「旨いもん見つけた!」第25回は四国4県の営業担当である柳田峻孝さん。年の瀬から年明けにかけての四国では、西南部に位置する宇和海から高知県西部エリアでの磯グレがハイシーズン入り。またエギングのアオリイカもまだまだねらえる時期。ポイントは限られるが大洲方面では陸っぱりアジングでのギガ(特大)アジもチャンス。今回紹介するのは高知市内と松山市内のお店だが、釣行の際にちょっとだけ寄り道してみるのもよいだろう。
ぬたブリにカツオにウツボ……土佐の味を満喫
「居酒屋 黒尊」大将のお任せ
お店に入って席に着くと「嫌いな魚ありますか?」と大将が声をかけてくれるのが高知市内にある土佐の魚介を中心とした郷土料理をふるまってくれる「黒尊(くろそん)」だ。「お酒のメニューはあるのですが、料理のメニューは一切ないんです」と柳田さん。要はお客さんの好みに合わせて大将のお任せで土佐の魚をたっぷり味わってもらおうというのが、このお店のシステムだ。
初来店時、「嫌いな魚はありません」と応えた柳田さん。まず口にしたのが「ぬたブリ」だ。分厚く切られたブリの刺身に緑色のペースト状のものが、どっさり乗っている。それが「ぬた」で決してワサビじゃない。高知で「ぬた」というのはニンニクの葉、味噌、酢を混ぜて作った土佐の伝統調味料。高知ではブリを「ぬた」で食べるのが一般的なのだそう。
続いてカツオのタタキ。新鮮なカツオの身を目の前で焼き切りにしてくれる。全国的にはポン酢でいただくスタイルが浸透しているが、高知ではニンニクと塩で食べるのが普通。とにかく分厚く切られたカツオ焼き切りは「すぐに食べて!」と大将にうながされるまま口に入れると「表面はサクッと香ばしく中はもちっとして最高でした」と柳田さん。
そのほかカツオのハラモ(腹身)の炙り、ウツボの唐揚げなど高知名物が食通をうならせる。土佐ではないが同じ四国の瀬戸内海側で採れたバフンウニも風味が強く、醤油なしでもお酒が進んでしまうのだとか。
居酒屋 黒尊
住所:高知県高知市本町3-4-18
HP:https://www.attaka.or.jp/kanko/dtl.php?ID=7669 (よさこいネット)
食べ応え充分!メインディッシュ並みの満足感!
「炭心」淡海地鶏もも肉炙りサラダ
「とにかくヘルシーなのに食べ応え充分、サラダなのにメインディッシュ並みの満足感がたまりません」と柳田さんがいうのは松山市内にある焼き鳥・鶏料理のお店「炭心(すみしん)」の「淡海地鶏もも肉炙りサラダ」だ。ドレッシングが甘めの焼き鳥タレ風味で香ばしく、これも満足感に拍車をかけるのだとか。
「このサラダもそうなのですがユッケにも色とりどりの花びらがトッピングしてありまして、見た目も美しく女性ウケするのは間違いありませんね」と柳田さん。それが「ささみの塩ユッケ」で、写真でも分かるように花びらのバックには赤いパプリカパウダーが散らしてあり彩りも鮮やか。卵黄と混ぜて食べるので辛くはなく実にマイルドな味わいだそう。
実は「炭心」の真打ちメニューは別にある。それが「肝さしみ三種盛合せ」だという。「私が営業を終えて入店する遅い時間だと、いつも売り切れで、まだ食べたことがないんです」と柳田さんは残念そう。というワケで真打ちの食レポは今回できないのだが、とにかく人気メニューであることは間違いなく、「ぜひ次回こそは!」と再訪問を誓う柳田さんなのであった。
炭心
住所:愛媛県松山市二番町2-1-6 ささやビル1F
HP:なし