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「マダコはあまり触りたくない…」。
そんな言葉とは裏腹に、神奈川・金沢八景の「一之瀬丸」さんで行ったエギタコ釣行では、「隼華」10期の原田美帆さんが初挑戦ながら6杯のマダコをキャッチ。今回は賢ちゃん&Rukaさん、私&原田さんの2チームに分かれ、ペアで釣り上げたマダコの総重量を競う「OCTOPUS BATTLE 2026」を開催した。
釣行前日の大雨の影響か、午前中は片舷14人が全員0杯という厳しい状況。しかし、正午前を境に船上の雰囲気は一変し、待望の“爆乗りタイム”が到来! 初挑戦者もベテランも夢中になった東京湾エギタコ釣りの魅力を、当日の模様とともにレポートしよう。
エギタコ初挑戦を支えた秘密兵器!
「エギの豚バラ肉巻き」
今回の舞台は神奈川・金沢八景。「一之瀬丸」さんにお世話になっての釣行。2026年東京湾エギタコシーズンの開幕を告げる調査釣行に、賢ちゃん、Rukaさん、隼華10期の原田美帆さん、そして私の4人で乗船した。
今回のルールは、ペアが釣り上げたマダコの総重量で勝敗を決める「ペア総重量バトル」。チームは賢ちゃん&Rukaさん VS 私&原田さんの2チームに分かれた。

私のバディである原田さんは、なんとエギタコ初挑戦。しかも「マダコを触りたくない」という(ある意味)強者だ(笑)。釣れたあとの処理は全部こちらに任せてもらうとして、まずは1杯でも釣ってもらわなければ話にならない。そのために私が前夜から仕込んだ秘密兵器、それが「エギの豚バラ肉巻き」だ。
前夜に「明日、釣れるかな?」なんて考えながら豚バラを巻く、なんとも気分は初デートの手作り弁当の仕込み。おじさんの手作り弁当…冷静に考えるとめちゃくちゃ気持ち悪い(笑)。



マダコは白色や油脂に反応するといわれており、豚バラ肉は白くて脂がたっぷり。これをタコエギに輪ゴムで巻き、さらにアミノソルトでマリネするという禁断のフルカスタム。原田さんもさぞ喜んでくれるかと思いきや、豚バラ肉巻きを手に「こういうのって本当にアリなんですか?」と、まるで私が“悪ふざけ”をしているかのような反応…(笑)。
しかし、最初は半信半疑だった原田さんからは、結果的にマダコを次々と乗せていくなかで「準備してくれたエサがいいからですね」と、嬉しいお言葉をもらえた。前夜の努力が報われたのは言うまでもない。
午前中は“片舷14人0杯”の大苦戦…
それでも昼前から怒涛のタコラッシュ!
釣行前日に一時的な大雨が降ったのだが、その影響からか、釣行開始直後からマダコの活性が低く、午前8時~正午前まで、片舷(右舷)14人全員が0杯(船中3杯)という前代未聞のピンチが続いた。
タコエギを海底でトントントントンと躍らせても「モニュッ」というアタリがまるでこない。「これはもうバトルどころの話ではないかもしれない…」という重い空気が船上を包むなか、それでも全員が“その瞬間”の到来を期待しながら黙々と誘い続けた。
そんな沈黙を破ったのは昼前のことだった。私の竿先に待望の「モニュッと感」が訪れた。乗りを感じても小突き続け、一呼吸置いてからアワセを入れると、乗った! 実釣開始から約4時間、待望過ぎる1杯。何より右舷14人の希望の1杯となった。

この1杯を皮切りに、まるで堰を切ったように次々とアタリが出始めた。「乗った!」「バレた!」「サイズよさそう!」など、船上は一気に熱気に包まれ、歓声と笑い声が絶えないという嬉しい状況。
釣り方はひじょうにシンプル。なるべくオモリを海底から離さないように保ちながら、竿先を小さく動かしてオモリが「立つ⇔寝る」を繰り返すよう誘う。このオモリの小突きと連動して、海底のエギを躍らせるイメージだ。
「トントントントン」とリズムよく小突き続けると、ある瞬間に竿先に「エギ+オモリ+α」の重みが伝わってくる。擬音化するならば「モニュッ」とした感覚で、これがアタリだ。マダコ独特のモタレだが、1・2杯釣ると「うんうん、確かにモニュッと感!」と納得できるはず。

