(※2019年10月7日に公開された記事に、必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2020年9月11日に再公開したものです)
INDEX
今回はHEATで前々からぜひやりたかった企画「釣り×キャンプ=釣りキャン」をついに実現しました。タイトルにも掲げましたが、アウトドアレジャーの代表格「釣り」×「キャンプ」を略して「釣りキャン」ってなかなかいい響きではありませんか? まだ聞きなれていない方が多いかと思いますが、HEATはこの「釣りキャン」普及に一役を担っていきたいと意気込んでおります。
「キャンプ」と「釣り」を同時に楽しみたい
さて、昨今キャンプを中心としたアウトドアブームが巻き起こっているのはみなさんもご存知だと思います。このアウトドアブームの背景には、長期的に低迷している景気動向によりレジャー費を削減せざるを得ない節約思考が大きな要因となっているそう。そして、毎年のように発生する自然災害から触発される自然への畏敬の念からの自然回帰。また、働き方改革によって増えつつある休日の使い道など、さまざまな要因が挙げられています。
HEATは釣りを中心とするアウトドアの話題を日々発信していますが、アウトドアブームを牽引している「キャンプ」と「釣り」は同じアウトドアレジャーとして近い存在でありながら、意外に距離感があると感じていました。そこで今回は、手軽なデイキャンプに釣りという要素を組み込むことで、普段釣りをしないキャンパーの方へ釣りの魅力を伝えたい。また一方で、日ごろは釣果が唯一の目的になりがちな釣り人にとって、キャンプの楽しさや手軽さを知ってもらいたい。そうした思いから、今回の「釣り×キャンプ」企画の実現に至りました。
まずキャンプの案内役としてご協力いただいたのは高木さん。普段は大阪府内で美容師として働くかたわら、月に1~2回は友人と一緒に、または一人でキャンプに出かけているそうです。そんなキャンプ慣れした高木さんにご指南いただき、今回のキャンプ地は京都府京丹後市にある高嶋海水浴場&オートキャンプ場に決定しました。大阪市内から車で2時間ほどとアクセスもよく、キャンプ施設の目の前に広がる浜辺で釣りも楽しめる絶好のロケーションです!
高嶋海水浴場&オートキャンプ場に到着
キャンプ場には朝の9時に到着。取材当日は夏休みが終わった9月上旬の平日ということもあり、他の来場者が少なくほぼ貸切状態。到着早々、澄んだ空の青さと一直線に広がる海の水平線、さざ波の音、緑々(あおあお)しい山の稜線など、あまりにも素晴らしい絶景が広がっており、私も一瞬息を呑んでしまいました。仕事柄、普段は釣りの現場に出掛けることが多いものの、今回のような綺麗な浜辺というのはとても新鮮に映りました。
高嶋海水浴場&オートキャンプ場
住所:〒627-0241 京都府京丹後市丹後町上野
HP:http://tango-takashima.com/
キャンプ設営開始
ロケーションのよさの感動に浸りつつ、早速キャンプの設営を始めます。まずはデイキャンプの基礎となるタープを設置。
慣れた手つきで杭を打ち、ロープを貼る高木さんに他のメンバーも手伝って順調に設営が進みます。タープを広げると、折りたたみテーブルや椅子を設置、寝転べるコットやクーラーも設置。その隣のスペースにテントも設置。一気にキャンプらしいベースが整いました。
一通りキャンプ道具の設置が落ち着いたら小休止。まずはコーヒーをお供に…と予想していたのですが、出てきたのはノンアルコールビール(笑)。
本当はビールで乾杯したい気持ちもありましたが、これがもうめちゃくちゃ美味い!! 少なくとも私にとっては今まで飲んだノンアルビールのなかで断トツに美味でした。ノンアルなのに不思議とほろ酔い気分になります(笑)。
参加メンバーもみな上機嫌となり、今日1日なにをして楽しむかの作戦会議を兼ねて雑談がスタート。今回の参加メンバーはキャンパーの高木さん、そして高木さんの会社の同僚の武田さん・瀨山さん、お馴染みHEAT編集者兼カメラマンのDさん、私の友人・丹山さん、そして私の総勢6名。ほぼ30~40代のオジさんたちです(笑)。
大きめのタープは6名が中に入っても余裕があり、眩く暑い日差しから守ってくれます。タープ内に吹き込んでくる風がまた何とも心地よい。まだキャンプ道具を設置して、ノンアルコールビールを飲んでいるだけなのですが、得もいえぬ満足感が込み上げてきます。そして自然に溢れてくる笑顔。今日はもう何もしなくてもよいのではないか…そんな錯覚すら覚えてしまう贅沢な時間。
海辺でテントを張り、聞こえるのは波のBGMだけ。都会で生きる日々のなかでこれ以上の癒しを探すのはなかなか難しいかもしれません。「自然に感謝」と言葉にするのはかんたんですが、自然が与えてくれるものの大きさを改めて感じさせられました。