CLOSE UP "SPECIALIST"高岡 末男

大物を仕留めるプライドとポリシー

高岡末男プロフィール

去年のことですが、実寸では61cm、魚拓でも60cmを超えるオナガを釣ることが出来ましたし、過去には65cmぐらいの魚を釣ったこともあります。昔は良く釣れましたよ。まあ、昔の話ばっかりしたらあかんやろうけど(笑)昔から簡単ではないですが、でもなかなか最近では60cmっていうのは難しくなりましたね。そういう意味では今も大物ばかり狙いますが、小さいのも釣らないといけない時は釣ります。試合の時なんかがそうですね(笑)。試合だと、普段の釣りとは随分違うんです。取材などがない限りは、プライベートでいつも大きいのを狙ってますね。春に集中しますが、毎年鹿児島や伊豆にもしょっちゅう行きます。

尾長魚拓

こだわりというか、特に気にするのは、まずは潮回りでしょうね。当然のことながら相手が自然の釣りのことですから、気候、気温、水温。荒れていたら渡船に乗れない磯場ももちろんありますし、季節で大体ですが潮は決まっていますから、潮位なども把握しておくのが大事です。
それと現地での情報収集で大切なのは、仲間の存在です。いついつに行くと伝えれば、良い潮などを判断してくれたり、船の手配をしてくれたり。各地で一緒に釣りをする人に関しては本当に恵まれていると思いますね。

あちこちに知り合いが出来て、行けばすごく良くしてくれますし、逆にこちらも何かの機会には恩返ししたいなと、いつも考えてます。

オナガに魅せられる

岩 海

春には磯のチヌを狙うこともありますが、基本はグレを狙っています。最近ではチヌはルアーでも人気がありますね。両方とも同じ磯にいる訳ですが、チヌは基本泳ぐのが得意ではないというか、川のように潮が速く流れるような場所にはいないです。塩分濃度なんかも関係してるんでしょうけどね。場所によっては潮が速い場所にもチヌもいますが、やはりグレの方が圧倒的に潮の速い場所にいて、力強い魚です。
やはりパワフルさ、引きの強さが魅力的ですわ。最後まで向こう(グレ)は諦めない。他にも青物など、それぞれに楽しさはありますが、グレ独特の締め込むような引きがたまらんですね。

グレ

基本的にグレはエビや海苔を食べるんです。今は撒き餌などにもオキアミを使うのが一般的ですが、昔は普通のエビなんて売っていなくて、琵琶湖の湖産エビなんかを使ったりしましたね。場所によっては海苔を使って、餌取りをかわしてグレを釣るなんていう方法もあります。何処でもこう釣る、とかではなく、地域によって釣り方が変わるのも面白いですよ。非常にゲーム性もあると思います。大型のグレは沖の深い場所などにいますので、そこまでの潮を読んで、この流れに乗せて、あの辺で潮同士がぶつかるところで喰うな、など、特にオナガに関しては特にゲーム性が高いと思いますね。
クチブト(通常のグレ)の方が少しだけ緩いかもしれません。オナガはクチブトに比べて、体型ヒレの長さだけでなく、引きももう一つパワフルですね。エラや歯も凄く鋭くて、4号でも一発で切ってきますしね。チヌにしても、普通のグレにしても良い顔つきをして魅力的ですが、やはりオナガは磯釣り師にとってはひとつのステータスの様な魚だと思います。どう料理しても美味いですし(笑)

元レンジャーというバックグラウンドと釣り

若い時に自衛隊におったんです。体力的な部分は自信ありますかね。どうなんでしょう?体力的・精神的にそこで鍛えられたかはわかりませんが、負けん気は強いですね(笑)昔は年間10試合近く出ていましたが、今では数試合です。それでもやっぱり体力がないと、試合に出てもね。ただ今は、どれもこれもではなくて、本当に出たい大会だけですね。
我々もいい歳になってきてですね、自分の中でですけど、たくさん釣るんもいいけど、やっぱり大きいのって夢があるよね?と。それもまた大物を狙うというところに繋がっていくのかもしれないですね。やっぱり歳とともに、釣りも量より質になってきています。

ハヤブサとの信頼関係

釣った魚

知り合いを通して紹介されて、使ってみてくれという感じで頂いた鈎を使ったのがきっかけですね。そして実際にそれを使ったら、正直少し物足らなかったんですわ。なのでそれを言ったらですね、そんなに長くかからず、改良を始められたんです。その時に、相思相愛じゃないですけど、こちらの意見をちゃんと汲んでくれるんやなと思いましたね。
僕らはそんなに長い付き合いではないかもしれませんが、やっぱり信頼関係がものづくりには必要不可欠ですから。それに鈎って一番魚に近い始まりの部分で、一番大切ですから、「僕らの意見を聞いてくれるんやな」という姿勢を見て、よろしくお願いしますとなりました。ハヤブサはそんな会社ですね。

磯釣りを未来に伝える

自分にとって釣りは、遊びを越えた趣味、職業みたいなもの。テレビに出てたよね?とか、本に載ってたね?とか、少なくともそんな風に、自分は世の中に認識されます。ですので、やっぱり次の若い世代に釣りを伝えようというのは常に考えてます。
なかなか周りにそういう人がいなくて、磯釣りに踏み出せない人も多くいます。そこで防波堤の釣り大会などにも積極的に協力したり、自分も自分なりに若い人を集めて、この釣りを伝える活動をしたりしています。きっと彼らが今後雑誌やテレビに出てくる人間になると思っています。