モタレのアタリを感じても、なにも焦ることはない。一度捕食スイッチが入ったマダコは、そうかんたんに獲物(エギ)を離さないのだ。しっかりとエギを抱かせてからアワセを入れることが大事。
私の場合、アタリを察知したあと、大体3~5秒そのまま小突き続けて、そこから竿を大きく持ち上げるようにスイープにアワセを入れる。マダコが乗れば、ズシ~ッ! と重くなるが、この瞬間がとにかく快感だ!




マダコが乗ったら重量感を楽しみながら、ドラグはフルロック&一定速度でリーリング。マダコが海面に見えたら巻くのを止めて、竿を立てて抜き上げる。1kgを超える良型の場合は、早めに周りの人に声掛けしてタモ取りした方が安心だ。また、抜き上げる際、船ベリの外側に引っ付かれたらゲームセットとなるので注意しよう。


チームJIRO&原田が2.7kgで逆転勝利!
正午ごろからマダコの活性が一気に上がり、船上は大賑わい。私に続いて、エギタコリベンジのRukaさんが本命を立て続けに2杯釣り上げたあと、エギタコ初挑戦の原田さんも無事に本命をGET! 出足こそ遅れたものの、賢ちゃんは1杯釣り上げたあと、さすがの腕前で連釣劇を披露した。

「あまり触りたくない」と言っていた原田さんだったが、あれよあれよという間に計6杯の大活躍ぶり。まさに釣りウマ女子、いや、釣りタコ女子(笑)。
最終計量の結果、私&原田さんチームは合計2.7kg(11杯)。対する賢ちゃん&Rukaさんチームは合計2.2kg(10杯)。0.5kgの差で勝利した!


ちなみに賢ちゃんと原田さんは6杯ずつ釣り上げ、船中でも竿頭! ラスト2時間の乗り具合が前半からあれば、爆乗り間違いなしだっただろう。とはいえ、私自身1年ぶりのエギタコ釣りを満喫できて大満足! 「楽しかったです! 釣れてよかったですね。しかも勝てましたし、また行きましょう!」と、原田さんから嬉しいお言葉。エギタコ釣りの面白さが伝わったようで安堵!

一方、惜しくも敗れた賢ちゃんチームだが、Rukaさんは昨年0杯という悔しいリベンジを果たし、見事4杯をキャッチ!一之瀬丸さんの公式サイトの釣果は0~5杯と記載があったが、賢ちゃん&原田さんが6杯、私が5杯、Rukaさんが4杯なので、全体的に見ても上出来の釣果だろう。
いや~、やっぱりエギタコ釣りって最高ですね。オモリを海底から離さないシンプルな釣り方で、初挑戦でも釣果が出やすい間口の広さ。そして「モニュッ」という独特なアタリを取り、「ズシッ!」とアワセが決まった瞬間の快感は、一度経験したら忘れられない。
夏に向けてますます最盛期を迎える東京湾のマダコ。日焼けと熱中症対策を万全に、あなたもエギタコの虜になってみてはいかがだろうか。ちなみに「エギの豚バラ肉巻き」の作り方はYouTube動画で公開中だ(笑)。
《vol.56》【開幕速報】2026年6月、東京湾エギタコ調査!in神奈川・金沢八景 一之瀬丸
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レポーターREPORTER

東京都出身
父親の影響で3歳から陸っぱり釣りを始め、小学4年生のときに船釣りに初挑戦。その日はハゼ釣り大会だったが、ひどい船酔いで釣りにならず。ただ、最初の一投で釣れた奇跡の1匹で「ブービー賞」に輝く。幼心に“もう一生船釣りはしない“と心に決めたが、それから10数年の時を経て、運命のイタズラか「船釣り専門誌」の編集者になる。それを機に船釣りの魅力にどっぷりハマる。現在は船釣りメディアから離れ、おでかけメディアの営業マンとして従事。仕事の合間を縫って月に1~2度は船に乗り、周りの”船釣り初挑戦者“を巻き込みながら、船釣りの魅力を1人でも多くの人に知ってもらうために奮闘中。
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