第2回で予告していた通り、今回は船釣りの持ちものについて紹介してみたいと思います。当記事を読んでいただいて、準備万端、笑顔で船釣りデビューしてくれるとうれしいです。
まずは、「どの釣りものであっても必要なもの」と、「シロギス釣りで必要なもの」にわけて説明しますね。
持ちものの準備は前日ではなく、少し早めにやっておくと、前日は安心して早く寝ることができるので、船酔い防止にも微力ながら貢献してくれますよ。
(“■”はレンタル可能な場合があるので、事前に船宿に電話して、「レンタルの可否」「レンタル可の場合はレンタル料金」を確認してみましょう)
全釣りもの共通
1.必ず必要なもの
■ レインスーツ
「購入する場合の選び方」
サイズは、動きやすさを考慮してワンサイズアップがおススメです。価格的には、とても安価なものから高価なものまでありますが、安価なタイプでも裏側メッシュで通気性を確保でき、下の服が濡れないような防水性があるかをチェックして購入しましょう。最近、特に女性のウエアはおしゃれになっています。
≪参考:女性専用のフィッシングウエア専門店≫
http://mamasfishinghouse.com/
■ デッキブーツ
丈の長いタイプと短いタイプありますが、動きやすさなどを考慮すると短いタイプがおススメです。また、サイズは少し大きめがおススメです。
■ ライフジャケット
法律改定によって乗船者は全員着用が義務づけられているので、船宿には常備してあります。ただし、船宿に常備されているのは厚めのジャケットタイプが大半です。軽くて釣りの邪魔にならないタイプを希望されるなら、釣具屋さんで探して購入しましょう。けっこうカラフルでオシャレな商品が多いので、個性を重視するには最適かもしれませんね。
□ 帽子
冬場は防寒のニット帽、春夏は日よけ目的で、つばのあるキャップタイプがおススメです。
□ フィッシンググローブ
魚をつかむのに便利ですし、冬場は防寒になります。アミコマセを使用する釣りの場合、使い捨てのビニール手袋を使用されている方もときどき見かけます。コマセの嫌なにおいが付かず、また、冬場は濡れないことで多少の防寒対策にもなります。
個人的には写真のような3本カットタイプがエサ付けしやすくておススメです。
□ タオル
汗を拭いたり、手洗い後に手を拭いたりするだけでなく、首に巻くことで、夏であれば日焼け防止、冬であれば防寒、雨の日には雨水のレインスーツ内への染み込み防止に役立ちますよ。また、頭に巻きつければ帽子代わりになりますよ。
写真のように、汗に反応する冷感機能を備えたネッククーラーも夏場は便利です。
□ 雑巾
手の汚れを拭き取ったり、魚をつかんだり、少し濡らしてエサを置いたりと、いろいろ使えて便利です。
□ 竿
□ リール
□ 仕掛
最初は市販の仕掛を利用しましょう。仕掛は消耗品です。最低でも5回位は交換できる量(枚数)の準備が必要です。また、船宿の仕掛も2枚程度持っていても損はないと思います。船宿の仕掛は、市販のものと同じであっても、船宿オリジナルのスペシャルバージョンであっても、船長さんの厳しいチェックのもと作られている優れものですからね。
夏から秋にかけてのコマセ釣りでは、イワシやソーダガツオの大きな群れが回遊しているケースが多く、仕掛が指示ダナに到着する前に、数尾ハリ掛かりして仕掛がぐちゃぐちゃになってしまうことが多々あります。ですから、そのような場合を考え、最低でも全部で10枚は用意しておきましょう。また、ハリスの号数は少し太めで、ハリ数が少ない仕掛を用意しておくと、消耗度合をおさえることができますよ。
□ スナップ付サルカン
□ 先曲がりペンチ
ハリをはずす場合には必須。ラインをカットしたり、ガン玉潰し&はずしにも役立ちます。
いくら注意していてもハリが指に刺さることがあります。
刺さりが浅い場合には、ペンチでグッとハリをつかんで「えいっ!」と引き抜きましょう。刺さりが少し深い場合、ハリにはカエシがあるのでかんたんには引き抜けません。この場合はハリ先が外にでるようにしてから、カエシ部分をペンチで潰すと抜くことができます。
(ただし、これらは自己責任のもと行っていただく応急処置的な内容です。刺さりが深く抜けない場合や痛みがひどい場合は、くれぐれも無理をせず、速やかに病院に行ってください)
□ ハサミ
錆びやすいのでステンレス性が基本です。
ラインのカットだけでなく、オキアミの尾っぽのカット、アオイソメのカットにも必須です。ほかには、入れ食いタイムに隣の方とおまつりして急いで再投入したい時には、さっさと自分のラインや仕掛をカットできて本当に役に立ってくれますよ。
□ 尻手ベルト&尻手ロープ
竿の海中への落下防止には必須です。私は何度か救われています。船べりに竿を立て掛けている時は要注意。大きい魚が食ったり、根掛かりしての落下は、ごくごく普通に起こりますよ。
□ クーラーBOX
「大は小をかねる」の通り、少し大きめサイズがおススメです。特に船釣りでは、小物狙いで行ったつもりが、思ってもいなかった大物が釣れることは多々あります。これも船釣りの魅力ですけどね。
□ 飲み物・食べ物
船宿に向かう途中のコンビニで買い物したら、すぐにクーラーボックスに入れておきましょう。車の中に置き忘れ経験あるのは私だけ?
夏場は船上が無風状態になることがよくあります。強力な日差しを浴びて、想像以上に汗をかき、体も大量の水分を欲します。熱中症対策としても、最低でも2リットル分くらいの飲料を持って行きましょう。また、ペットボトルを凍らして持って行って、火照った額や首に当てると最高に気持ちいいですよ! 釣りにも気合いが入ります。
□ 日焼け止めクリーム
曇りの日でも紫外線対策は必須です。私は紫外線対策をおこたって、腕はシミだらけ。みなさんもそうならないように気をつけましょう。
□ 救急絆創膏(ばんそうこう)
船長さんが常備しているとは思いますが、備えあれば憂いなし、常に携帯しておくことをおススメします。
□ ビニール袋
ゴミを入れたり、塩分の付いたハサミやナイフ、リールを入れて持ち帰るのには必要です。
□ お財布(お金)
仕掛が不足したり、オモリをなくした場合には船上で船長さんから購入可能です。船長さんに手間をとらせないように小銭も用意しておきましょう。
夏場で雨、風の心配がない場合であれば、乾きの速い短パンやTシャツでも良いのですが、着替えは必ず持参しましょう。釣り場を移動する際に波しぶきを浴びて全身びしょ濡れの方をよく見かけます。釣り場移動の際は、キャビンなど濡れない場所に席を移すことも重要です。また、サンダルは極力やめましょう。滑ったり、魚や物を落としてのケガは避けたいですからね。夏場はメッシュタイプのマリンシューズがおススメですね。