旅と釣りを楽しむ豆知識 No.5「食」にこだわると旅はもっと楽しくなる

HEATをご覧のみなさんこんにちは! マス釣りばかりしているせいで、「今年もあそこに行こう!」みたいに1年のサイクルがまるで降海と遡上を繰り返すサケ・マスのような旅を繰り返してきた僕ですが、ここ最近(というかここしばらくの間…)ばかりはそうもいかず、ステイホーム(主にクワガタの世話と芝刈り)やマイクロツーリズム的に栃木の釣りを楽しんでいます。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回の旅と釣りの豆知識は別に釣り旅に限ったことではないのですが、美味しいものを食べるのも大好きな僕が、旅先でどうやってよい店や食べ物を探しているかをカンタンにご紹介してみようと思います。正直釣り以上に真剣になり隣町まで車を走らせたりするのですが、そんな方には共感いただけるかも(笑)。

愚者は食べ物について語り、 賢者は旅について語る

「愚者は食べ物について語り、賢者は旅について語る」
開高健先生曰く、モンゴルではこんな諺(ことわざ)があるらしいのですが、もしもこれが本当なら僕は生粋の愚か者ということになります。それぐらい、自分の中で旅の中で「食」が占めるウェイトがとても大きいのです。というのも、釣果写真とか旅先の写真を見たりして当時の情景を思い出したりもしますが、それ以上に記憶に焼き付いて「またあそこ行きたい!」となるのは、得てして美味しかったお蕎麦屋さんや現地でたまたま見つけたり地元の人に教えてもらったよいお店。すると不思議と、そのとき出会った人や会話まで鮮明に思い出したりできてしまう。僕にとって旅の「食べる」はそれぐらいブックマーク的な役割を果たしているのかも。

01_Mongolia
モンゴルの何もない草原で

余裕があれば並んででも食べる
地域限定は見逃さない!でも…

ファミレスはとっても便利で安定しているけど、せっかく遠くまで行ったのならそこでしか食べられないものや、その季節しか味わえないものを楽しみたい。その考えは季節の釣りモノのことばかり考えている釣り人のみなさんならわかっていただけるはず。かんたんに言うと長野まで行ったのにカップ麺しか食べなかった(いやそれもまた楽しかったりはするけれど)や、香川を旅行したけどうどん屋さんは一切寄らなかった、とかだとちょっと勿体無いよなぁと。とはいえ限られた時間や予算で、各々のスタイルで旅を楽しむわけですから、そんな旅もアリです…。それに一緒に旅をする仲間が楽しければいいのです。
時間があったり、ちょっとお金出しても名物を食べたい! って人と旅をするときはじっくりお店を探すし、コンビニ至高主義のストイックな釣り人が一緒のときは、コンビニで売っているおにぎりも「地域限定」に徹底的にこだわってみたり。そんな悪あがきを楽しんでいます。

02_Pork
北海道の豚丼。エリアや店によって個性があって、数ヶ所で毎晩食べました

レストラン探しはGoogleマップでザックリ、
食べログで細かく

これはあくまで僕がよくやる手法ですが、まずは自分のいる近辺で「ラーメン」とか「レストラン」などのワードで近場でお店が挙がってくるかどうかを素早くチェックします。そのときの星の数やオススメの“%”をザックリ把握して、そんなに細かくレビューまでは確認しません。真面目に読んでも「冷えた体に温かいそばつゆが染みました」とかだとげんなりするので飛ばします(笑)。

03_Google
Googleマップで検索してそのまま電話までかけられるので便利。とくにコロナ禍の昨今、あらかじめ開いているかどうか確認するのは必須となりました

そこで何箇所か絞りつつ、今度は食べログで整合性をとります。要するに両方で上位に食い込んでくるお店ほどポカする確率が低くなるのと、新しいお店や地方のエリアだと、Googleのレビューはとくに分母となるレビューの数自体が少なかったりするためです。高評価っぽいし近いからここにしよう! と思い飛び込んだら絶句した、なんてこともリアルにあったためダブルチェックがオススメ。

現地の人からの証言は固い

これは基本中の基本かもしれませんが、ネット検索がこんなにも便利になってしまった昨今忘れがちではあるものの、やっぱり手堅いのが「地元の人が選ぶ店」なのは間違いありません。僕は宿泊した場所のスタッフさんだったり、話しかけやすそうだったらコンビニの店員さんに聞くこともあるぐらいです。

