HEATをご覧のみなさん、こんにちは。ハヤブサレディ隼華OGの成田茉里奈です。
突然ですが、わが家では新型コロナウイルスの影響で思うようにお出かけができず、遊びがワンパターン化してしまっていたので、「ねぇ、お休みだけど何かしたいことある?」と子どもたちに質問してみました。すると、長男は「いつもはバス(ブラックバス)釣っても逃しちゃうから、食べられるお魚釣りたい!」と言い、次男は「お魚いっぱい食べたい!」とのこと。
次男は野池のバスも食べようとする食いしん坊(笑)。毎回「キレイな水にいるバスだったら食べることもできるけど、ここのはちょっとやめとこう」と、どうにか説得していたのでした。
たしかに、魚の引きを楽しむのはもちろん、新鮮で美味しい魚を食べることも魚釣りの醍醐味ですよね。そんな釣り人の特権を味わってもらうべく、家族でハゼ釣りに行ってきました。
まずはファミリーフィッシングを楽しむための準備
家族でハゼ釣りレポートの前に、釣りに必要な準備・アイテムを確認しておきましょう。快適に過ごすために「備えあれば憂いなし」ですよ。
- ・ライフジャケット
- ・サングラス …目の保護
- ・帽子 …熱中症予防、ケガ予防
- ・救急セット(絆創膏、消毒液など)
- ・フィッシュグリップ
- ・ペンチ
- ・クーラーボックス …氷と飲み物は多めに
1番大切なものはなんといっても命を守ってくれるライフジャケット。細心の注意を払って釣りをしていても、もしもは誰にでも起こり得るので必ず着用しましょう。子どもが着用する際は身長と体重に合ったものを選んであげてくださいね。ちなみに、股下ベルトのあるものとないものがありますが、私は『あり』をオススメします。なぜかというと、ないタイプのものは、落水の衝撃でスポンと身体が抜けてしまうことがあるからです。着脱時に少し手間はかかりますが、命に関わることなので、より安心して使用できるものがいいですね。
そして、ここまでは一般的な釣りに必要な持ち物でしたが、今回はファミリーフィッシング。とくに小さな子どもと釣りに出かけるときに、あると便利なものは以下の通りです。
- ・アウトドアチェア
- ・子どもの好きなお菓子
- ・暇つぶし道具(本やスマホ)
- ・ウォータージャグ
子どもって気分がコロコロ変わったり、突然飽きちゃったりするんです(涙)。釣り場までの道中は気合十分だったのに、着いた途端に「やっぱり釣りしたくなーい」なんてこともしばしば。無理矢理やらせても上手くいかないので一旦諦めることが肝心です。息子たちはイスに座ってお菓子を食べると、よい気分転換になってやる気が出てくるようです。
途中で飽きちゃったなんてときは、帰ることもありますし、暇つぶし道具で遊んでいる間に私か主人がサクッと釣って帰ることもあります。事故を防ぐために、夫婦のどちらかが子どもの傍から絶対に離れないようにして、子どもファーストを心がけています。
あると便利なもののなかで、とくに重宝するのはウォータージャグ。子どもたちはエサを触ったり、途中でお菓子を食べたりするのでウォータージャグを持っていくと本当に便利です(最近このことに気がつきました)。私はゴカイが苦手なので、すぐに手をキレイにできることでエサ釣りでの悩みが1つ減りました。値段も500円程度からあるのでおススメですよ。
1番大きなハゼを釣るのは誰だ?
嬉しいゲストにも興味津々
負けず嫌いな息子たちなので、「誰が1番大きなお魚を釣るか勝負だよ!」と声をかけると、一気にやる気モードへ。大人と子どもがペアになって、釣り開始です!
