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はい、どうも! にくです。
みなさんは普段どのような場所で釣りをしていますか? 堤防? それとも船で大海原? 私はもともと堤防などのショア(陸)からの釣りがメインでしたが、釣りをするうちに、次第に以下のような問題が出てきました。恐らくみなさんも一緒かと…。
- ●季節によっては釣れない
- ●場所取りが大変
- ●釣り方が制限される
たまに遊漁船に乗ることもありましたが、釣りものによっては1回1万円以上かかることも! お財布的に優しくないのです…。そんな私のモヤモヤを解消してくれたのは「手漕ぎボート釣り」でした! といったワケで、私と同じようなお悩みを持っている方向けに、「手漕ぎボート釣り」の魅力について紹介していきます。
手漕ぎボート釣りの魅力とねらえる魚
「手漕ぎボート釣り」は名前の通り、手漕ぎボートで大海原へ出ます。たいてい船宿さんでボートをレンタルするのですが、自分の力だけでオールを使って大海原を進み、釣りをすることができるのです。ポイントやねらう魚も全て自分で好きに決めることができます! なんと魅力的な釣りでしょう!
また、具体的にどんな釣りができるのかというと、基本はライトタックルでの釣りです。アンカーを落としてボートを固定させ、アジやキス釣り、コマセマダイ、泳がせ釣り、ジギング、エギングなど…。そしてほかにも、アンカーを落とさずにボートを流して、タイラバ、ジギング、ティップランエギング、一つテンヤ、泳がせ釣りなどを楽しめます。
※流し釣りは危険な面もあるため、その海域や手漕ぎボート釣りに慣れてから行いましょう
いろいろな釣りができるということは、多種多様な魚を同じ日に釣ることができるわけです! 食卓が彩られますね! いろいろねらい過ぎて、全部中途半端になることもありますが…(笑)。
ただし小さいボートですから、安全面からそれぞれの船宿で釣り可能な範囲が決められています。どこまでも行けるわけではありません。
私がお世話になっているいくつかの船宿では、岸から1~2kmのエリアが釣り場となります。水深にしたら20~30m程度といったところ。あと、手漕ぎボートには2人乗りと3人乗りがあり、船宿によってはエンジン付きのボートも扱っています。
手漕ぎボート釣りのここが好き!
魚がいるところまで行って釣りができる
オカッパリでは限られた範囲しかねらうことができませんよね。釣り人が多いときは釣り場を自由に移動することができないため、ポイントが制限されてしまいます。とくに冬は水温の低下もあって、エサとなるプランクトンが減少しますので、浅場は温度変化の影響を受けやすいこともあり魚が減ります。当たり前ですが魚がいないところで釣りをしていても釣れません。
それに対して「手漕ぎボート釣り」であれば、自由にポイントを移動することができ、魚のいるところを探って釣りをすることができるというメリットがあります。
私が釣りをしている地域では水深が20~30m程度のところが多いため、浅場に比べれば水温も安定しています。つまり、季節に関わらず魚がいるところまで行って釣りができる! というのが「手漕ぎボート釣り」のよい点といえます。
ねらう魚や釣り方の自由度が高い
オカッパリでは隣の人への配慮も必要になりますし、釣り場のルールでやってはいけない釣り方もあります。また、遊漁船の場合は、ほかの乗客と釣り方を合わせておかないとオマツリなどの原因にもなり大迷惑です。
ですが、「手漕ぎボート釣り」であれば釣り方は自由! アジ釣りに満足したらキス釣りに変更したり、ジギングをしてみたり…と、自由に釣りモノや釣り方を変えられますし、竿の複数出しも可能です。
たとえば、置き竿でアジを釣り、釣ったそのアジで泳がせ釣りをしつつ(置き竿のまま)、手持ちの竿ではジギングをしたり…といった具合。そんな欲張りな釣りもできちゃいます(笑)。そのぶん荷物は多くなってしまいますが、やりたい釣りがやりたいときにすぐできる! この自由度の高さも魅力的です。
お財布に優しい
釣りものにもよりますが、遊漁船の場合8000円~15000円くらいかかります。それに比べて手漕ぎボートは1隻4000円程度で利用できるのです。1隻に2人で乗れば1人2000円程度です(エサなどの代金は別)。また、遊漁船に乗る場合、当たり前ですが出船時間までに乗船しないと釣りはできません。一方、「手漕ぎボート釣り」は出船や帰りの時間も自分で決めることができます。
運動不足の解消にも!?
