堤防ジギングサビキの基本を押さえて実釣!
「実際のところ釣れるの?」を体験してみた!!

堤防ジギングサビキ入門・実釣・淡路_text-photo_岳原雅浩

3.時合いは突然やってくる!?

12_IMG_2138_2021 水分補給
猛暑のなかでの釣りは熱中症に注意!! こまめな水分補給を忘れずに

この日の潮は大潮から3日経つ「中潮」。午前8:30ごろには満潮を迎えて潮の流れが止まってしまいました。一旦小休止です。

(1)干満や潮の動きには敏感に

釣りは小さな「変化」を見逃さないことが釣果アップのコツといわれます。朝一陣取った堤防の角もそうですが、水中の障害物や地形の変化、ベイトの有無などと同様に、「潮の動き」も重要な要素です。満潮から下げ潮に入る、次の潮の動き出しは10:30ごろなので、そこからがまたチャンスとなりそうです。

13_IMG_2579_17 潮の変化
14_IMG_2235_2021 地形の変化
潮目や潮変わり、地形や障害物など「変化」を見逃さないことが釣果アップのコツ!

10時過ぎ、徐々に目にする機会が増えてきたベイトの群れ。井上さんは先ほど同様にライトタックルで群れをしつこくねらっていました。すると、群れから少し離れたところに着水させ、細かくアクションさせたその仕掛に魚が反応し始めました! チャンス到来です!!
群れが足下を通るたびにタイミングよく群れの進行方向にキャストする井上さん。すると、程なくして待望のヒット! プルプルと竿先を震わせながら魚の生命感を感じつつ、なんとか釣れた小魚の正体は小サバ。しっかりとジギングサビキに食いついてくれていました。

15_IMG_2129_2021 小サバ釣果
本日初の魚。ベイトの群れの正体は小サバでした~

(2)エソ祭り!

16_IMG_2167_2021 キャストシーン

ようやく潮が動き出し、状況が変わってきたようです。引き続きサバをねらいながらも、できればほかの魚も釣りたいところ。改めてショアジギングタックルで広範囲を探ることにしました。

すると今度は、砂地を探っていたショアジギングタックルに強いアタリが! 小サバとは違う、やや強い引きに興奮しながら寄せてくると、釣れたのはエソ。着底してから3~5回シャクって沈め、次のシャクリ始めにアタッてきたエソは、まさに砂地という状況にマッチした釣り方と魚。
そのあとも同様の釣り方で、およそ30分の間にコンスタントにエソが釣れ(笑)、まさにエソ祭り! ときにはジグに、ときにはジギングサビキに掛かり、ほどよく楽しめました。

17_ エソ獲り込み
18_IMG_2190_2021 エソ釣果
ガッつりアワセて、ジグに食いついてきたエソ
19a_ エソ獲り込み4
19b_ エソ釣果2
もちろんジギングサビキの方にも掛かってくれました。これはこれで楽しいエソ祭り!

(3)小サバが狂喜乱舞!!

20_IMG_2214_2021 ベイトの群れ2

エソのアタリは30分ほどでなくなってしまいましたが、続けていると先ほどよりも大きな群れが入ってきました! 潮が動き出すと本当に状況が変わり、堤防も慌ただしくなります。先ほどにも増して小サバの反応も活発に。メタルジグ(ショアジギタックルでもライトタックルでも)のキラメキに反応した小サバは、われ先にとジギングサビキに群がってきます。1尾掛かればそのサビキを奪い合うかのようにもう1尾が別のサビキにも食いついてくれるといった具合。仕掛が絡まないようにラインテンションを保ちつつ、上手く2尾掛けるのがテクニック。熱中しました!

21_IMG_2206_2021 サバ釣果1
22_IMG_2238_2021 サバ釣果2
23_IMG_2208_2021 サバ釣果3
一度サバのテンションが上がって食いつけば、あとはサビキを奪い合って、てんやわんやの大騒ぎに!!

