いよいよ季節もよくなり、釣り人のみなさんは週末ごとに「そわそわ」していると想像に難くない6月。梅雨に入ったら入ったで、一雨ごとに変わる釣り場の状況に、脳内フィッシングで「あーだ、こーだ」とプランを練り直しているのではないだろうか?
独り身であれば、仕事とお友達の約束以外、自由に釣りに出かけることができ、自分の都合で存分に釣りを楽しめることだろうが、世の釣り好きパパさんにとってはそうもいかない…。「明日は雨上がりだから例の場所に出かけたいけど…」と欲望が渦巻いたとしても、家族サービスや奥様の顔色を気にしないわけにはいかない。何とか出かける口実がないものかと、知恵を絞りチャンスをうかがっているのではないだろうか? また、いざ出かけるとしても、「子供に見つかると後々うるさいし…」と、夜も明けやらぬ時間帯から、抜き足差し足で出かけているという話もよく耳にする。
さて今回、趣味としての釣りも大切だが、家族との触れ合いと今後の家庭における釣りの「イメージアップ」の一環として、「子供と出かけるフィッシング」について、社内の経験者(=パパ・ママ)たちにアンケートを取ってみた。初めて子供を釣りに連れて行った年齢やエピソード、その後のことまで、ざっくりと聞いてみたので是非ご参考に。
わが家では息子がまだ小さいため、もっぱら紙のお魚さんを紙の竿と釣りバリで釣り上げて楽しんでいる。なにせ紙なので、サメやクジラまでさまざまな魚種が釣れてしまう(笑)。それはそれで楽しいのだが、果たして他の親御さんたちは何歳位から釣り場デビューをさせているのだろうか?
聞いてみたところ、残念ながらアンケートの人数が少なかったこともあってか、年齢については比較的バラバラであった。早い家庭では2歳から、遅い家庭でも9歳(小学校4年生)ぐらいまでに何らかの形で釣りに連れて行っているようだ。なかでもやや集中していたのは、5~6歳(年長さんから小学校1年生)の年齢。ある程度体力・集中力も備わり、分別もついてくるこの年齢からが連れ出しやすいのだろうか。
その「釣りデビュー」での気になる場所や釣りモノ、シチュエーションは、圧倒的に「堤防での海釣り」が多かった。また、海釣りでなくとも管理釣り場が挙がってくるなど、全般的に「安全な場所・安全が確保しやすい場所」といった具合だ。親の気持ちとして当然といえば当然だろう。旅行先が海辺だったこともあり、近くの堤防でサビキ釣りを楽しんだり、魚とりやカニとりの流れで砂浜からキスを狙ってみたり、はたまた、観光地の水族館内に「アジ釣りコーナー(管理釣り場)」が併設されており、そこで手軽に楽しんだりと、「何かレクリエーションのついで」というパターンが多いようだ。他にも、野池でのブルーギルやブラックバスのエサ釣りやタナゴ釣り(渋いっ!)といった釣りに連れて行ったご家庭もあったが、みな同様に手軽な「エサ釣り」でお子さんに楽しい体験をさせてあげたいという親心が伝わってくる。
ただ、お子さん自ら「釣りに行きたいっ!」といった自発的なパターンは全体の45%で、強制的(36%)または半強制的(18%)といった具合に、大半のご家庭が親の行動によるものであるようだ。
“強制的”というと聞こえは悪いが、まだまだ世の楽しみを知らない小さな子供たちには、まずはその環境やシチュエーションを準備してやる必要があるため、親の積極的な行動がキーとなるだろう。