これぞ平打ち金バリの魔力!
ヒラリン専用アシストフックを流用した仕掛はエサいらずで釣れまくり!

私は今の時期、近所でルアーフィッシングをする際には、ボウズ逃れ&時合い待ちの暇潰し的手段として(笑)、自作のエサ釣り仕掛も持参するようにしています。
ルアータックルを流用したエサ釣りについては、以前の記事『近所で手軽にチャレンジ!ライトゲーム用ルアータックルで楽しむ「小物釣り」』を読んでいただくとして、基本的に生きエサや練りエサは一切使わずに手返しのよさを重視して、「パワーイソメ(マルキュー)」や「パワーベイト マイクロクローラー(バークレイ)」といった、人工エサやワームを使ってエサ釣りをしています。

01_ ジャックアイ 豆ヒラリン

そんなある日、ハヤブサの「ジャックアイ ヒラリン」「同 豆ヒラリン」に純正フックとして採用されている、2本バリの専用アシストフック(以下、ヒラリン専用アシストフック)を見てこう思ったわけです。
「コレってもしかしたら、釣り仕掛のハリスの先に結んで空バリとして使ったら、サイズ的にエサをつけなくても小物が釣れるんじゃないか?」と…。そこで思い立ったが吉日ではありませんが、早速、私がメインフィールドとしている都市型河川で実釣検証をしてみたというワケです。そんな、個人的興味から始まった実釣の模様をお届けしましょう。

ヒラリン専用アシストフックを使ったタックルの全容

使用タックル

使用タックルは、エサ釣りが可能なものであればそのポイントにマッチした長さの延べ竿でも、もしくはリール竿でも、どちらでも構いません。私は普段使っているシーバスロッド(8ft台MLクラス)に、PEライン1.5号を巻いたC5000番台のスピニングリールを組み合わせたタックル。そして、ラインシステム先端のスナップを介して仕掛を接続したものを用意しました。

02_ 使用タックル

仕掛はシンプル!

仕掛は市販のエサ釣り仕掛のハリス先端にヒラリン専用アシストフック」を単に結ぶだけでOKです。
ちなみに私は、写真のように手持ちのパーツを使って適当に作った自作のシモリウキ仕掛」を使いました。「シモリウキ仕掛」にしている理由は、なるべく仕掛全体を自然に水中に漂わせるようにしたいからです。

03_ 仕掛

ヒラリン専用アシストフックの使い分け

10cm以上の魚が多いポイントでは「ヒラリン」に採用されているアシストフックを、10cm未満のサイズが多いポイントでは「豆ヒラリン」に採用されているアシストフックを使うと、フックサイズ的にベストマッチだと思います。

なお、フックのカエシは2本とも潰しておいた方が手返しが圧倒的によくなります。カエシを潰すとバラシが多発することを懸念する方もいるかと思いますが、ヒラリン専用アシストフックが2本バリ仕様のため、カエシがなくても掛けた魚は意外とバレません。

04_ ヒラリン専用アシストフック

いざ実釣!
これぞヒラリン専用アシストフックを流用した仕掛の真骨頂

エサ釣り仕掛のハリス先端に、ヒラリン専用アシストフックを結んだだけという極めてシンプルな仕掛。釣り方は一般的なエサ釣りと同じく、小物がいそうなポイントにこの仕掛を投げ込んで、ウキやラインの動きで魚のアタリを取る。ただコレだけです。
仕掛を動かして魚を誘う必要はありません。

結果から先にお伝えすると、エサやワームがついてない単なる空バリ仕掛であるにも関わらず、エサやワームを凌ぐ勢いでさまざまな小物が釣れました! 私が実際に釣り上げた魚はオイカワ、タモロコ、ヌマチチブ(ダボハゼ)、ボラ、マブナの5種類です。

とくにボラには効果てきめんで、サイズを問わず入れ食い状態。個人的にはハゼの一種であるヌマチチブが釣れてきたのには驚かされましたね。

10_ヌマチチブ
まさかヌマチチブまで釣れるとは!? 驚きです

なぜエサやワームを凌ぐレベルでこれだけの魚が釣れたのか? あくまで個人的な推測にはなりますが、恐らくヒラリン専用アシストフックに施されている「ビーズ」「ティンセル」、そしてフラッシング効果のある「平打ち加工の金バリ」によるアピール力の高さが、これだけのヒットに繋がったのではないかと考えられます。

ちなみに、実は比較検討材料としてビーズ(夜光玉)がハリのチモトに付いている、平打ち加工されていない金バリも試してみました。しかし、こちらはヒラリン専用アシストフックほどの爆発力はなく、釣果はポツポツ程度でした。

11_ 比較検討材料
平打ち加工がされていない金バリでも試してみましたが、さほど釣果には恵まれませんでした…

さて、ヒラリン専用アシストフック」を流用したエサ釣り仕掛によるお手軽小物釣り、いかがだったでしょうか? 釣れる魚種が少ない都市型河川で使ってこの釣果ですから、もっと魚種に恵まれている河川や湖沼、海で使えば、さらなる釣果が期待できるのではないでしょうか。

12_ 締め込み画像

わざわざエサやワームをつける必要がなく、ルアーフィッシング並みの手返しのよさがこの仕掛最大の利点。なお、ハヤブサから発売されている「ショアライト SABIKIアシスト ダブル」でも、おそらく同様の釣果が見込めるものと思われます。
生きエサを使うのはどうも苦手で…という方や、女性や子どもにもオススメのお手軽な空バリ仕掛による釣り。ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

それではよいフィッシングライフを。


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ばんぱく
プロフィール:ばんぱく
ラパラルアーとアメリカンルアー、アニソンとZABADAKとPerfumeの曲をこよなく愛する心優しきオッサンアングラー。さらに競馬や雑学、サブカルチャー系の知識全般にやたら造詣が深い。