かなり昔の話ですが、ベルギーのクリスマスマーケット(日本でいうところの出店やテント村みたいな雰囲気の市場)の屋台でクレープを売っていたお店のスタッフに、「仕事終わったらどこに食べに行くか教えて?」と聞いて教えてもらったお店の焼きボロネーゼが、実は僕のヨーロッパで一番記憶に残っているスパゲッティ。思えばあの成功体験が今の「食い意地」を支えているのかも。もちろんちゃんとクレープも食べましたよ(笑)。

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ベルギーのクリスマスマーケット

あえての駅遠

しかし毎度毎度よい出会いに恵まれるわけでもありませんし、本当に人に会わない旅先もたくさんあります。そんなときあえてよくやるのが駅から少し離れたところをねらう方法。結構どの地方都市に行っても駅前は見覚えのあるチェーン店だったり観光客向けのお店が多いので、リアルなローカルフードを求めてドライブ(結構不審車両かもしれない)したりするのです。この方法で成功したときの喜びは、自分で歩いて穴場ポイントを見つけたような達成感もあるのでやめられなかったりします。釣りとよく似てますね。
ただ、そういうエリアは閉店時間が早かったりもするので注意が必要です。遅くまで釣りをしたときや明らかにお店がなさそうなときにはあまり深追いせず、実績に裏打ちされたチェーン店の恩恵にあやかりましょう。ちなみに、この方法に限らず、助手席で同時進行でネット検索してくれる仲間がいるととても心強いです。

05_Yamame
ヤマベ天丼とお蕎麦。北海道で見つけた名物

自炊をひと工夫

06_Curry
見た目は…あれかもですが美味しかった

車中泊することも多い釣り旅では、バーナーでお湯を沸かしたりかんたんな調理をすることもよくあるのですが、ただお湯をカップ麺に注ぐだけではもったいない
最近実際に試してみた例だと、渓流でご飯を炊くのが面倒なので、ご飯の代わりにお湯でもどしたオートミールにフリーズドライのカレーをかけて限りなくカレーライスのようなものを食べてみたり、カップ麺ではなく袋麺を調理して山菜や川で捕れたエビを一緒に入れたりもしました。後者はちょっと詳しい人がいたほうが安心ですが、スーパーで買える食材で楽しむ遠征創作スタイルは失敗してもよい思い出になるし経済的。コンビニ飯よりも満足感が得られる(ような気がする)のでオススメです。

気をつけてほしいのは釣り場などの野外で調理をするときは火気に注意を払うのはもちろん、絶対にゴミを放置したりしないこと。自然に還るであろう食べ残しなども、深く埋めるなどしてフィールドへのダメージは最小限にとどめる努力を忘れないようにしましょう。川を何時間も歩いた先で空き缶やビール瓶などを見つけると本当に悲しい気持ちになります。

07_Rubbish
実際に渓流で拾ったゴミ

家族や同僚へのお土産に手を抜かない

08_Noodle
個人的にこの手のご当地ラーメン系をもらうのが好き

これはある意味一番大事かもしれませんが、長期休暇をとったり何日間も家を空けてしまうときこそ美味しいものの出番。なんでもいいので(いやよくないんだけどね)、サービスエリアで売っている名物っぽい麺類や漬物など、自分の行かせてもらった場所にまつわる何かをぜひお土産に買って帰りましょう。これで家族やパートナーの機嫌は取れるし、同僚や上司も「全くしょうがないなぁ釣りばかりして。でも美味しい!」みたくなって一石二鳥、なおかつ地元にお金も落ちるという“WIN・WIN・WIN”な方法なのです。
アドバイスとしては、どこで買っても中身が同じなような気がしてならない空港で売っている国名や土地の名前の入ったチョコレートはなるべく避ける、ぐらいでしょうか。マカデミアチョコとか、ロッテのやつを自分で買った方が絶対美味しいです(笑)。

僕の性格の悪さがちょっと露呈(?)したところで、旅と釣りを楽しむ豆知識を締めくくりたいと思います。

09_HEAT
早くまた気の合う仲間と旅に出たいなぁ

 

レポーターREPORTER

ショータ・ジェンキンス
プロフィール:ショータ・ジェンキンス
栃木県在住。厳しい釣りを強いられても、持ち前のハッタリと語学力で切り抜ける「適当さ」が武器のフィッシングピーターパン。人生を豊かにするライフスタイルとしての釣りを日々模索し発信している。Huerco、BIGFISH1983アンバサダー、Rマジックテスター、Patagoniaプロセールスプログラム。
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