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昼食はデイキャンプ風??
さて、お互いに気持ちよく課題を完登したところで、きりよく昼食を取ることにしました。「登る」というミッションを無事にクリアしたことで気分はリラックス。準備してきたガスバーナーをセットし、クッカーに水を注ぎ、カップ麺を用意します。
お湯が沸くまでの時間、先ほどのクライミングの余韻を引きずりつつ午後からの釣りに向けての作戦など、ざっくばらんに話すわれわれ。それにしても、大好きな海と岩を眺めながらのロケーションはなんと贅沢! 波の音をBGMに青空の下でランチを食べれるなんて! すっかりデイキャンプ気分でお湯が沸くのを待っていました。
お湯をカップ麺に注ぎ(私はあえてチキンラーメンをメスティンに移し、ぐつぐつと火にかけてみました)、ほぐれるまで少々。空腹のお腹を満たし午後の釣りへの活力を養うべく、熱々のラーメンを頬張ったのでした~。
残すミッションは魚を釣ることっ!
課題をクリアしお腹を満たしたあとは、最後のミッション「釣る」だけ!
お互いに持ってきたタックルを手際よく準備しブラクリをセット。エサのアオイソメをハリに刺して、まずは足下から探っていきます。まだまだ水温の低いこの時期、比較的透明度が高く沈む岩や海藻がよく見えるので、その隙間にいるであろう根魚なんかを釣れば「楽勝‼」という魂胆…。ところが、(あとで分かったのですが)不運にも干潮・潮止まりのタイミングで潮位も低く、足下に魚の姿は見当たりません。しかも、やや風が出てきて曇り空に…なんだか不安になってきました。
岩がゴロゴロと水中に点在する地形。メタルジグだと根掛かりしそうなため、このままブラクリで足下だけでなくやや沖も探ります。ちょい投げしてから着底、岩の上をやさしくリフト&フォールさせたり、ヒラヒラとゆっくり巻いてみたり、ちょっと長めのステイでエサをユラユラと見せてみたり…。あの手この手で探りましたが、なかなか魚からのコンタクトはありません。エサの力に勝るものはないというのにオカシイ……。
そこで、津田くんと私は「もっとゆっくり優しく誘った方がイイのでは?」と、下オモリの投げ胴突仕掛に交換。2本バリの仕掛なのでエサの量を倍増し、さらにフワフワと優しく探ってみました。すると、ようやく津田くんの仕掛に待望のアタリがっ。しかし、かなり小さなアタリでハリ掛かりせず、エサだけ取られてしまうといった始末。よほど魚が小さいか、食いが渋いということでしょう。
それでも根気強く釣り続けます。なにせ、魚が居ることは分かったので、なんとか1尾をものにして「釣る」ミッションもクリアしなくてはなりません。次第に天気も悪くなり、時間もあまりありません。エサの付け方を変えたり、オモリの重さを変更したり、結局ブラクリに戻してみたり…と工夫しながらいると…、「き~た~~!」津田くんの歓喜の声とともに、魚が食いついてくれました‼
釣れてくれたのはササノハベラ、通称「イソベラ」です。これで何とかミッションクリア! 嬉しい笑顔とともに釣果写真を撮影し、2人でホッと胸をなでおろしました。
既にかなり粘ったので時間も押し気味、小雨もパラつきだしたのでこれにて撤収。意外にも難航してしまった釣りの部は、潮のタイミングにスケジュールを合わせなかったことが災いしました。次回への反省ですね。
ライトな釣りとクライミングの融合は可能!!
潮のタイミングは見誤ったものの、「もっと登りたい!」「もっと釣りたい!」と欲を出して時間を費やしたり、場所移動を激しくしなければ、釣りとクライミングの融合は可能と分かりました。荷物を最小限に抑えたり、時間の過ごし方・スケジュールを事前に決めておくなど、ちょっとした工夫さえすれば無理なく楽しめそうです。
休日をめい一杯楽しみたい! その楽しみ方は人それぞれです。モチロン一つのことに集中して楽しむのもよいでしょう。しかし、今回のように「あれもこれもチョットずつ摘まみながら楽しむ」のも、たまにはアリではないでしょうか。何にせよ休日1日の時間はみな等しく24時間。うまい工夫としっかりとした計画を練っておけば、充実した休日を過ごせることは間違いありません。
ゆるく「ライト」に…、釣り&クライミングに限らずいろいろなアクティビティの融合を、自分なりに楽しんでみてはいかがですか?
※クライミングは危険をともなうスポーツです。くれぐれもケガや事故に注意し、経験者と一緒に自己責任のうえ行ってください
※クライミングを楽しむ際は、クライミング可能なエリアやスポットを、(クライミングジムや熟練者、場合によっては自治体に)事前にご確認ください
※岩場で楽しんだ後は、岩の清掃やゴミの持ち帰りをお願いします
※上記は釣りや釣り場についても同様です。マナーを守って楽しみましょう
※本文は都合により脚色を交えております。ご了承下さい