-200m
リーダー: ディテールプレミアムプロハリス(サンヨーナイロン) 5号
タイラバ: フリースライドTGヘッド(ハヤブサ) 125g
フック: TRBリングアシスト(イチカワフィッシング) M
ワーム: 激臭ニオイ玉(NIKKO化成)
レポーターREPORTER
ルアーブランド・テイルウォークのタックルをプロデュースしロッドやリールなど世に送り出す。開発・販促・生産・営業・タックルテスト…etc に携わるかたわら、国内外を飛び回り、隙を見ては釣りをすることが日常となっている。好きな釣りはタイラバとバスフィッシング。タイラバでは駿河湾をホームフィールドとし、プレジャーボートで魚を探すことを一番の楽しみにしている。かつてはJBバスプロトーナメントでの優勝経験を持ち、現在でも芦ノ湖(神奈川県)で開催されるNBCトーナメントに参戦。2019年は年間チャンピオンを獲得するほどの腕の持ち主。静岡県在住。
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フェイスブック:中村 宗彦
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ブログ:テイルウォーク開発日記