学校で話したくなるお魚雑学 No.6「ボーダーファッションのイシダイの全長は?」という話

釣りの対象魚である身近なお魚たちにも、一般的に誤解されていたり、あまり知られていない事項がいっぱい。今回は魚の模様と大きさに関するうんちく!

イシダイは縦縞?それとも横縞?

体表に明確な縞模様のある魚がけっこういる。ざっと思い出しただけでもイシダイ、シマイサイキ、コトヒキ、カゴカキダイ、タカノハダイ、オヤビッチャ、ロクセンスズメダイ、カマスサワラ、マハタ、アオハタなどなど……。そこで問題! 縞模様のある魚の代表であるイシダイの縞は「縦縞」「横縞」さあどっち? 

イシダイ

正解は「横縞」だ。

なになに? イシダイって縦縞だろうって? 実は魚の縞模様は頭部を上に尾ビレを下にして縦横をいうのだ。ナゼかって? 魚類学でそう決まっているからなのだ。それでいいのだ! ということでイシダイ以外の横縞の魚はオヤビッチャ、ロクセンスズメダイ、カマスサワラ、マハタ、アオハタなど。逆にシマイサキ、コトヒキ、カゴカキダイなどは縦縞だ。ちなみにタカノハダイは斜め縞(斜走帯)だ。

シマイサキ
縞模様の縦横は頭を上に向けて見る。そう、シマイサキは縦縞なのだ

結論!? イシダイはボーダーファッションだったというお話である。

魚の全長ってどこからどこまで?
体長とどう違う?

釣り上げた魚の大きさを示すのに東日本では重量で表現することが多いけど、西日本では全長で人に伝えるのが一般的だ。しかし、釣り人が混同していることが多いのが「全長」と「体長」。実は魚類学でいうと全長と体長はまったく違う。さらに魚の長さを表すものとして尾叉長というものもあるから話はややこしい!?

うん、多少はややこしいが、それほど難しいものではないので覚えておこう。まず全長というのは言わずもがな、魚の前端から尾ビレを中央に寄せた場合の後端までの長さをいう。釣り人は尾ビレを広げたままで計測することが多いが、これが正しい全長なのだ。

ツムブリ

体長というのは吻端(正確には上顎前端)から下尾骨の後端(大まかには尾ビレを左右に折り曲げたときに出るシワの位置)の中央までの直線距離だ。ここでは詳しく説明しないが魚類学的には標準体長として意味があり個体の大きさを比較するために重要なのだが、釣りの世界ではほぼ無縁。「釣り上げた魚の体長は……」と言わなければよいのだ。そう体長という言葉を封印しよう。

そして尾叉長。魚の前端から尾鰭湾入部縁中央(尾ビレの一番へこんだ部分の真ん中)までの直線距離のことで水産関係の研究でよく用いられる。まあ、これもわれわれ釣り人が利用することはないだろうし、実際に尾叉長で釣った魚の大きさをいう釣り人もいなだろうから気にしなくてよい。要は魚の端から端まできっちり測って、それを全長と表現すればよいのだ。