一度ハマれば抜け出せない?
秋にねらうロックフィッシュゲームのポイント!

基本さえ押さえてしまえば誰でも釣れるロックフィッシュ。ほかの魚が釣れないタイミングでも、比較的安定して釣れるのも嬉しいところ。そんなロックフィッシュをねらって釣る「ロックフィッシュゲーム」について、その魅力や秋の釣り方、誘い方といったポイントをご紹介します。

ロックフィッシュとは何なのか?

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名前の通り根や岩礁にいる魚たちで、食べて美味しい、でも市場にはあまり出回らない、価値の高い魚たちのことを指します。同じ根周りにいる魚でも小魚や、あまり美味しくない魚たちはロックフィッシュとは呼ばないようです。
私のエリアでは主にメバル、カサゴ、ソイ、ハタなどを「ロックフィッシュ」と呼んでいます。私が釣りを始めたころはアイナメなどもよく釣れましたが、最近は滅多にお目にかかれないのが現状です。

ロックフィッシュは安定して釣れる!

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青物であれば出船して1日中走り回っても、まったく釣れなかったり、逆に入れ食いの日があったりなど、その日の状況に大きく左右されることが多くあります。しかしロックフィッシュの場合、ある程度やり方さえつかんでしまえば、コンディションが悪くない限り大抵釣り上げることができます。また魚種にもよりますが、日中でもしっかりとアタリがあり退屈しない魚がロックフィッシュです。
釣り方もかんたんで、フックにエサの切り身を付けて釣る「エサ釣り」でもよいですし、ワームを付けてねらう「ルアー釣り」でもよいので、釣り方はいろいろと楽しめます。

ティップラン&ロックフィッシュでお土産確保

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先日ティップランとロックフィッシュの両方で釣りに出た際は、9割がティップランで1割がロックフィッシュといったねらい方でした。
朝からティップランメインで出船したものの、その日は澄潮で風と潮が逆に流れる状況で、ものすごくやりにくい状態でした。そのまま14時ぐらいまで粘りましたがイカのアタリはなく、諦めてお土産確保の観点からロックフィッシュをねらうことにしたといった具合です。

このように、「困ったときにはロックフィッシュ」といった感じでいつでもねらえ、安定して釣果を得られるのが、ロックフィッシュの特徴です。

秋は水温が下がり良型のキジハタが釣れだす

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秋のロックフィッシュの特徴

秋はアカハタの産卵が終わり、夏の海ようにアカハタがバンバン釣れる感じではありません。水温が20℃を下回ると根魚の活性は一気に下がる感じです。そんなときはきちんとハリ先をチェックし、刺さりのよいオフセットフックを使いましょう。数少ないアタリをしっかりとフッキングさせることが大切です。

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秋には活性が下がる根魚ですが、なかでもキジハタは水温が低くても対応できる魚で、しかも、秋に釣れるキジハタは良型が多いようです。私のイメージではアカハタは水温が高いときに浅瀬に接岸しますが、キジハタは水温が下がってからが本格的に釣れるイメージです。

秋にねらうポイントと釣り方

釣り方などはとくに夏と変わりがありません。しかし水温が下がる関係で、全般的に魚は深場に移動してしまいます。
私の場合は水深15mから20 mまでを、主にテキサスリグでねらっています。そのため、夏のようなシンカーでは対応できないので、ワンランク重いサイズのシンカーを使っています。また、水深はありますが、ジグヘッドやメタルジグでもしっかりねらえます。こちらの場合はねらえるレンジが広く、また釣れる魚がデカいイメージです。底付近をネチネチやる場合はテキサスリグやフリーリグをオススメします。

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私が使用しているフックとシンカー

ロックフィッシュをねらう際のお願い

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安定して釣ることのできるロックフィッシュですが、ねらう際にはできれば守っていただきたいこともあります。それは、「必要以上にキープしないこと」です。
ロックフィッシュ全般にいえることですが、根魚は成長がものすごく遅い魚です。(個体差はありますが)7年で約30cmになるといわれています。棲み処を見つけると連発してしまい釣りとしては楽しいのですが、全て抜いてしまうと魚がいなくなってしまう恐れもあります。アイナメのように幻の魚にならないよう、次世代に残すつもりでリリースを心がけてもらえると嬉しいですね。

私のルールは自分で食べる分をキープし、約30cm以上を目安に持ち帰っています。また、ハリを飲み込んでしまったり内臓が飛び出てしまった魚も、持ち帰るようにしています。

今回のロックフィッシュ料理

今回釣行した際のアカハタは、あまり難しいことをせず、軽く塩を振り熱湯に潜らせアクを取ったあと、生姜、酒、みりん、砂糖、醤油で味付けしました。ポイントは一気に強火で煮立たせることです。シンプルに味付けた「アカハタの煮付け」は、身が新鮮でプリプリでした。

そして、キジハタは「お刺身」にし、紅葉おろしポン酢でいただきました。紅葉おろしの辛さがこんなにも合うんだと感動しましたよ。ぜひキジハタが釣れた際はやってみてください。ポイントは身を薄く切ることです。

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キジハタは刺身に

アオリイカや青物を釣る場合は、1日中探してもボウズのことがあります。しかし、ロックフィッシュは大抵ポイントにいてくれます。魚を掛けて根から引き出すやり取りは大変面白く、病みつきになること間違いナシの釣りです。
これからの寒い時期、脂が乗ってより一層美味しくなった根魚を、ぜひねらってみてはいかがでしょうか。


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レポーターREPORTER

岸本 真彦
プロフィール:岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
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