INDEX
テンヤマダイ釣りの釣り方から取り込みまで
仕掛とエサのセッティング
さて、実際の仕掛について詳しく見ていきましょう。
メインラインはフロロ1.25号で、リーダーに4号(1~2ヒロ)を結んでいます。リーダーを付けているのは、マダイのヒレなどが接触した際にラインが切れることを低減するためです。ジグヘッド(テンヤ)は2~10gのものを使用。私は、ヒット率が上がるように孫バリもつけることが多いです。過去にも何度か孫バリのみで釣り上げたこともありました。
ちなみに、私のおススメの仕掛は「真鯛デルタ」です。これは本当によく釣れます。
そして、エサはなるべくまっすぐになるように注意してセッティングしましょう。エビのヒゲを私はカットしていますが、好みが分かれるところだと思います。
基本的な釣り方とコツ
テンヤマダイの基本的な釣り方としては、まず、軽くキャストしてフリーかテンションフォールで落とします。フォール中にアタリが出ることも多いので要注意です。できる限り軽い仕掛でのフリーフォールがおススメですが、潮流や状況次第ではテンションフォールも有効となります。
着底後はねらいのタナまで巻いてステイが基本です。しばらく待っていてもアタリが出ない場合は、少しシャクってみたりタナを変えてみるのもありです。それでもアタリがなければ巻き上げ、再度キャストし落とし込んでの繰り返しとなります。
アタリは竿先に注意していると分かりやすいでしょう。マダイの場合、コツコツっとアタリが出たあとにグーンと竿が入るので、そのタイミングでしっかりアワセます。たまにフォール中にいきなり、ひったくるように食う場合もありますが、その場合はすぐにアワせます。
潮や食いの状況によっては、ウエイトの重い仕掛で手返しよくねらうことも大事です。状況に合わせて対応できるように、重さの違う仕掛を幅広く持っておくとよいでしょう。
取り込んだあとは安全に締めよう
マダイがヒットしたら巻き上げ時はあまりポンピングはせずに、リールのドラグをうまく使いながら一定のスピードで巻き続けるようにしましょう。マダイが水面に見えてくれば、タモ入れは船長さんが基本的には対応してくれます。タモ入れの際、水面にマダイを上げ過ぎると暴れやすくなるので注意してください。
タモ入れしてもらい船上へ魚を上げたあとは、プライヤーなどを使って安全にフックを外してから締めます。
魚を移動させる場合や持ち上げる場合はフィッシュグリップを使うと安全です。マダイの口(歯)は大変危険ですので、必ず道具を使って持ちましょう。またヒレなどもとても鋭利で危険なので要注意です。
魚からフックを外したのち、私はナイフでエラを切って血抜きバケツへしばらく入れるようにしています。釣りをしながら、ある程度血抜きができたところでクーラーボックスへ入れるといった具合です。締め方については「神経締め」ほかいろいろあると思いますので、美味しく食べるためにも事前に調べておき、自分に合ったベストな締め方をしてみてください。
そして、クーラーボックスに入れる際は、氷と海水で作った潮氷に入れるようにしています。キンキンに冷えているので、真夏でも鮮度抜群に保存できますよ。また、実釣が終わり帰港する際に、海水だけ抜き始めれば港に着くころには氷だけとなり、クーラーボックスが軽くなるのでおススメです。
テンヤマダイ釣り特有の注意点
陸奥湾でのテンヤマダイ釣り特有の注意点として、下記のようなことがあります。できるだけ気を付けましょう。
●なるべく無理なファイトをせず取り込む
マダイは一度バラすと、その群れのほかのマダイの警戒心が増し釣れにくくなるようです。ヒットした際はなるべく焦らず、慎重にやり取りをして釣り上げるようにしましょう。
●ホタテの漁場で釣りをするので「ノシ」に注意
「ノシ」とは、ホタテ貝の養殖のために海中に設置されたロープのことです。釣りをするポイントでは船をノシに固定して流されないようにするのですが、とくに釣り座が船の前後の場合はノシが張られている方向を確認し、引っ掛からないように注意する必要があります。ノシに絡めば仕掛をロストしたり、魚が掛かっても上げられずバラしてしまう原因にもなり兼ねません。
おススメのマダイ料理
新鮮なマダイを持ち帰ったあとは楽しくお料理です。定番のお刺身や塩焼きを除き、私が今まで食べたなかで美味しかったマダイ料理3つをご紹介しましょう!
●酒蒸し
かんたんでとても美味しく食べられるおススメの料理が「酒蒸し」です。身はフワフワで、旨味も際立った美味しさ。できれば酒蒸しに使うお酒は料理酒ではなく、日本酒を使うと最高です。
●アクアパッツァ
「アクアパッツァ」は意外とかんたんに作れる料理です。洋食が食べたい場合はコレがおススメですね。貝やトマトが入ることで旨味の相乗効果にもなりワインも進みます。また、実は残ったソースでパスタを作ると最高に美味しいです。
●鯛めし
タイで作る料理の定番かもしれませんが、「鯛めし」は間違いなく美味しいですね。サイズが小さい場合は、下処理してそのまま炊飯器に入れて炊くと見た目も最高! 残った分は雑炊にしてもさらに美味しく食べられます。
次回、マダイが釣れたら「塩釜焼き」をやってみたいと思っています。塩と泡立てた卵白を混ぜて、マダイを包み込んで焼くといった料理ですが、自宅でもキャンプでもできそうです。なので、ちょうどよいサイズが釣れればやってみたいと思っています。
今回は、青森県陸奥湾で楽しめるテンヤマダイ釣りについてご紹介しました。マダイは釣って楽しい、食べて美味しい最高のターゲットですので、ぜひ一度チャレンジしてみてはと思います。そして、青森県産のホタテも美味しいのでこちらも味わってみてください。
レポーターREPORTER
青森県在住
氷上ワカサギ釣りからオフショアでのジギング、テンヤ、ショアジギングやエリアトラウトなど幅広くやっています。キャンプも年中通して行っているアウトドア好きです。ブログやSNS、YouTubeを通じて釣りやキャンプの魅力をお伝えしたいと思い活動しています。
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