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いよいよ夏到来!! 海の天候も安定してきており、いよいよタイラバシーズンが本格的になってきましたね。初心者からベテランまで誰もが楽しめるタイラバですが、突き詰めていくと、どのメーカーのどの商品がよいのか迷うことはありませんか?
そんな迷走中(私だけ?)の方、とくにフック&ラバーセットに満足していない方は、ぜひアシストフックの「自作」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
自分好みのフック&ラバーセットが欲しい!
私が「自作」にたどり着いたワケ
私が自作をしはじめたキッカケですが、釣行中にネクタイをすばやく交換できるか? にこだわりはじめたのが一番の理由です。
メーカーや商品ごとにアシストフックとネクタイ(もしくはラバースカート)のセッティング方法や仕様が違っており、それぞれに一長一短あります。アシストフックの長さやフックサイズが好みと異なっていたり、ネクタイ交換に手間取ってしまったり……そういったストレスを解消するのに「いっそ自分で作ったほうが効率がよいのでは?」と思い、自作するようになりました。
まずは、さまざまなアイテムを実際に使用したなかで、私自身が満足できなかった点をいくつかご紹介します。
アシストフックの長さ
まず1つは、アシストフックとリーダーの接続部分のすぐ近くにネクタイがセットされているモノ。(あくまで私個人の好みですが…)リーダーとの接続部分からネクタイが離れていないと、タイラバヘッドの穴の中にアシストフックのラインを通すことができず、代わりにリーダーが穴の中を通るため、リーダーを傷つけてしまいやすくなる気がしています。
もう少しアシストフックのライン先端(リーダー側)がネクタイ固定部より長く出ていればイイな~と感じたのが1つ目のポイントです。
ネクタイ交換の手間
そして次に、ネクタイをタイトなゴムチューブのようなものできつく縛って固定されているモノ。釣行中にアタリが少なくなった際、「ネクタイだけをすぐに交換したい」「頻繁に交換したい」ということがありますが、アシストフックとネクタイ・ラバーが一体化している場合はリーダーを切って別の物と交換しなければなりません…。
多少の時間のロスがネックと感じたのが2つ目のポイントです。
なんとなく不安…
ほかにも、特殊な接続パーツでアシストフックとネクタイをセットしているモノもやや苦手でした…。
私のような駆け出しアングラーですと、接続パーツのプラスチック部分に均等に力が入らないせいか、釣っている最中にすっぽ抜けることが何度かあり、なんとなく不安や苦手意識を持ってしまったのがそのポイント。
もちろん、各アイテムにはメリットも多く、ある問題点を解決するために生み出された仕様であることは間違いありません。しかし、私好みの仕様を突き詰めた結果、それぞれのアイテムのよい点だけを実現させようと「自作」という方法にたどり着いた…というワケです。
アシストフックの自作は意外とかんたん!
といったワケで、「フック&ラバーセット」を自作するようになりました。
初めは難しい部分もありましたが、慣れてくると意外にかんたん! お好みで自分仕様のセットを作ることができますのでオススメです。それでは、実際の手順をアシストフックの作り方をメインに見ていきましょう!
準備するものは下の写真の通り。なかでも、カッティングマット・カラビナ型マルチツール・ビーズ・マニキュアは100円均一ショップのもので十分です。できればハサミはPEライン専用の小さなものをオススメします。そのほか個人的な自作時のこだわりは、作成する種類ごとにアシストラインのカラーを変えておくこと。複数のカラーを用意しています。
私の場合、あまりマダイが口を使ってくれない肌寒い時期は、フックサイズを小さく(3Sサイズ)アシストフック自体もコンパクトにしています。逆に気温(水温)が高い時期には、フックはやや大きく(SサイズやMサイズ)し、ネクタイとフックの位置を少しゆったり目に作成しています。ねらう時期によって一目でタイプが分かるよう、アシストラインのカラーを変えているといった具合です。
アシストフック自作の手順
今回はネクタイに近いフックをMサイズ、遠いフックをSサイズで作成しました。ネクタイからだいたい1.5cmと2.5cmとなるように作成していきます。フックサイズをこだわれるのも「自作」の大きなポイントですね!
まずは1つ目のフックを「内掛け結び」で結んでいきます。あまったアシストラインはハサミでカット。このときPEライン専用のハサミですと切断部がキレイに仕上がります。
マルチツールやプライヤーで締め込んだあと、14cmくらいアシストラインを残してカットします。
同じように2つ目のフックを「内掛け結び」で結びます。先ほどと違ってアシストラインのスプールがないため、既に結んだフックをカラビナに掛けて結ぶとやりやすいでしょう。最終的な締め込みはカラビナ2つを使って行うと、力を掛けやすく便利です。
1つのアシストフックに何cmくらいラインを使うか、内掛け結びは何回巻き付けるかなどは、数を作っていくうちに段々と慣れていきます。それらを覚えやすくするためにも、スケール付きのカッティングマットを使用すると目安となり便利です。
次に、フックに段差をつけてアシストラインを二重にし、丸結びします。フック同士を「内・内」、「内・外」、「外・外」といった具合にお好みで調整可能なのも、「自作」のオススメしたいポイントです。
また、以前はアシストラインとフックの結束部に接着剤を塗っていましたが、アシストラインに浸透して余計な張りが出てしまうこともあるため、今はマニュキアで仕上げています。
アシストラインを二重に丸結びした位置より少し上がネクタイのセット位置になります。100円均一ショップでいい感じのサイズのビーズと、お好みで発光玉とストッパーを付ければ完成です。
ちなみに私は、自宅の裁縫セットから手縫い針を使ってセットしています。釣行の際もタイラバケースに手縫い針をしのばせておくと、釣行中にストッパーが外れたときなどなにかと重宝しますよ。
バリエーションが広がるのも「自作」のメリット
自作に慣れてきたらタイラバのアシストフックもいろいろなパターンが作成できます。私の場合、釣行後にいろいろと反省点が出てきますので、その都度フックセッティングを変えたものを作っています。
また、タイラバのフック&ラバーセットだけでなく、ちょっとした工夫とカスタマイズで「アマダイねらいのワームセット仕様」なんかも自作できるようになりますよ。
ワームセット仕様の作り方は、チヌ用のスプリングを半分のところで円錐形になるようにカットし、アシストライン・加工したスプリング・フックの順番に仕上げていくだけ。ワームをセットする際はハリ先からフックにそってワームを通し、ワームの頭にスプリングをぐるぐると埋め込んでいきます(スプリングはワームキーパーの役目です)。
同様に、「アコウねらいのタコマラカス仕様」なども製作可能です。100円均一ショップにちょっと大き目のビーズがあったので試しに作ってみました。
私にとってフック&ラバーセットの「自作」は、釣りのバリエーションを広げてくれる一手だと思っています。
今回は、私自身が個人的に既製品で満足できなかった点を解消する方法のひとつとして、フック&ラバーセットの「自作」を紹介させていただきました。望むようなアイテムがなかなか見つからない、また、どれを選べばよいか迷っている方は、フック&ラバーセットの自作に一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。自作したアイテムで釣り上げた1枚は、いつもと違った「満足感」を得れると思いますよ!
ただし自作にハマってしまうと、週末に家族の目を気にせずに没頭して、夜中まで作業してしまうことになり兼ねませんのでお気をつけください(笑)。
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