SOTOBIRA×HEATコラボ企画 関西の釣り好きアナウンサーが
淡路島ぶらり釣行でまさかの10魚種制覇!?

記事提供:㈱地球丸【SOTOBIRA】

(※2018年11月21日に公開された記事に、リンク、その他の部分を修正して2019年11月5日に再公開したものです)

入門者に最適な釣りって何だろう?

秋の空と堤防

気持ちのよい秋晴れの空と海風。波の音を聞きながら静かに釣り糸を垂らす…なんて贅沢な時間だろう。中国のことわざの一節に、「一生幸せになりたいなら釣りをしなさい」という言葉があるが、この時期は特にそれを実感させられる。
こんな気持ちのよい「釣りという文化」をもっと多くの方に味わっていただけないだろうかとわれわれは常々考えているわけだが、特に初心者の方は「釣れない=オモシロくない」という発想になりがちなのが正直なところ。子供の頃、父に連れられて行った堤防で、退屈そうに海を眺めていた私がいうのだから間違いない(笑)。

では実際、この時期に初心者の方が「釣りってオモシロい!」というほど安定した釣果を得るためには、どこで何を狙うべきだろうか? 大阪湾ではイワシやアジといった小型の回遊魚が接岸する時期となるため、これをサビキ釣りなどで狙うのが手堅いだろう。それらの魚を追って中型クラスの青物やタチウオといった魚を狙うのもオモシロい。投げ釣りではキスやハゼといった魚たちが小気味よいアタリで楽しませてくれる。
釣りモノの多い秋ではあるが、「手軽な場所で安定した釣果」を求めるのであれば、やはりファミリーフィッシングの定番である「サビキ釣り」と、オモリを付けて“ちょい”と投げる「チョイ投げ」が特にオススメ。場所も釣具店さんが教えてくれる漁港や波止といった足場のよいポイントで楽しむことができるので、釣り入門者には最適な釣り方だ。

1_川田一輝 (kazuki kawata)
川田一輝 (kazuki kawata)
大阪市出身の28歳。関西を拠点に、フリーアナウンサー、ラジオDJ、タレント、ナレーション、イベントMCとして活動している。Kiss FM KOBEサウンドクルー・オーディション 初代グランプリを獲得。趣味は釣り・釣った魚で料理、キャンプ・アウトドア全般、バンド活動、ラジオ・映画・落語鑑賞、卓球。魚への愛は深く、魚のイラストも得意としている

しかし、ここまで読み進めていただいた方のなかには、まだまだ半信半疑という方もおられるだろう。「本当にそんな簡単に釣れるの?」と。そこで今回は、実際に秋の堤防を舞台にサビキとチョイ投げで「秋のお手軽フィッシング」に挑戦してみた。釣り役を務めてもらったのは川田一輝さん。関西のテレビやラジオで活躍するアナウンサーで大の釣り好き。プライベートで釣りイベントを企画するほど釣り愛に満ちた川田さんをお迎えして、一行は秋の海へ向うこととなった。

ロケーションも良く、釣りポイントの多い淡路島へ

2-1_

午前7時30分、大阪市内で川田さんと合流し今回の行き先をワイワイキャッキャッと相談。スマホで釣果情報を調べ、目的地を淡路島に定めた。地図で見ると遠いように感じる淡路島だが、大阪市内からでも1時間30分と移動時間はそこまでかからない。しかも周囲を海に覆われているため釣り場も豊富で、「釣れない時の場所移動」がしやすいのもグッド。さらに道中は明石海峡大橋から見渡すオーシャンビューや、秋の味覚に舌鼓♪ なんて楽しみもあるので、ドライブとしての魅力も備えている。

2_賑わう釣り場
賑わう釣り場

今回の取材は、同世代の男性4人ということもあり車内は終始、釣りの話題で盛り上がり、取材であることを半ば忘れかけているような雰囲気のなか、目的の漁港に到着した。訪れたのは淡路島西側にある防波堤。決して大きな場所ではないが、車を横付けできるお手軽なポイントだ。釣り場にはすでに数人の釣り人が和気あいあいと釣りを楽しんでいる。挨拶がてら釣果を聞いてみると、朝一番に50cmほどの魚をキャッチしたとのこと。コレは釣果が期待できそう。

シンプルな道具で釣りスタート

3_川ちゃん持参の愛用ルビアス

今回、現場に持ち込んだ釣り具は極めてシンプルなもので、30g程度のルアーが投げられる竿に中型リール、糸にはPEラインと呼ばれる感度に優れたモノを使用した。これ1つでサビキ釣りもチョイ投げも楽しむことができるので、「釣りは道具が多くて大変そう…」というイメージをお持ちの方には朗報かもしれない。

イチゴフレーバーのエサで魚が釣れるか?!