時間が経つにつれて状況が目まぐるしく変わる堤防。竿を出していないとなかなか時合いは読めません。次第に小サバよりもさらに小さなベイトの群れも目にするようになってきました。とはいえ、残念ながら期待の青物の姿やボイルを見つけることはできませんでした。

(4)最後にカサゴも

24_IMG_2232_2021 場所移動

ほどほどに楽しんだわれわれ。最後に、釣りに行ったら会っておきたいカサゴをねらってみます。釣り方問わず、比較的イージーに釣れるカサゴですが、われわれの堤防の足下ではなぜか釣れず…。せっかくの釣りで見ないのはなんだか寂しいところ。大きなゴロタとテトラが積んである場所に移動しました。

25_IMG_2234_2021 カサゴをねらう

場所移動して早速釣り開始。ライトタックルにセットしたジグを足下の穴に丁寧に入れていきます。しかし予想に反してカサゴからの反応はなし…。ジギングサビキのままでは穴の奥までジグを送り込めていないのでしょうか??
そこでねらうポイントを砂地とゴロタの接しているところ、いわゆるエッジに変更。少し沖目にキャストし、ゴロタのエッジまでアクションさせながら巻いてきます。すると1投目からカンタンに釣れてくれました。顔が見れて嬉しい!

26_IMG_2246_2021 カサゴ釣果
ゴロタのエッジから飛び出してきたカサゴ。顔が見れてよかった~!

障害物のキワや根の荒い場所でのジギングサビキは、根掛かりのリスクが上がってしまいますので注意が必要です。ときにはジギングサビキを外してジグやブラクリで攻めた方が効率がよい場合もあります。適宜、状況や釣りのレベルに応じて使い分け、カサゴやメバル、ソイ、アイナメなど、根に潜む根魚もねらってみましょう!

4.魚に出会うチャンスが多い!
それがジギングサビキ!!

27_IMG_2050_2021 堤防を探る井上さん

といったところで、ジギングサビキでの実釣は終了。納竿としました。

今回の釣行を改めて振り返ってみると、ジグで釣れた魚はエソのみ。たくさん釣れた小サバはなかなかジグに食いついてくれず、大半がサビキの方に掛かっていました。ということは、ジギングサビキのお陰で好釣果につながったということ。「できればジグに青物やほかの魚種を掛けたい!」「いや、ジグに食いつくことが多い状況もあるはず!」といった思惑やシチュエーションも当然あると思いますが、ジギングサビキをセットしている方がなんだか安心…というのは間違いなさそうです。

ねらうポイントやアクション、変化を見逃さないなど、ジギングサビキの基本を押さえつつ釣れば、魚に出会う機会が多い「堤防ジギングサビキ」。とくに初めて訪れる釣り場では状況を探る意味でも、お土産をゲットする確率を上げるためにも有効です。タックルボックスに入れておけば、多彩な魚種がねらえ、きっと楽しいのでオススメですよ!

28_IMG_2092_2021 仕掛寄り

 


使用したタックル

29_ジギングサビキ タックル(ショアジギングタックル)
ジギングサビキ タックル(ショアジギングタックル)
ロッド CROSSBEAT SW 967TMH(ダイワ)
リール ULTEGRA4000(シマノ)
ライン PE1.5号
リーダー フロロカーボン30lb
30_ウルトラライトジギングサビキ タックル(ライトタックル)
ウルトラライトジギングサビキ タックル(ライトタックル)
ロッド JIGCASTER LIGHTMX 89L(ダイワ)
リール Sephia CL4+ C3000SDH(シマノ)
ライン PE0.6号
リーダー フロロカーボン12lb

 

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、店舗・施設や遊漁船によって営業時間の変更や休業の可能性があります。お出掛けの際には公式HPにてご確認ください。また、事前に地域の情報を確認したうえで釣行の計画、万全の対策、ソーシャルディスタンスの確保をお願いいたします。