NEW PRODUCT TALK ビギナーも釣りやすい「エサを使うアオリイカ釣りセット」に新商品3アイテムが登場

ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット

近年、アオリイカ釣りといえば…エギングがもっともポピュラーなスタイルではないだろうか。ライトな装備で気軽に楽しめるということで、人気があるのもうなずける。その一方で、いわゆる“玄人好み”ともいえる釣り方がヤエン。生きエサを抱かせたあとでタイミングを見計らって掛けバリを送り込むという、ある種独特の釣法は釣り人の技量が試されるところだ。

でも「もっとベーシックな釣り方で、アオリイカって釣れないの?」と思う方々もいるだろう。とくにビギナーにとっては気軽なエギングですら、かんたんに釣れるというイメージが湧かないかもしれない。ヤエンにいたっては“熟練度高すぎ案件”のように思えて、ハードルがかなり高いように思われている節もありそうだ。

そこでご紹介したいのが、釣りの原点ともいえる“ウキ釣り”でアオリイカがねらえる「ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット」。アオリイカだけに絞った「かんたんテコ式」と、青物やヒラメまでねらえる「シンプル遊動式」の2種類に加え、“エレベーター釣法”と呼ばれる面白い釣り方ができる「ちょいマジ堤防 ぶっ込みアオリイカエレベーター仕掛」も合わせて、3アイテムをハヤブサの開発担当・田中さんに詳しく解説してもらおう。

生きアジ&冷凍アジの両方が使える
「ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット かんたんテコ式」

02_ ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット かんたんテコ式
ビギナーにおすすめしたいのが「ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット かんたんテコ式(品番HA198)」。アオリイカからの反応があると傘バリが自動的に跳ね上がってくれるので、フッキングも決まりやすい

エギングでもヤエンでも共通するのは、アオリイカを掛けるための「ハリ」。通常の魚を釣るための口に掛ける1本バリではなく、ゲソやボディに掛けるための「傘バリ」となっていて、その傘バリをどれだけ上手にアオリイカへと掛けられるのか、それが釣果を左右するポイントだ。

「品番HA198は“かんたんテコ式”というステンレスのシャフトを介した傘バリを採用していて、エサとなるアジにアオリイカが抱きついて引っ張ったり走り出したりすると、シャフト&傘バリが自動的に跳ね上がり、アオリイカに掛かりやすい位置にまで傘バリを導いてくれるんです。そのときにはウキも水中に消し込んだり横方向に走ったりしているので、ビギナーの方でもわかりやすいと思います」と田中さん。なるほど、ビギナーでも扱いやすいゆえのネーミングなんですね。

03_ アオリイカ
かんたんテコ式仕掛で見事にフッキングが決まったアオリイカ。ゲソの根元に傘バリがガッチリと食い込んでいるので、こうなるとアオリイカも逃げられない

さらに田中さんは、エサについても詳しく説明してくれた。「通常、ウキ釣り式のアオリイカ仕掛というのは生きエサが必須となります。というのも、生きているか死んでいるか以前に、アオリイカというのは水平姿勢を保ったモノでないと反応してくれないことがほとんどです。だから水平姿勢で泳ぐ生きエサを使うことが求められるわけです。ただ、このHA198はエサ掛け用のハリに背掛けダブルフックを採用しているので、死んでいる冷凍エサを付けても水平姿勢を保つことができ、アオリイカも問題なく反応してくれます。しかも生きエサ用に水を張った重いバケツを持ち運ばずに済むので、ラン&ガンでテンポよくポイントを巡ることも可能です」。
なるほど、冷凍アジが使えるというのは、かなりポイントが高い! 生きエサの入手が困難な地域があることを考えても、冷凍アジ対応の仕掛というのはどこでも使えそうだ。

04_ 海面のウキ
エギングやヤエンはアオリイカのアタリを釣り人自身が積極的に感じ取らなければならないが、このセットのようなウキ釣り仕掛はアオリイカからの反応があれば必ずウキに変化が現れるので、ビギナーでもわかりやすいのだ

アオリイカだけでなく青物やヒラメもねらえる!
「ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット シンプル遊動式」

05_ ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット シンプル遊動式
アオリイカはもちろん青物やヒラメ、根魚など、多種多様な魚も釣れる仕掛が「ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット シンプル遊動式(品番HA199)」。生きエサの掛け方も好みや状況に応じて変えられるのが嬉しい

そして、もうひとつの品番HA199はアオリイカだけでなく、青物やヒラメ、根魚とバラエティに富んだ魚までねらえるという。どういう仕組みなんですか? 田中さん!?
「オモリから上側はHA198とまったく同じ構造ですが、下側はフロロカーボン製5号ハリスに遊動式のエサ掛けバリが2本付いた、いわゆる泳がせ釣りの仕掛です。そして先端に傘バリを搭載しているので、アオリイカを釣る場合には傘バリで掛け、魚類を釣る場合にはエサ掛けバリを飲ませる形でフッキングします」。

