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2025年11月某日、神奈川・葉山鐙摺港の「たいぞう丸」さんからアマダイねらいで出船! 今回は、ハヤブサLady「隼華」10期の原田美帆さんとの釣り対決の模様をお届けしたい。
アマダイはシンプルが故に奥深い釣りモノだが、誰でも良型を手にできるチャンスがある。事実、今回の釣行で特大アマダイ51.5cmがドドーンと登場! 私の人生で目にしたアマダイのなかで文句なしの最大サイズである。とはいえ…とりあえず私が釣ったわけではないことだけお伝えしておきたい(涙)。

シロアマダイは不発もアカアマダイを連続GET!

神奈川・葉山鐙摺港の「たいぞう丸」さんは、アマダイの型ねらいに定評がある船宿。当日は、ハヤブサLady「隼華」10期の原田美帆さんと一緒に乗船した。
原田さんとは以前、東伊豆でカワハギ&アカハタの仕立船に同船したことがあったのだが、実釣開始4時間が経過するなか、私がカワハギ1尾も釣れずにもがき苦しむ隣で、涼しい顔をしながらカワハギ6尾を食わせた釣りウマ女子! 今回はそのときの雪辱を晴らすためのアマダイ釣行だったのだが…。
当日は午前7時ごろに出船し、まずは水深40~70m前後のシロアマダイねらいからスタート。「幻」と呼ばれるシロアマダイが連日顔を見せており、期待を胸に誘う。そして、開始早々、原田さんがソコイトヨリを食わせ、続いて小型ながら本命アマダイを仕留めた。
しかし当日は、残念ながらシロアマダイはヒットせず…。それでも船中では、40cm超えの良型が複数上がっていた。


水深120mラインでスーパーBIGアマダイ登場!

続いて、水深70~120mラインのアカアマダイポイントへ移動。このポイントでも早々に原田さんが小型ながらも本命を手にした。そして、運命の時刻となる午前10時55分。原田さんは水深120mラインでアタリを察知し、手巻きでしっかりとハリ掛かりさせたあと、電動で巻き上げを開始。
ヒット後しばらくはおとなしく上がってきたものの、時折見せる強烈な引き込みに良型アマダイへの期待が高まっていく。
余談だが、掛かった魚がアマダイかどうかを判断する方法として、水深の約半分(水深120mなら60m)で引き込みを見せれば本命の可能性が高い。ちなみに私が釣り上げた良型ホウボウは、ボトムから海面までず~っと強く引いていた(笑)。

巻き上げのファイト時間は約3分。海面に「ヌ~ッ」と姿を見せたのは、スーパーBIGアマダイ! 船長が差し出すタモに無事に収まり、華麗にゲームセット。船上に上げられたそのドデカい魚体に、船長をはじめ船上のみなさんからも「デカい!」「おめでとうございます!」と歓喜の声が上がった。


船長による船上計測の結果、全長51.5cmの特大サイズ(重量は約1420g)。原田さんにとっても間違いなくメモリアルな1尾となったことだろう。この時点で私はアマダイ0尾だったが、この特大1尾で勝手に“燃え尽き症候群”になっていたのはココだけの話。それほどインパクトがある魚だった(笑)。

隼華の原田さんが竿頭&船中最大!肝心の私は…(涙)

51.5cmの特大アマダイを釣り上げた50分後、午前11時50分に再び原田さんにヒット。絶対王者の余裕の風格さえ漂わせながら、落ち着いたやり取りで抜き上げたのは、またまたグッドサイズの38cm。もはや無双状態の原田さん…。そんな原田さんにフランクに勝負を挑んだ自分が恥ずかしい(笑)。
その後、14時過ぎに沖上がりとなり、原田さんの最終釣果はアマダイ51.5cm、38cmを含む合計5尾とソコイトヨリ、ガンゾウビラメなど。見事アマダイの竿頭&船中最大サイズのダブル栄冠を手中にした!
一方、私の釣果はホウボウ2尾、ユメカサゴ、シキシマハナダイ、トラギス多数。お察しの通りアマダイはオデコ(涙)。冒頭で偉そうに“シンプルな釣り”とか言いながら、当日はマイナス方向の「完全試合」を達成した私…。原田さんと隣同士で船中トップと船中スソを飾るという、それこそ“メモリアル”な結果となってしまった。

もちろんこのままでは終われないため、近々原田さんにリベンジ対決をお願いしようと考えている。
当日のヒットパターンは「最低限の誘いのあと、静かに待つ」
アマダイ釣りの誘い方はいろいろなパターンが存在しているが、当日の原田さんのヒットパターンを言語化するならば「最低限の誘いのあと、静かに待つ」だったと感じる。
オモリが着底後、オモリで海底を4、5回ほど小突く。その後、仕掛全長分の半分を巻き上げてタナをセットし、海底付近にエサのオキアミを漂わせるイメージだ。あとはジッと待つ。
当日、前半に小型アマダイを釣り上げた際は全長2mほどの仕掛を使用していたが、特大&良型を釣り上げた際には、全長90cmのショート仕掛を使用していた原田さん。ショート仕掛は潮流の緩慢にそこまで左右されず、あまりタナボケせずに海底付近にエサをセットできる。これに加えて「必要以上に誘わない」ことがビッグサイズのヒットにつながったのかもしれない。







Fishing BINGO対決で完膚なきまでの敗北
私はアマダイ釣り初挑戦(←言い訳)だったため、当日、釣りウマ女子の原田さんに勝利すべく「Fishing BINGO企画」を提案していた。そのルールはいたってシンプルで、事前にそれぞれBINGOカード内の魚種を決めておき、実際に釣り上げた魚で縦・横・斜めの「BINGO」になれば勝利というもの。仮にアマダイが釣れずとも“勝つチャンスがある”、とっておきの企画だと思っていたのだが…(涙)。

といったわけで、原田さんとのアマダイ釣り対決は不甲斐ない結果で幕を閉じたわけだが、特大サイズのアマダイを目にし、今後の釣りに期待が膨らむばかり。優しい原田さんにお裾分けのアマダイをいただき、港を後にした。

言わずと知れた高級魚「アマダイ」は、晩秋から冬にかけて最盛期を迎えつつ春先までロングランで楽しめるターゲット。年末年始にも最適な“オメデタイ”魚なので、ぜひみなさんもこの機会にチャレンジしてみてほしい。大丈夫、みんなはきっと釣れるから!
《vol.47》2025年11月、たいぞう丸DEスーパーBIGアマダイ登場☆
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レポーターREPORTER

東京都出身
父親の影響で3歳から陸っぱり釣りを始め、小学4年生のときに船釣りに初挑戦。その日はハゼ釣り大会だったが、ひどい船酔いで釣りにならず。ただ、最初の一投で釣れた奇跡の1匹で「ブービー賞」に輝く。幼心に“もう一生船釣りはしない“と心に決めたが、それから10数年の時を経て、運命のイタズラか「船釣り専門誌」の編集者になる。それを機に船釣りの魅力にどっぷりハマる。現在は船釣りメディアから離れ、おでかけメディアの営業マンとして従事。仕事の合間を縫って月に1~2度は船に乗り、周りの”船釣り初挑戦者“を巻き込みながら、船釣りの魅力を1人でも多くの人に知ってもらうために奮闘中。
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