おすすめアイテム・気になるアイテム No.1 野外遊びを快適に楽しむコツとモノ
「厳冬期のワカサギ釣り」

寒くなると行きたくなる冬の風物詩、といえばワカサギ釣り。透き通ったパールのような魚体が2匹、3匹と連なってキラキラと上がってくる様を開高健は「冬のお花見」と例えたが、だれもが手軽に楽しむことのできるアクティビティーとして、これからの季節、大いに楽しみたいところ。日並がよければ初心者にも50匹、100匹の数釣りが楽しめ、持ち帰れば新鮮な釣りたてを、から揚げや南蛮漬けにして舌鼓も打てる。まさに冬の釣り入門に最適なのだ!

ドーム釣り
ボート釣り

ワカサギ釣りには、氷に穴を開けて釣る氷上釣り、ビニールハウスのようなドーム船の中で釣るドーム釣り、手漕ぎボートから釣るボート釣りと3種類あるが、今回は、なかでも手軽なボート釣りを想定して、快適に楽しむためのコツと、オススメのグッズを紹介しよう。

下からの寒さ対策を万全に!

厳冬期のワカサギ釣りを楽しむうえで、最も大切なことは防寒対策だ。吸湿発熱系のあったかインナーを着て、ライトなダウンジャケットやフリースのミドラーを重ね、濡れや風対策にレインウェアでも羽織れば上半身はOK。ニットキャップでもかぶればバッチリ防寒完了!……と、街着感覚では思ってしまいがち。
だが、じっと座って糸を垂れるワカサギ釣りでは、ふと忘れてしまいがちな下半身と足先の防寒、つまり「下からの寒さ対策」が極めて重要なのだ。なかでも最重要と言えるのは、お尻に敷くクッションであると断言したい。冷たい湖水に浸かっているボートはかなり冷えていて、お尻が直に接していると、ボートの持つ冷えがズンズンと伝わってくるのだ。たとえ太陽が出てもお尻からの冷えは変わらない。快適に楽しむためにはお尻を冷やさないことがまず大切なのだ。防水性の高い市販品もあるが、今回は100円均一ショップで揃えられる道具を用いて簡単に自作する方法を紹介しよう。

必要な道具はアルミシートとジョイントマット2枚、そして布テープ。以上。ちなみにダイソーだと「アルミシート(約160×90㎝)」、「パズルマット(約30×30㎝)2枚」だから、布テープを抜かせば材料費は200円。

アルミシート パズルマット

作り方も極めて簡単。

1.まず、アルミシートをジョイントマットのサイズに合わせて切る。今回は折りたたんで3枚重ねにしたが厚さとの兼ね合いで適当に。

アルミシート ジョイントマット

2.もう1枚のジョイントマットを上からかぶせ、アルミシートを挟みこんでジョイント部を全周留める。

ジョイントマット手順
ジョイントマット手順

3.周囲を布テープで留めれば完成。

ジョイントマット手順
ジョイントマット手順

正直なところジョイントマット1枚でも、あるとないとでは全然違うが、そこに保温性のアルミシートを挟みこみ、ジョイントマットを2枚重ねにすることでクッション性も生まれ、より快適な座り心地とすることができる。さらにインナーのお尻部に貼るカイロを貼っておけば完璧だが、暑すぎることもあるので注意。
ちなみに今回、釣りに行った千葉県の高滝湖では、ボート屋さんに1枚100円でジョイントマットが売られていた。

ジョイントマット

もうひとつボートと接する部分といえば足先。スノーブーツなんかを用意できればいいのだが、わざわざ買うぐらいなら、長靴に温かいインナーソール(中敷き)を入れるだけでも全然違う。写真は吸湿発熱素材採用のイズフィット/ヒートフィール男性用(700円)。靴下を履いて貼るカイロを貼り、その上にもう一枚重ね履きするだけでも全然違うのでお試しあれ。

長靴に温かいインナーソール(中敷き)

下半身は吸湿発熱素材のインナーを2枚重ね履きすればその上はジーパン+レインウェアでもだいぶ寒さを防げるが、アウトドア用のダウンパンツなどがあれば快適性はさらに増すだろう。写真は遠赤外線輻射パワーで温める光電子FOURONボディグリッドダウンパンツ。

光電子FOURONボディグリッドダウンパンツ

濡れっぱなしをできるだけ防ぐ

もうひとつ快適に釣りをするために意識しておきたいのは、濡れた状態をできるだけ避けるということ。雨の中のボート釣りは、それだけで快適とは言えないので、その場合は屋根のあるドーム船をオススメしたいが、雨が降っていなくても、どうしても濡れてしまう場面がある。それは魚が釣れたとき。釣った魚はハリから外してバケツにポチョンと入れる。魚臭いままでOKならタオルで拭くだけでもよいが、その前に湖水で手を洗いたい……なんて人は、タオルを2枚用意しておこう。

タオル2枚

言うまでもなく、1枚は濡れた手や濡れた物を拭くためのもの。もう1枚はある程度水分が拭き取られた手や物を、あらためてしっかりと拭き取るためのものだ。濡れ物を拭くタオルは、少しずつ湿ってきてしまい、そのうち水分をしっかり取ることができなくなってしまう。ある程度、乾いた手や物を拭くためのタオルを1枚用意しておくだけで、快適性はグンとアップするはずだ。