手慣れた様子で道具を準備する川田さん、まずは海の状況を確認するため手堅くサビキ釣りからスタート! サビキ釣りでは通常、アミエビという小さなエビを基本とした「コマセ」と呼ばれるエサを使用するのだが、実はコレがなかなか臭い。慣れてしまえば魚が釣れそうなニオイとして脳内変換されるのだが、最初はこのニオイに抵抗がある方も多いだろう。そこで、今回使用したのが、いいニオイの代表ともいえるイチゴの香りを大胆にも採用したイチゴフレーバーの「インスタントサビキセット」だ。私も初めは疑っていたが、袋を開けた瞬間から鼻孔をくすぐる爽やかな香りは、まさにイチゴのそれ! 思春期を思わせる甘酸っぱい香りに、感動すら覚えるほどの衝撃的なコマセだった。

4_ホンマにイチゴのニオイするん?
ホンマにイチゴのニオイするん…? めっちゃええニオイするやん!
5_袋の線まで海水を入れる
袋の線まで海水を入れる

さらに、このコマセは「インスタント」と銘打たれているだけあって、作り方も非常に簡単。袋に記載された量の海水を入れて混ぜるだけ。イメージとしては携帯食品によくある「お湯でできるご飯」のようなノリで、簡単にコマセができてしまうのだ。これならニオイに敏感な女性やお子様でも楽しみながらエサ作りができるだろう。
臭くないばかりか手も汚れない、しかも開封しなければ長期保存もできるので、タックルの中に忍ばせておけばタイミングを逃すことなくサビキを楽しめるという逸品なのだ。

6_混ぜるだけでコマセが完成
混ぜるだけでコマセが完成
8_コマセをカゴに入れてスタート
コマセをカゴに入れてスタート

ただ、ここで釣り人の私としては1つ疑問が湧いてくる。「果たしてコレで釣れるのか?」と。釣りにおいて、ニオイというキーワードは釣果を左右する重要な要素であることは間違いない。イチゴフレーバーは人間のみならず魚にも効くのだろうか?
早速、カゴにエサを仕込み海へ、ドボン。すると先ほどまで気配のなかった海中にチラホラと魚の姿が見え始め、開始から数投でファーストフィッシュとなるイワシをキャッチ! イチゴフレーバー…恐るべし。

10_釣果_イワシ
サビキでイワシをキャッチ

初心者にオススメのチョイ投げ

サクッとサビキでイワシをキャッチした川田さん。まだまだ釣りはこれからとばかりに、今度は「かんたん投げ釣りセット」でチョイ投げに挑戦。ハリとオモリを袋から取り出してセットするだけで、簡単に投げ釣りが楽しめるこのセットも堤防フィッシングの強い味方だ。
ただ、今回の投げ釣りではゴカイやイソメといった虫エサを使用した。この虫エサを触るのがイヤという方はかなり多いだろう。そのため初心者の方にはサビキよりもハードルが1段…いや2段は高いと思うので、そういった方はニオイ付きワームでのチョイ投げをオススメしたい。

11_サビキの次はチョイ投げ
サビキの次はチョイ投げに挑戦

さて、投げ釣りのターゲットといえばキスやカレイが定番だが、思った以上に数々の魚に出会えるのが、この釣りの魅力でもある。今回もご多分に漏れず、チャリコ(タイの幼魚)キュウセン、ハゼ、ウミタナゴ、フグ、イソベラ(ササノハベラ)、アナハゼといった多彩な魚たちが気持ちのよいアタリと引きで楽しませてくれた。
釣り方そのものも投げてズルズルと底を巻いてくるだけなので、難しいアクションは必要ない。チョイ投げというだけあって飛距離もそれほど必要ではないので、この釣りも初心者の方にはオススメだ。

12_釣果_チャリコ
チャリコ(タイの幼魚)も追加
14-1_釣果_キュウセン
キュウセンのメス登場
15-1_釣果_ハゼの仲間
かわいいゲストのハゼくん
18_釣果_ウミタナゴ
ウミタナゴも追加です
19_釣果_クサフグ
フグも可愛いゲストです。(※フグは毒をもった魚です。持ち帰らず優しくリリースしてあげよう)
20_釣果_チャリコ
さらにサイズアップしたチャリコ
21-1_釣果_アナハゼとイソベラ(ササノハベラ)
アハナゼとイソベラ(ササノハベラ)をダブルヒット!