日釣振主催「苫小牧一本防の試釣!」
に参加してみて分かった釣り場のコト

みなさん、こんにちは! 花田佳祐です。
日本は海に囲まれているため恵まれた漁場がたくさんあり、とくに海の幸が豊富な国です。しかし、日本各地で釣りができ、たくさんの方たちが楽しまれている一方、問題となっているのが「釣り人のマナー」。私も釣りに行くたび、「あ~ゴミたくさん落ちてる…」という光景を何度も目にしています…。

今回、普段は立入禁止である防波堤で開催されたとある「試釣会」に、機会があって参加させていただきました。参加してみると、これまで当たり前のように楽しんでいた防波堤での釣りも、実はそうでなかった(?)という事実に驚かされました! そんな私の気づきとともに、少しだけみなさんも、さまざまなことを考えるキッカケにしていただけたら…。

試釣とは?

ここで言う「試釣」というのは、その場所でどれくらい魚が釣れるかを調査するためのものです。
なぜそういった調査がされるかというと、本来「立入禁止」である防波堤を釣り公園として開こうという動きがあり、事前調査のために行っているのです。
というわけで、苫小牧で釣り公園として新たに開かれる予定の場所で、師匠の北條さんと試し釣りに参加してみました!

01_ 立入禁止の釣り場
普段は立入禁止で柵がされている場所。今回の調査(試釣)ポイントです

港と釣り人の関係

02_ 堤防での釣りシーン

そもそも、港で当たり前のように釣りをさせてもらっていますが(立入禁止のところもあります)、基本的には港は漁師さんの仕事場であり、公には釣りをしてよいと言えないみたいです。しかし、暗黙の了解というかご厚意によって、釣りをさせてもらっているという状況なのです。

釣り人としてのマナー

03_ 捨てられたゴミ

ご厚意でさせてもらっている釣りですが、ここで問題となっているのが「マナー」です。代表的な問題は以下のようなものでしょうか。

  • ●ゴミ問題:
    釣り人に限らずですが、エサやルアーの袋や箱、缶やタバコなど。
  • ●駐車問題:
    人気の釣り場になると、車が停められず路上駐車で迷惑かけたり、漁師さんの邪魔になるところに停めているなど。なかには注意されても、聞いてくれない方がいるといった現状……。
  • ●漁師さんの網やロープにルアー引っ掛けたまま取らない

私も釣り人として港で釣りすることはあるのですが、ご厚意で釣りをさせてもらっているとは考えもしませんでした。今回の試し釣りをきっかけに、自分自身も改めてマナーのことを考えなければと感じたところです。

さて釣果は!?

私自身どんな魚が釣れるか分からず、師匠の北條さんから「ジグでサバねらうの面白いんでないかい?」とアドバイスをもらいました。そこで、一旦ジグで試してみたのですが、この日は強風も強風…。ジグを投げるとその分だけ糸も出され釣りにならない(泣)。しばらく頑張ってみましたが断念し、再び師匠の元へ。
師匠は慣れた手つきでサビキ仕掛を準備して、サバをねらっているとのこと! 私はひとまず塩イソメを分けてもらい、ブラーで底を探ってみることにしました。

すると、まずはカジカ!
このくらいのサイズは何でも果敢に食べてくるので面白いんです。…と言いながら、大きくなっても何でも食べようとする魚なのですが(笑)。これからの季節はカジカが産卵で岸寄りするので釣りやすく、鍋には最高なんです。

04_ カジカ釣果

そして、次に釣れたのはハゴトコでした。
ハゴトコとは「スジアイナメ」の地方名です。アイナメより小型な個体が多いのですが、アイナメ大好きな私としては小さくても嬉しかったですね!

05_ ハゴトコ(スジアイナメ)釣果
やっぱり釣れると面白い(笑)!

 

一方、師匠はというと、終始サビキ釣りに徹しており羨ましいくらい釣っていました!

06_ サバ釣果
まずはサバ! サビキでねらう魚のなかでもよく引く魚なのでとても面白いです。食べても美味しい!
07_ サヨリ釣果
お次はサヨリ。下唇が伸びていて小さいカジキみたいな魚(笑)。この伸びた下唇を器用に使ってエサを食べます。大きいサイズは刺身が美味しいですが、小さいサイズだとフライにタルタルが最高です!
08_ 師匠の釣果
師匠の最終釣果…これだけ釣れたら楽しいに決まってます! 「1匹の大物より、100匹の小物!」という名言(迷言?)も有名な話です(笑)

一緒に参加された方もジグでサバやイナダなどを釣り上げ、思い思いの釣りで楽しんでいましたよ。
イナダも羨ましかった~(笑)。

09_ カモメ
カモメを真下から撮ろうと思うも難しく(笑)

というわけで、一本防が海釣り公園として開園するのが待ち遠しい! 家族連れや友達同士など、みんなでワイワイ楽しく釣りができるといいですね。

 

今回は試し釣りという形で参加させてもらいましたが、後日ゴミ拾いも行われ、かなりの量になったそうです。一人一人がゴミを捨てるのはちょっとかもしれませんが、チリも積もれば山となる…。そして、山のようなゴミを拾い集めるにはたくさんの人手と時間を要します…。

ただ、私の周りを含め、こういった記事を見てくださる方はきちんとマナーを守る方がほとんどのように思います。それでも改めて……マナーを守りましょう!
で、ゴミが減らないのも残念ながら事実…。なので私は個人的にできることとして、糸くずや空き缶1個でもゴミがあれば持ち帰るようにしています。たま~にジグとかオモリとか落ちてますから一石二鳥です(笑)!

この記事をきっかけに、少しでも釣り場がよい環境になることを願っています。

 

レポーターREPORTER

花田 佳祐
プロフィール:花田 佳祐
1990年北海道札幌生まれ札幌育ち、札幌在住
母が「釣りしたい!」と言ったキッカケで家族一緒に釣りを始める。その後母はすぐに飽きたが、父と2人でドップリと釣りにはまってしまう…。ここ最近までルアーで根魚を主にねらっていたが、2~3年前から釣友の影響で初夏のヒラメ、カラフトマスに秋のサケなど、北海道をもっと楽しもうとさまざまな釣りに挑戦中!