INDEX
- 1.まずはおさらい、ジギングサビキの特長
- (1)ジギングとサビキ釣りのアワセ技
- (2)ターゲットはさまざま 時期や場所を選ばない
- (3)アクションはジギングそのもの
- 2.ではトライ!現場で実際に釣ってみよう
- (1)夏の走り、梅雨明け間近の淡路島
- (2)まずは状況判断から しっかり探ろう!
- (3)なかなか釣れない…でも諦めずに
- 3.時合いは突然やってくる!?
- (1)干満や潮の動きには敏感に
- (2)エソ祭り!
- (3)小サバが狂喜乱舞!!
- (4)最後にカサゴも
- 4.魚に出会うチャンスが多い!それがジギングサビキ!!
- ○ 使用したタックル
3.時合いは突然やってくる!?
この日の潮は大潮から3日経つ「中潮」。午前8:30ごろには満潮を迎えて潮の流れが止まってしまいました。一旦小休止です。
(1)干満や潮の動きには敏感に
釣りは小さな「変化」を見逃さないことが釣果アップのコツといわれます。朝一陣取った堤防の角もそうですが、水中の障害物や地形の変化、ベイトの有無などと同様に、「潮の動き」も重要な要素です。満潮から下げ潮に入る、次の潮の動き出しは10:30ごろなので、そこからがまたチャンスとなりそうです。
10時過ぎ、徐々に目にする機会が増えてきたベイトの群れ。井上さんは先ほど同様にライトタックルで群れをしつこくねらっていました。すると、群れから少し離れたところに着水させ、細かくアクションさせたその仕掛に魚が反応し始めました! チャンス到来です!!
群れが足下を通るたびにタイミングよく群れの進行方向にキャストする井上さん。すると、程なくして待望のヒット! プルプルと竿先を震わせながら魚の生命感を感じつつ、なんとか釣れた小魚の正体は小サバ。しっかりとジギングサビキに食いついてくれていました。
(2)エソ祭り!
ようやく潮が動き出し、状況が変わってきたようです。引き続きサバをねらいながらも、できればほかの魚も釣りたいところ。改めてショアジギングタックルで広範囲を探ることにしました。
すると今度は、砂地を探っていたショアジギングタックルに強いアタリが! 小サバとは違う、やや強い引きに興奮しながら寄せてくると、釣れたのはエソ。着底してから3~5回シャクって沈め、次のシャクリ始めにアタッてきたエソは、まさに砂地という状況にマッチした釣り方と魚。
そのあとも同様の釣り方で、およそ30分の間にコンスタントにエソが釣れ(笑)、まさにエソ祭り! ときにはジグに、ときにはジギングサビキに掛かり、ほどよく楽しめました。
(3)小サバが狂喜乱舞!!
エソのアタリは30分ほどでなくなってしまいましたが、続けていると先ほどよりも大きな群れが入ってきました! 潮が動き出すと本当に状況が変わり、堤防も慌ただしくなります。先ほどにも増して小サバの反応も活発に。メタルジグ(ショアジギタックルでもライトタックルでも)のキラメキに反応した小サバは、われ先にとジギングサビキに群がってきます。1尾掛かればそのサビキを奪い合うかのようにもう1尾が別のサビキにも食いついてくれるといった具合。仕掛が絡まないようにラインテンションを保ちつつ、上手く2尾掛けるのがテクニック。熱中しました!
時間が経つにつれて状況が目まぐるしく変わる堤防。竿を出していないとなかなか時合いは読めません。次第に小サバよりもさらに小さなベイトの群れも目にするようになってきました。とはいえ、残念ながら期待の青物の姿やボイルを見つけることはできませんでした。
(4)最後にカサゴも
ほどほどに楽しんだわれわれ。最後に、釣りに行ったら会っておきたいカサゴをねらってみます。釣り方問わず、比較的イージーに釣れるカサゴですが、われわれの堤防の足下ではなぜか釣れず…。せっかくの釣りで見ないのはなんだか寂しいところ。大きなゴロタとテトラが積んである場所に移動しました。
場所移動して早速釣り開始。ライトタックルにセットしたジグを足下の穴に丁寧に入れていきます。しかし予想に反してカサゴからの反応はなし…。ジギングサビキのままでは穴の奥までジグを送り込めていないのでしょうか??
そこでねらうポイントを砂地とゴロタの接しているところ、いわゆるエッジに変更。少し沖目にキャストし、ゴロタのエッジまでアクションさせながら巻いてきます。すると1投目からカンタンに釣れてくれました。顔が見れて嬉しい!
障害物のキワや根の荒い場所でのジギングサビキは、根掛かりのリスクが上がってしまいますので注意が必要です。ときにはジギングサビキを外してジグやブラクリで攻めた方が効率がよい場合もあります。適宜、状況や釣りのレベルに応じて使い分け、カサゴやメバル、ソイ、アイナメなど、根に潜む根魚もねらってみましょう!
4.魚に出会うチャンスが多い!
それがジギングサビキ!!
といったところで、ジギングサビキでの実釣は終了。納竿としました。
今回の釣行を改めて振り返ってみると、ジグで釣れた魚はエソのみ。たくさん釣れた小サバはなかなかジグに食いついてくれず、大半がサビキの方に掛かっていました。ということは、ジギングサビキのお陰で好釣果につながったということ。「できればジグに青物やほかの魚種を掛けたい!」「いや、ジグに食いつくことが多い状況もあるはず!」といった思惑やシチュエーションも当然あると思いますが、ジギングサビキをセットしている方がなんだか安心…というのは間違いなさそうです。
ねらうポイントやアクション、変化を見逃さないなど、ジギングサビキの基本を押さえつつ釣れば、魚に出会う機会が多い「堤防ジギングサビキ」。とくに初めて訪れる釣り場では状況を探る意味でも、お土産をゲットする確率を上げるためにも有効です。タックルボックスに入れておけば、多彩な魚種がねらえ、きっと楽しいのでオススメですよ!
使用したタックル