まだ子どもたちが小さいので、エサをつけてキャストするところまでは私と主人の役目。今回はゴールドイソメを3~4cmほどに切って使用しました。イソメの動きと感触にギャーと心の中で叫びながらセッティング完了です(笑)。エサが苦手な方は釣具店にワーム(疑似餌)も売られていますので、安心して釣りへお出かけくださいね。
キャスト後は子どもたちにバトンタッチ。ゆっくりズルズルと巻きながら、アタリを逃さないよう集中。ハゼは小さな魚ですが、トンッ!とくるアタリは明確で分かりやすいので、子どもたちでもしっかりと感じ取ることができます。アタリがあったときには、きちんとアワセをかけることができていました。
しかし、ハゼのシーズンにフライングしてしまった今回の釣行。まだハゼのサイズが大きくなっていないようで、なかなかフックアップに至りません。そんなもどかしさのなか待望のヒット! 先に釣り上げたのは次男でした。やはりまだサイズは小さめでしたが、釣れたことに大喜び。得意げにみんなに釣り方をレクチャーしてくれていました(笑)。
そのレクチャーのおかげでしょうか? 無事に長男もヒット。テンションを緩めることなく巻き続け見事キャッチすることができました。次男に先を越されて、実は少し焦っていた長男はホッとした様子。その後もなかなか厳しい状況が続き、本命のハゼはみんな仲良く1尾ずつ。小さ過ぎるハゼをリリースしたこともあり、ちょっぴり寂しい釣果となりました。
主人はセイゴとマゴチを追加し3種目を達成。どちらもリリースサイズでしたが、いろいろな魚と出会えるのは嬉しいですね。子どもたちも興味津々で観察してから優しくリリース。少し寂しい釣果とはいえ、楽しみながら小さな命にも優しく接することを学べる釣り。大切な機会です!
さて、ゴミの後始末をしっかりして、誰が1番大きなハゼを釣ったのかドキドキの結果発表です。見事1位に輝いたのは……15cmのハゼを釣った長男でした~。いつもは諦めの早い長男が珍しく粘って釣った1尾だったので、頑張りが報われてよかったです。本人も楽しかったようで、帰りの車内では釣りについてのおしゃべりが止まりませんでした。
いよいよ実食!
頑張って釣ったハゼのお味は…?
自宅に戻り、待ちに待った料理の時間です。ハゼはクセのない白身なので、焼きはもちろん、お刺身、天ぷらなど、さまざまな調理法で美味しくいただけます。今回は家族のリクエストで天ぷらに決定! 私が後片付けをしている間に、主人が魚をさばいておいてくれました。小さな子どもたちがいるとバタバタしがちなので、協力は必要不可欠ですね。
衣をつけて熱した油へ投入。わが家では、衣は天ぷら粉を適量の冷水で溶いたものを使用しています。以前は小麦粉を使用していましたが、日によって衣の状態にばらつきが出てしまうことが悩みでした。天ぷら粉を使用するようになってからは本当に失敗知らずで、いつも同じクオリティの天ぷらを揚げることができるので楽しく調理できています。必ず冷水で粉を溶くことと、油の温度が下がり過ぎないように注意するだけで、サクサクの天ぷらが作れますよ。
衣が固まったら油から上げて、余分な油を切ったら完成です。
それでは、海の恵みに感謝していただきます! 外はサクサク、中はフワフワ、臭みもなく子どもたちの感想は「サイコー!!」。美味しいものはあっという間になくなるので、子どもの味覚って鋭いなぁといつも感心します。
魚を釣って食べるという経験を通して、息子たちは小さな子どもながらに命をもらっているんだということを理解してくれていたようです。食育としても大成功! ただ、次男のいっぱい食べたいという願いは叶わなかったので、「またちゅり(釣り)、ちゅれ(連れ)てってね」と、その日のうちに次の釣行の約束を取り付けられてしまいました(笑)。
「釣って楽しい、食べて美味しい」を子どもたちに体験してもらえて一安心。小さな子どもがいる家庭では、ファミリーフィッシングはハードルが高めと思われがちですが、工夫すれば家族みんなで楽しむことができます。釣りの種類によってはとってもお手軽なんですよ。
将来はよき釣り仲間になってくれたら嬉しいな~と夢見つつ、これからもファミリーフィッシングを楽しんでいきたいと思います。みなさんも安全第一で楽しんでくださいね♪
レポーターREPORTER
愛知県在住
男の子2人を育てながら釣りを楽しむ隼華OG。とくに好きな釣りはバスフィッシング。そして、海釣りではジギングやタイラバの魅力にもハマっている。息子たちに釣りの楽しさを知ってもらいたいとファミリーフィッシングも始めた熱血ママさんアングラー!
インスタグラム:
@mari_na.363 (URL: https://www.instagram.com/mari_na.363/?hl=ja/)