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咲くのか冬の桜

釣りの方はというと僕はルアー、ムッタはフライでサクラマスを狙いました。ガイドも凍るほど寒いのに現地で会った漁師の方曰く「まだ今シーズンは水温下がってねえから岸にはいねぇよ」と…。水温が下がると接岸するの? 沖のブレイクねらうんじゃないの? 湧き水でもあるのかな?
とにかく疑問だらけでしたが、秋に来たときにサクラマスを見かけたエリアなどをメインに2日間、「寒さで心が折れる・焚き火とコーヒーで復活」を繰り返しながら頑張りました。しかし残念ながら努力むなしく、冬ザクラに会うことはできませんでした。

とはいえ転んでもただでは起きないジェンキンス。現地で仲良くなったおじちゃんが夜遊びに来いと言ってくれたので、全く遠慮せずにおじちゃんの暮らす山小屋へとお邪魔し、サクラマスのお刺身をご馳走になることに。


前日の朝に釣って下ごしらえし、雪の中で保存しておいたというサクラマス。これがもうとにかく絶品! 実は僕は生のサーモンが嫌いで、塩ジャケ至上主義(笑)。サクラマスは鮭ではないとはいえ、赤身のサケ・マスの仲間なため、図々しくお邪魔しつつもちょっと心配していたのですが、現地で合流したフォトグラファーの友人と3人で60cm強の冬ザクラをペロリと平らげてしまいました。脂もしつこくなく、川魚のよさが目立ったいい香りでした。

近所の旅館の女将さんが漬けたという梅酒をガンガン飲まされ、この日は本当によく眠れた。サクラマスよりも実はその女将さんに昔惚れていたというおじちゃんの話が最高の肴でした。
釣りキャン、成功?
帰る日の朝も竿を振ってはみましたが結局魚からのコンタクトはなし。「釣り×キャンプ」というワードだけ見ると、釣果がない分両手をあげて大成功とは言えないかもしれませんが、遠くへ旅をして、火を囲み、地元の食を楽しめた今回の釣りキャンは星2つとしておきたいと思います。釣りオンリーで来てたら釣れたよね! と、ろくに情報収集も準備もしなかった自分たちを甘やかしながら、夕方になって道路が凍りだす前に十和田湖を後にしたのでした。

夏と違いそんなに汗をかくわけでもないのでお風呂にも入らず夢中で遊んだわれわれ。帰りは、実は昔青森に住んでいたことがあるというムッタがオススメの後生掛温泉に立ち寄り、旅の疲れを癒しました。雪深い山に立ちのぼる湯気に雰囲気のある建物も旅情緒があって最高の一言。別に釣れなくてもまた来たいと思えた時点で、成功ではなく大成功だった釣りキャンでした。

レポーターREPORTER

栃木県在住。国内のトラウトフィッシングから海外の釣りまで、人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信しているフィッシングピーターパン。PIKE STREET MARKETディレクター。ひと×コト×Sakana栃木PRアンバサダー。
サポートメーカー:Huerco、BIGFISH1983、Rマジックテスター。VARIVASフィールドモニター、Patagoniaプロセールスプログラム。
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