アジング好きなら一度は訪れてほしい！ そんな魅力がぎゅっと詰まった場所が、山口県上関町にある離島「祝島（いわいしま）」。この記事では、実際に何度も足を運んで感じた祝島アジングの魅力と、釣果を上げるためのちょっとしたコツ、そして訪れるうえで心がけてほしいことについてお伝えします。
手軽に渡れるアジングの聖地「祝島」
これまで数々のアジングスポットで釣りを楽しんできましたが、そのなかでも格別なのが山口県上関町の「祝島」。離島ではあるものの、定期便の船が1日に2～3便運航しており、1000円ちょっとで行くことができます。
私自身、何度も祝島に訪れていますが、アジが100尾を超えるような、いわゆる「爆釣」となる確率は60%ぐらいでしょうか。釣れやすい時間帯は基本的に夕方～夜がメインで、日中はたまに釣れるもののほとんど釣れません。おすすめは夕方の便で島に入り、翌朝6時の便で帰るスタイル。
なお、私は寝袋を持参し、野宿スタイルで釣りを楽しんでいます。
釣具を持って船を利用すると、下船時に「清掃活動協力金」として500円を払う必要があります。これだけ釣れる名スポットですし、少なからずお邪魔をするわけなので快く払いましょう。
祝島アジングおすすめポイント
まず到着してすぐにすることは釣り座の確保です。ポイントは大きく分けて2ヵ所。船着き場からそのまま左に曲がった防波堤と、島の西側に位置する、少し海に突き出た防波堤のどちらかです。西側の方が大きなアジが釣れますが、風が強い日も多く、アジングの準備だけでは釣りにならないこともあります。
一方、船着き場から降りてすぐの防波堤は、祝島の中でも釣果が安定しているので、こちらを選ぶことが多いです。夜に備えて常夜灯の下がおすすめです。経験上、日が落ちるまではあまり釣れないので、夕マズメまでゆっくりするのがよいでしょう。
そして、準備ができればいよいよ釣り開始。アジングはゲーム性も高く楽しい釣りですが、祝島では風が強い日も多いので、毎回サビキの仕掛とロッドも持参しています。爆風の中でもサビキでしっかりとアジが釣れることに魚影の濃さを感じます。ただ、風よけがないので、前述の通り風の具合によってはアジングが厳しいときもたまにあります。キャストしても風に押し戻されて、陸にジグヘッドが落ちることもありました（笑）。
夕マズメになると、周囲の釣り人にも一斉にアジのアタリが出始めます。ちなみに、GWやお盆、正月は帰省する方も多く、釣り人がすごく増えるので、夕方便ではなく昼前の便で祝島に渡った方が釣り座を確保しやすいですね。
また、ほとんどの人が外湾に向かってキャストしますが、実は港内にもアジが多くいます。風が強いときや波が荒いときはむしろ港内の方が釣れ、さらに常夜灯の向きからしても、内側の方が実は釣れやすいのです。
常夜灯の明かりとともに始まる！
祝島アジングの本番タイム
釣れたアジを見てみると背が黄色いので、おそらく居着きのアジでしょうか。暗くなるにつれて、常夜灯が点き始め、毎回この明かりが点いたタイミングから本格的に釣りを始めています。
傾向としては、表層のタナで群れていることが多く、あまりキャストしなくてもアベレージで20cm前後のサイズが期待できます。ただし、夏場は極端にサイズが小さくなることもあるため、あまりおすすめしません。
これまでの釣行結果から、アジング初心者の方やキャンプなどのアウトドアが好きな方には、最高の環境ではないかと思います。アジが頻繁に回遊しているので、風の影響で釣れない日もありますが、釣れるときは100尾を超える釣果も期待できます。一晩離島で1泊する覚悟が必要ではありますが、宿もあるので、そちらを利用すれば釣り旅行としてはとても魅力的ではないでしょうか。
とはいえ、祝島で釣りをする方に1つだけお願いしたいことがあります。ゴミの放置やマナーには気を付けてほしいのです。「500円払えば何をしてもいい…」というわけではありません。
ほかの釣り人も、遠方から来る人も多いエリアだけに、釣りが禁止になってしまっては私も困ってしまいます…。ルールを守ったうえで釣りを楽しむ方に訪れてもらいたいですね。きっと、これまでに経験したことのないような釣りの楽しさが祝島には詰まっていますよ。
「祝島」はアジングをとことん楽しみたい人にとって、とてもおすすめの場所です。ただ、それは地元の方々の協力と、訪れる釣り人のマナーによって成り立っている環境です。釣果だけでなく、環境や人との調和も大切にしながら、祝島での釣りを存分に楽しんでもらえたら嬉しいです。
企画・記事協力：FISHFRIENDS
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レポーターREPORTER
アジングの魅力に魅了され、山口県・福岡周辺に出没。
