CLOSE UP "SPECIALIST"国見 孝則

若手磯師、磯釣りに掛ける思い

国見孝則プロフィール

何歳ぐらいからが若手かという明確なラインはないのですが、年配の方で楽しまれている方もとても多くて、そんな中で磯師というと45歳ぐらいまでは若手の部類に入るんだと思います。私の知り合いでも40~45歳ぐらいで活躍している方が多く、トーナメントなどのトップクラスで釣りをする、脂の乗った世代でもあるんだと思います。

グレ

一番最初の磯釣りのきっかけは、20歳ぐらいの時に友達のお父さんが土佐清水という場所の磯で、グレが釣れるぞ!というのを聞いた時でしょうか。それまでは防波堤からブッコミ釣りなど、色々と楽しんでいましたね。
初めて土佐清水に行った時は、もちろん何も知らないので竿1本に刺し餌のオキアミの小さな40cmブロックひとつだけを持って、その地磯に行ったんですよ。夏場だったので、キスとかアイゴなどの餌取りがたくさんいたんですが、そんな中大きな魚にブチブチと切られたんですよね。僕は元々野球をやっていまして、負けず嫌いなところもありまして、「絶対あの魚を釣ってやる!」という感じでハマりました。それからフカセ釣りを覚えて、あの時切られた魚を釣ってやるんだという一心で、練習といいますか、地磯によく釣りに行く様になりました。

花形はやっぱりグレ、その中でも特別な魚である”尾長”

尾長グレ

やっぱりグレですね。大体年中、春夏秋冬グレを狙いつつ、試合や季節に合わせてチヌを狙ったりしています。それでもやっぱりグレがメインターゲットですね。
しかもグレと尾長グレならばやはり全然違いまして、尾長の60cmオーバーというのが磯の釣り人の最終目的と言いますか、憧れですね。今は四国の西南部を中心に尾長を狙わせてもらっています。

プライベートではもちろん尾長だけでなく色々と釣りをしますが、大会の時期など、シーズンになれば尾長を常に追いかけています。

自身のブランドとハヤブサと追いかける夢

自作ウキ

ウキはフカセ釣りを本格的に覚え始めた21歳ぐらいから、ずっと自作していて、今では国見工房でウキを製作し販売もしています。やはりそれも一つの夢といいますか、自分の作ったウキでトーナメントで優勝したり、60cmオーバーの尾長を釣りたいといつも思っていましたね。
おかげ様で、自作のウキを使って優勝出来た大会もありますが、これからもさらにビッグトーナメントの頂点に立ちたいとも思っていて、それは一生の夢かもしれません。

ハヤブサさんと出会ったきっかけは、小里哲也さんの存在が大きかったですね。小里さんと言えば業界のレジェンドでもあり憧れでもありました。
僕が29歳の頃にある大会で優勝した時ぐらいから、とても可愛がってもらいました。それから小里さんが立ち上げに関わったONIGAKEで一緒に頑張っていきたいと思っていたら、有難い事に私も誘ってもらえて、今ではフィールドスタッフとして釣りをさせてもらっています。

これからの磯釣り

岩場釣り

若い世代に磯釣りの楽しさを伝えたいという思いは凄くあります。若い人には始めるきっかけが少なかかったり、少し踏み込み難いイメージがあるのかもしれません。
例えば一番最初にフカセ釣りから始めた人は、広いフィールドを見て海の感じを判断したり、撒き餌で魚を寄せて、狙った場所に投げて魚を釣り上げたりと、比較的フカセ釣りの楽しさにハマってくれる傾向があるのですが、どうしてもエギングやルアー釣りなど、手軽さのある釣りから始める方が多いのかなと思いますね。やはり毎回撒き餌や刺し餌を持って行って、常に巻き餌を打ち続けて、餌を変えて投げ続ける動作が、少し敬遠されがちなところがありますよね。

色々と覚えることが多いのでは?とか、あとは餌の購入や渡船にはお金が掛かりますので、そこら辺の質問はよく聞かれます。ですので、ウキを作っている国見工房の仲間内で、若いメンバーを集めたりして、磯釣りを教えながら一緒に楽しんだりという様なことをよくしています。
あとはONIGAKEのイベントなどで、これからフカセ釣りを始めたいという人や、鈎や道具に関する質問をしてくれる人には積極的に教えているつもりです。イベントに来てもらえた方には是非チームONIGAKEに入ってもらえる様に、メンバーの人となりや楽しさを伝えて、少しずつでも、そうやって輪を広げられる様に頑張っています。

グレ釣果

やっぱり大会などで優勝すれば、パッと一目置かれたり目立ったりするんですが、そこで仲間内や磯釣り関係者で盛り上げるだけでは、長期的なものには繋がらない。やはり地道に、釣りの楽しさを一個一個伝えて、小さくても魚が釣れたら嬉しいでしょ?とか、そんなことを若い人や家族連れの方たちに分かってもらえたらなと思っています。
まずは魚との触れ合いや、ググっと引く魚の重みなんかを子供たちにも感じてもらって、それがきっかけでフカセ釣りに限らず、釣りに興味を持ってもらえたら良いですよね。