2026年スタートの新制度!
知っておきたい「林野火災注意報・警報」と冬キャンプの安全対策

火を使わないキャンプ道具という選択

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ネットや家電量販店でも、さまざまな小型調理器具が販売されています。所有しているポータブル電源の容量に応じて、使用できる調理器具を選定し使用してください

近年は、火を使わずにキャンプを成立させる道具が充実しています。
ポータブル電源を活用すれば、LEDライトによる照明や電気ケトル、小型調理器具などを使用することができます。事前に調理した食事を持参し、現地では温めるだけというスタイルも安全性の高い選択肢です。火を使わないことで撤収時の手間が減り、自然への負荷も抑えられます。
これは制限ではなく、新しいキャンプの形ととらえることができます。

林野火災警報発令中の冬キャンプは「火を使わない」が基本

警報発令中のキャンプでは、焚き火調理や直火はもちろん、焚き火台を使った料理も避けるのが大前提です。
料理は加熱済みの惣菜やレトルト食品、パンやおにぎりなど、火を使わずに食べられるものを中心に選びましょう。どうしても温かい食事が必要な場合は、事前に自宅で調理したものを持参し、現地では保温容器やポータブル電源を使った電気調理で温める方法が安全です。

防寒対策も「火に頼らない」工夫を

防寒対策も同様に、火に頼らない工夫が重要になります。基本は、−10℃以上対応の冬用シュラフにインナーシュラフ(出来れば春秋用5℃以上対応のもの)を組み合わせ、保温力を確保すること。さらにコットを使用し、銀マットやクローズドセルマットを併用することで、地面からの底冷えを効果的に防げます。
就寝時には湯たんぽを活用すると、電源や火を使わずにシュラフ内をしっかり温めることができます。加えて、ネックウォーマーやニット帽、厚手の靴下など、首・手首・足首を冷やさない装備を整えることで、体感温度は大きく変わります。

※寒さの感じ方には個人差があると思いますので、ご自身に合った調整を行ってください

服装はダウンウェアを中心にレイヤリング(重ね着)し、就寝時も着用できるスタイルがおすすめです。冷えが強い場合は、フリースや化繊インサレーションを中間着として重ねることで、保温力を調整できます。
余裕があれば、ポータブル電源と電気毛布を組み合わせることで、電源のない環境でもより快適に過ごすことが可能です。

林野火災警報発令中のキャンプでは、「暖を取るために火を使う」のではなく、装備と工夫で寒さを分散させることが安全につながります。火を使わない料理と防寒対策を徹底することは、自然を守りながら冬キャンプを楽しむための、キャンパーとしての責任ある選択といえるでしょう。

テント泊にこだわらないという考え方もアリ

焚き火が使えない状況では、テント泊以外の選択肢も視野に入れてみましょう。車中泊やバンガロー、コテージ泊であれば、屋外での火気使用を避けやすくなります。

ただし、車内であれば火の管理が不要になるわけではありません。ガス調理やストーブの使用は、火災一酸化炭素中毒の危険をともないます。あくまで「火を使わずに済む環境を選びやすい」という点がメリットであり、火を使わない前提での過ごし方が重要です。

警報が出ているなら「中止」「延期」も選択肢の一つ

林野火災警報が発令されているときは、キャンプそのものを中止、延期するという選択も、大切な判断のひとつになります。とくに強風が予想される日や、山林に囲まれた環境では、リスクを抱えてまで滞在する理由はありません。
また、強風時は火災のリスクが高まるだけでなく、テントやタープが煽られて倒れたりポールが破損したりすることで、思わぬケガにつながる別の危険もあります。自然条件が厳しいときほど、「今日はやめておこう」という判断が、安全につながる場面も少なくありません。

キャンプを中止したり日程を改めたりすることは、楽しみを手放すことではありません。また安心して自然を楽しむための、前向きな準備期間と考えることもできます。安全を最優先に考える姿勢こそ、これからのキャンパーに求められています。

「林野火災注意報・警報」は2026年から始まった、森林火災を防ぎ、人と自然を守るための新しい制度です。キャンプを一律に制限するものではなく、その時々の気象条件や環境リスクを知り、行動を見直すための目安となり得るものです。
火の使用を控える工夫や、車中泊、バンガロー・コテージ泊への切り替え、そして状況によっては中止や延期を選ぶことも、キャンパーにとって大切な判断のひとつです。

無理をしない選択が、自然と自分自身、そして大切な人を守ることにつながります。その日の状況を正しく見極め、安全を最優先にしながら、これからも安心してキャンプを楽しんでいきましょう。


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レポーターREPORTER

O-chan
プロフィール:O-chan
オートキャンプが大好きな九州在住の50代のオジサンです。おもに九州地方のキャンプ場へ、愛車を自由に転がしながらキャンプを楽しんでいます。グループやファミリーキャンプの際は、私が作った料理が美味しいと喜んでもらえるよう、日々キャンプ飯の勉強をしています。その分、ソロのときは手抜きしまくりですが(笑)。「手軽に本格的」がモットーで、これまでの経験で喜んでもらえたメニューの紹介や九州地方中心のおすすめのキャンプ場の紹介など、何か少しでもみなさんにオートキャンプでの楽しみを伝えることができればよいかな…と思ってます。

 【肩書】
 ・日本オートキャンプ協会インストラクター