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みなさんは釣り竿を持ち運びするときに、穂先を保護する目的で「ティップカバー」を使っているでしょうか? 釣りの最中に、魚とファイトして竿を破損してしまうこともあると思いますが、それならばまだ本望。しかし、持ち運んでいる最中に不注意でぶつけたり擦ったり…、最悪、折ってしまったり…。微細なキズや衝撃が、破損のきっかけになっていることがほとんどかと思います。
そこで、釣り竿の保護に役立つのがティップカバー。今回はティップカバーの使い方や活用法を紹介したいと思います。
ティップカバーを活用しよう!
ティップカバーとは?
2ピースロッドの場合、穂先部分とグリップ部分の長さがほぼ同じなため、ロッドベルトなどで穂先とジョイント部を束ねて持ち運びしている人をよく見かけます。竿がむき出しのまま持ち運んでしまうと、どこかに当てたり擦ったり…。やがてそのキズは破損のきっかけになってしまう恐れがあります。
釣り竿はおもにカーボン素材でできています。その微細なキズの箇所に負荷がかかってしまうと、破損が広がったり折れたりする原因になってしまうのです。竿にキズは天敵! そのようなキズから竿を守るのが「ティップカバー」というわけです。
ティップカバーにも種類はいろいろ
ティップカバーにはいろいろな種類があります。ソフトなタイプや芯材の入ったセミハードタイプ、さまざまな仕様や柄、メーカーロゴが印刷されたもの、などなど…。振り出し竿であれば、ガイド全部を覆ってしまうようなキャップタイプのカバーもあります。
すべて竿の保護を目的に作られているのですが、釣り竿のタイプや自分がどの部分をメインに保護したいかなど、目的と用途を考えてチョイスするといいでしょう。
まとめる?それとも保護する?
ティップカバーの使い方オススメ!
さまざまなティップカバーがあるなかで、穂先用の「セミハードタイプ」のものがあります。セミハードのものは1ピース竿の穂先用に作られているものが多いのですが、2ピースの竿に使っている人をよく見かけます。その際ほとんどの方が、バット部分(2ピースのバット側)の先端と穂先部分(2ピースの穂先側)をまとめてカバーしているようです。折れ防止やまとめるという観点では、保護効果は高いと思われます。
ですが、穂先部のガイドがまとめた互いの竿と擦れるため、ガイドやリールシートにより、竿に擦れたような細かいキズが入ってしまうことがあります。
そこで、穂先のみをカバーに入れ、バット部分に沿わせて固定する方法がオススメです。このように使用すれば、竿にガイドが干渉しづらくなりキズも付きにくい。私的にはベストな方法かと思っています。
また、「ソフトタイプ」のものは、おもに竿をまとめて外部のキズから保護する目的かと思います。こちらを使用する際もひと工夫。ロッドベルトを竿の間に挟んでくるりと1回転させ固定し、バット部分と穂先部分に隙間を作ることで互いの竿が接触しないようにすると、より安心です。
あまり厚みのあるロッドベルトを使うと、穂先部分のみで持ち歩くのと変わらなくなってしまうため、あくまでバット部分と穂先部分が擦らない程度の隙間を作って互いが沿うようにまとめ、その上にカバーをかけるという感じです。
「セミハードタイプ」も「ソフトタイプ」も、どちらも竿をキズから保護する点では優れています。ただ、単に「まとめる」というだけでは、キズを付けてしまう恐れも…(そこまで神経質にならなくてもよいかもしれませんが…)。残念ながら、本来の正しい使い方という説明書はティップカバーには付いていませんので、ご紹介した方法はあくまで私流。ご参考までに。
ティップカバーの応用!ジョイント部も保護
ティップカバーというと穂先だけに目が行ってしまいますが、2ピースロッドの場合、ジョイント部の保護にも役立ちます。
何気に釣り竿を立てかけて置いたときに、穂先部分のエンド(ジョイント部)が地面に当たっていることはないでしょうか? 2ピースロッドの場合、ジョイント部の差し込み口のキズから破損するというケースもよくあります。また、ジョイント部のキズは竿の破損につながる以外に、キャスト時にリールから出されたラインがキズに接触し、ラインを傷めてしまうことにもつながります。
私はジョイント部の保護を兼ねて、ソフトタイプのティップカバーを穂先部分のエンドにも被せています。こうすることでジョイント部を守り、ついでにグリップのEVA素材へのキズや汚れも防いでいます。
シーズンオフにはティップカバーもお手入れを!
釣りを終えていざ納竿。みなさんはそのときどうされますか? 竿を持ち運ぶのに、 たった今まで釣りで使っていた竿にティップカバーを付けていませんか?
ガイド部分や釣り竿は家に帰ってから、塩抜きや汚れ落としのために水洗いなどのメンテナンスをすることでしょう。ところが、釣り場から付けて帰った布やスポンジ生地のティップカバーには、釣り竿に付着した塩分や汚れが浸み込んでいます。メンテナンス後にそのまま使用すると せっかくメンテナンスした穂先に再度、塩分や汚れをわざわざ付けることになり兼ねません。
釣行後、毎回は大変かと思いますが、長期保管時やシーズンオフにはティップカバーも洗ってメンテナンスしましょう。
本来 釣り竿は道具であって、キズや破損してしまうのは仕方のないことともいえます。あまり神経質になり過ぎると、せっかくの釣りが楽しくなくなってしまうかもしれません。ですが、アングラーにとって釣り竿やリールは手足の一部。あなたが普段服を着るように、ティップカバーも釣り竿の服のようなもの。ときには洗濯して、ときにはお洒落させてあげましょう。
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レポーターREPORTER
大阪府在住
小さいころから父親の影響で釣りが大好き。「釣り」と付くものはなんでも 1度はチャレンジしてみたい! 釣った魚は美味しくいただくがモットーです。夢は「自分の体重以上の魚と格闘して釣り上げる」ことです♪