船釣りのはじめ方 【タコ】タコ釣りに行こう!
釣りの準備からさばくまでのステップを解説

02_ マダコ

日頃、堤防そのほかのオカッパリをメインに釣りをするなかで、「沖に出ればもっと大物が…、もっとたくさん釣れるのになぁ」なんて思ったことはありませんか? 釣り人として「もっと釣りたい」欲が生まれるのは必然です。とはいえ、船に乗るには道具や釣り方、そもそも船の乗り方さえも分からず、少々ハードルが高いのも事実。そんなモヤモヤを抱えつつ次のステップアップを夢見るアングラーに向けて、経験豊富なHEATライター陣が優しく指南してくれる当「船釣りのはじめ方」企画。
第5回目の今回は、HAZEKINGさんが人気のターゲット「タコ釣り」について解説してくれます。

タコ釣りとは?

03_ タコ釣りイメージ

タコを船から釣る場合、専用の擬似餌、エギ、もしくはスッテを使用します。現在は2個付けが主流で、道糸に三又の専用スナップを結束し、擬似餌(ルアー)2つとオモリを接続して釣ります。

04_ 仕掛図

タコをねらう水深はほかの魚種と比較して浅く、10mから30mほど。岩場や消波ブロックの隙間に潜んでいるタコは、吸盤のある8本の腕でエビやカニなどの甲殻類を捕まえます。

釣りのシーズンは5月から10月で、梅雨時から、その年に生まれた新子がよく釣れ始めるタコ釣り。タコのずっしりとした重みと海底から引き剥がす駆け引きが楽しい釣りで、夏に人気のターゲットです。

タコ釣りの準備

最近は船の装備が充実しており、船によっては全てレンタルすることも可能です。もしマイセットをそろえる場合は、以下の内容を参考にしてみてください。

仕掛(エギ・スッテ)

タコ釣りで使用する仕掛の定番が(タコ)エギスッテです。イカ用のエギと比較すると、タコ用のエギはハリの本数が少なく太いのが特徴。エビ以外にもカニやタコの形状をしたさまざまな種類があります。時期によってエサも変わるので、何種類か用意しておくといいでしょう。
タコ釣りのポイントは障害物の多い釣り場なので、根掛かりがつきもの。ルアーの予備は10個ほどあると安心です。

また、「集寄(しゅうき)」と呼ばれるアイテムを付けると、アピール力が強くなるので釣果に期待が持てます。タコはキラキラしたものに興味を持つ習性があるので、オモリもカラフルなものがおすすめです。

あとは、これらエギやスッテとオモリをまとめて連結させるため、専用のスナップを装着すると脱着がお手軽で便利です。

ロッド

タコの足には吸盤が付いており、海底に張り付く力は強力。それを引き剥がすために硬くて丈夫なタコ専用のロッドが適しています。持っていない場合でも、ジギングロッドタチウオロッドで代用できますよ。タコがルアーをつかむ柔らかいアタリを感じるため、先調子の硬い竿が扱いやすいですよ。

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先調子でありながら硬めのロッド

リール

足を広げたタコの面積は意外と広い! 水の抵抗力はかなりのものです。そこで、タコ専用のドラグ力が強いリールがおすすめです。もちろん、代用として船釣り用の両軸リールでも構いません。
ラインは岩などの障害物に切られないよう太めがおすすめ。PE3号にナイロン10号を3mほど連結しておくといいでしょう。

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船用両軸リール

船の予約

釣行の日程が決まったら、まずは遊漁船を予約しましょう。WEBサイトもしくは電話で、タコ釣りで乗船したい旨と希望の日程、それと、タックルなどをレンタルする場合は必要な用品を伝えましょう。
自分1人や少人数で行く場合は「乗合い」、大勢で行く場合は「貸し切り(仕立て)」にするなど、人数に応じてコスパよく楽しむことができます。あらかじめ同行者と相談しておくといいでしょう。

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