06_ アオリイカ2
本命はアオリイカだが、同じ仕掛で魚まで釣れてしまうというのはなんだか得した気分? 生きエサ専用仕掛なので、違和感を与えにくい

なお、こちらは生きエサ専用仕掛なのだが、エサのセッティング方法には2種類あるという。

まずひとつは、「傘バリ側のエサ掛けバリにアジの鼻を掛け、手前のエサ掛けバリに尻尾付近の硬いゼイゴを掛けるセッティングなら、遠投しやすく鼻切れもおきにくいです。また、アオリイカはエサの頭に向かってアタックしてくるので、傘バリが頭の前に垂れ下がっていることもあり、早アワセもしやすいというメリットがあります」と田中さん。
そして、もうひとつは? 「アジの向きを前後逆にして、手前のエサ掛けバリに鼻を、傘バリ側のエサ掛けバリに尾ビレか背中をそれぞれ掛けます。これだとアジの頭側に傘バリが垂れ下がっていないのでアオリイカが警戒しづらいこともあり、乗りが悪いときに有効です」とのこと。

07_ 釣り竿手元
チョイ投げ用のセット竿やエギングロッドなど、3mに満たない短めのロッドでもキャストしやすいショート仕掛なので、絡んだりするトラブルも起きにくい

ちなみに、「かんたんテコ式(品番HA198)」のハリスは80cm、「シンプル遊動式(品番HA199)」は90cmと両方ともショート仕掛なので短めのロッドでも投げやすく、そういった面でもビギナーには使いやすいだろう。

広範囲を探って大型アオリイカもねらえる
「ちょいマジ堤防 ぶっ込み アオリイカエレベーター仕掛」

08_ ちょいマジ堤防 ぶっ込み アオリイカエレベーター仕掛
生きエサを自由に泳がせることができ、アオリイカへ違和感のないアピールができる“エレベーター釣法”を採用するのが「ちょいマジ堤防 ぶっ込み アオリイカエレベーター仕掛(品番HD305)」

最後に気になる“エレベーター仕掛”のちょいマジ堤防 ぶっ込み アオリイカエレベーター仕掛だが、まずはエレベーター仕掛の仕組みを田中さんに改めて伺おう。
「道糸に仕掛のストッパーとなる付属のパール玉とパイプを通し、スイベルを結んだらその先に捨て糸&捨てオモリを結びます。この状態では仕掛がまだ付いていないのですが、このままオモリだけを沖へとキャストします。オモリが着底したら道糸のタルミを取り、生きアジを付けた仕掛を道糸に引っ掛けてスナップを閉じ、これを水中に投入します。生きアジが上のタナから下のタナまで自由に泳ぐことができるので、エレベーター仕掛と呼ばれるようになりました。ただ、角度的には“エスカレーター仕掛”じゃないかと、常々思っているんですがね…」

09_ 釣り場
ラインの角度が大きい方が仕掛を送り込みやすいので、堤防や釣り公園でも比較的足場が高い、もしくは水深が深いエリアの方が使いやすい

た、確かに、エレベーターのように垂直方向の上下じゃあないですね…。ただ、ひとつ気になるのが、アジを泳がせた場合に釣り人の思惑通りのタナまで、アジが到達してくれるのだろうか? ということ。生きエサとしてアジを使う場合、浮いてしまいやすいという話もきいたことがある。

「それを防ぐために、仕掛のスナップ側にはウキ止めゴムで固定された2号オモリが装着されています。この重さならばアジの自然な泳ぎを妨げることなく、ボトムに向けてゆっくりと下がっていってくれるのでアオリイカも誘いやすくなります。なお、仕掛の仕組みは基本的にHA199と同じなので、アオリイカのみならず魚類をねらうことも当然できます」と田中さん。ボトムに着いたオモリが流されないように、潮が速ければ30~40号のオモリが必要ということで、最低でも3号以上の磯竿がほしいところだ。ただ、潮がそれほど速くないのなら15号オモリでも十分に使えるとのこと。これならばタックルの選択肢も広がりそうだ。

 

最後に田中さん曰く「アオリイカ釣りといえばビギナーはエギングから始める人が多いですが、アタリがわかりやすいエサを使ったウキ釣りという点では、今回紹介させていただいた『ちょいマジ堤防 アオリイカ釣りセット』の2点はエギング以上に釣りやすいと思います。そして、より広範囲を探ってもっと大きなアオリイカをねらいたいなら『ちょいマジ堤防 ぶっ込み アオリイカエレベーター仕掛』でチャレンジしてみるのもアリでしょう。いろんな釣り方を駆使してアオリイカ釣りを楽しんでほしいですね」とのこと。
生きエサ釣りならではの、ライブ感あふれるゲームに、ぜひともトライしてみよう!

10_ アオリイカ3
エギングやヤエンもいいけれど、エサを使ったウキ釣りという「釣りの基本」に立ち返ってアオリイカをねらうのも、新たな発見があるかもしれないぞ