船宿によってはポイントまでエンジン付きボートで引っ張ってくれる曳舟(ひきふね)サービスをしているところもありますが、自分で漕いで移動しなければならないところも多いですね。ボートを漕ぐのは腕だけではなく身体全体を使うので全身運動にもなり、運動不足の解消にももってこい!? 波や風が強い日は運動というより修行ですが(笑)。
「手漕ぎボート釣り」に必要なもの
では実際に手漕ぎボート釣りをするにあたって、最低限必要なものをご紹介します。
ライフジャケット
ライフジャケットは必須です! 手漕ぎボートに関わらず釣りをするときは必ず着用しましょう。また、手漕ぎボートを含め船釣りの場合は、ライフジャケットに「桜マーク」が付いたものを選びましょう。
「桜マーク」とは国土交通省の定めた基準に従い、国に代わってJCI(日本小型船舶検査機構)がライフジャケットの製造に立ち会い、安全性を確認、承認したうえで押される桜型の印のこと。持っていない場合は、ほとんどの船宿でライフジャケットの無料貸し出しもあるので事前に確認しておくとよいでしょう。
長すぎない竿とリール
竿はボートの大きさを考慮すると、2mくらいまでの長過ぎないものがおススメです。竿といってもいろいろな種類があるので、分からないときは釣具屋さんに相談するとよいでしょう。
リールはというと、ねらう魚によっても異なりますが、2000~3000番台のリールがおススメです。ベイトリールでもスピニングリールでもどちらでも可能ですが、手漕ぎボート釣りの場合はキャストして幅広く探るというよりも真下に落とす縦の釣りが多くなるため、ベイトリールの方が力を発揮しますし、手返しがよいです。
ラインはねらう魚に合わせた太さを選んでください。
ねらいたい魚に合わせた仕掛
ねらいたい魚や、やりたい釣りに合わせて仕掛を準備してください! アレコレといろんな仕掛や釣り方を試してみたり、練習することができるのはボート釣りの醍醐味です! 船宿で購入することもできるので(船宿によります)、直近の釣果などを参考に当日調達するのもアリですね。
氷を入れたクーラーボックス
釣れた魚を入れておく生簀(いけす)付きの手漕ぎボートもありますが、ほとんどボートには生簀は付いていません。なのでクーラーボックスは必須です。大海原では日陰もないため、自分の食べ物や飲み物を入れておくのに必要です。
ただ、ボートのスペースは限られているので、仮に2人で乗ったとしてもクーラーボックスは1つだけにした方がよいでしょう。また、クーラーボックスの大きさは、大きくても35Lまでに留めたほうが無難です。それ以上大きいクーラーボックスはかえって釣りの邪魔になります。そして、氷はあらかじめ用意するか、船宿で調達できるところもあるので事前に確認するとよいでしょう。
タモ網
釣りでは思いがけず大物が釣れることがあります。タモ網がなかったがために、釣れた魚を抜き上げようとしてバラしてしまうという悔しい思いを何度したことか…。また、風で海に落としてしまった私物やゴミを拾うのにもタモ網は重宝しますよ。
そのほかの必需品
- ●長靴・ウォーターシューズ
- ●防水バッグ
- ●タオル
- ●ビニール袋
- ●竿受け・尻手ロープ
- ●クッション(座布団)
ボートを乗り降りする際に足首くらいまで海に入ることがあります。濡れてもよい靴を履くようにしましょう。また、多少なりとも海水をかぶることもありますので、防水バッグやタオルなどを用意するなど、濡れることへの備えも必要です。
ほかにも、竿の落下を防ぐための竿受けや尻手ロープ、ゴミを入れるためのビニール袋、お尻が痛くならないようにクッション(座布団)などがあると快適に釣りを楽しむことができます。クッションなしで直にボートに座り釣りをし続けると、お尻の皮がむけますよ(笑)。
「手漕ぎボート釣り」であると便利な持ち物
必需品ではないけれど、以下のものがあればさらに快適に釣りを楽しむことができます。
- ●手を洗ったり、一時的に魚を生かしておくための水くみバケツ
- ●泳がせ釣り用の魚を生かすのに便利なエアーポンプやビク
- ●乗り物酔いしやすい方にとってはむしろ必需品! 酔い止め薬
- ●何かと重宝する真水
上級者ともなると、魚群探知機を持参する人もいます。お値段は張りますが、水深や地形、魚のいる層などいろんな情報を得ることができ、釣果アップにもつながります。
「ゼロから始める手漕ぎボート釣り【前編】」では、「手漕ぎボート釣り」の魅力と必要な持ち物について紹介させていただきました。基本的な道具はオカッパリや船釣りと大きくは変わりませんが、コンパクトな装備が求められるボート釣りだからこそ、荷物は厳選して快適に楽しみたいですよね。
後編では、予約から釣り終了までの流れや、安全に楽しむための知識と注意点について紹介していきます。
また、実際にボートに乗って釣りをしている様子をYouTubeにアップしていますので、臨場感あふれるボート釣りを疑似体験してみてください!
【神回】超巨大座布団ヒラメを釣り上げた!@神奈川県横須賀市大津港手漕ぎボート釣り
YouTube「にく釣りチャンネル」
【ボート釣り】ボート泳がせで大物連発。アジもたくさん。
YouTube「にく釣りチャンネル」
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レポーターREPORTER
おもに神奈川県で釣りをしている「にく」です! 三度の飯より釣りが好き! 雨でも雪でも釣りに行きます。好きな釣りは手漕ぎボート釣り、タイラバ、泳がせ釣り、落し込み釣り、穴釣り…など。そのほか遊漁船にも乗りますし、陸釣りもたまに! そして、微力ながら釣り文化を残していきたいと、釣り場のゴミ拾いなども行っています。まだまだ未熟なのでいろいろ教えてください!
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