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【攻略編】 テクニックを存分に駆使しよう!
いよいよこれからが一番重要な魚攻略編です。絶対失敗しない魚攻略法をマスターしましょう。
1.タナの攻略法
船長の指示ダナの上下1~2mを中心にアタリダナを探ってみましょう。
魚のアタリがでたら、そのタナをピンポイントで攻めて釣果を伸ばしましょう。ただし、1日の中でも海の中の状況は常に変わっていくので、臨機応変にアジャストしていくことも大切ですよ。
もし自分だけアタリがない場合は、一般的に次のような理由が考えられます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
(1) 理由 「タナボケ」
まずは、投入した仕掛の位置が船長さんの指示ダナに正確に下ろせていないケースが考えられます。リールに付属した(水深がわかる)カウンターの数値ではなく、道糸のマーカー(※船釣り用の道糸はたいてい等間隔に色分けがされています)で正確にタナを取り直してみましょう。ただし注意したいのは、船長の指示ダナと当日のアタリダナが微妙にずれている場合。
例えば、隣の方だけにアタっているようなケースでは、その方は同船している他の釣り人と違うタナを狙っていることが考えられます。そのような場合は恥ずかしがらずアタリダナを聞いてみてください。
また、食いがよい時は、魚がエサを追って来るので、アタリダナが徐々に上にあがってきます。こういった知識も頭の片隅に入れておきましょうね。
他に考えられるのは、自分の仕掛の全長が船宿標準でないために、微妙な高さ調整を行えていないケースです。すぐに船宿標準仕掛に交換し、船長の指示通りのタナに調整するか、自分の仕掛と船宿標準仕掛の違いを踏まえたうえで、タナ調整をしましょう。
(2) 理由 「仕掛の投入方法ミス」
海面に投入した仕掛の上に、コマセカゴや天びんを投げ入れる方をときどき見かけます。着底するまでに仕掛が絡んでしまうので、絶対NGです。竿先の反動を利用して仕掛の上ではなく、潮上にスイングして投入するように心掛けましょう。
(3) 理由 「エサ付けのミス」
エサの付け方が悪いと次のような結果になります。
・仕掛が落下途中に回転して糸グセがついてしまい、枝スと幹糸が絡む
そうならないために、特にオキアミは
・尾っぽをカットした部分からハリを刺し、お腹側に抜く
・オキアミがまっすぐに付いていることをチェックする
ことが重要です。
(4) 理由 「エサ取りの餌食」
エサ取りの多いポイントでは、マメなつけエサ交換が重要です。
エサ取りの餌食となる原因と対策は次の通りです。
- ①.コマセの撒きすぎ
まずは、コマセの窓を閉じましょう。または、底からのタナ取りを水面からのタナ取りに変更し、竿を振ってコマセを出す動作を止めるという対策も試してみましょう。
極端な対応ですが、カラーバリ(オキアミオレンジなど)使用の仕掛に変更して、コマセを詰めないという対策が有効な時もあります。 - ②.タナが本命のタナにあってない
前述した方法でタナを変えてみましょう。 - ③.仕掛やエサが目立ち過ぎ
蛍光玉が付いている場合は、すぐに取り外しましょう。
2.誘いとシャクリのテクニック
竿をシャクリながら釣るようなウイリー仕掛の釣りの場合、シャクリ方によっても釣果に大きな差が出ます。具体的には狙っている魚に合わせて
・シャクリのスピード
・シャクリの幅
・シャクリ上げた際の待ち時間(止め)
・シャクリ上げ後、竿先を下げる際の道糸の巻き取り量(長さ)
などを考慮する必要があります。
例えば、イシダイはコマセに突っ込んで来る攻撃的な性格なので、スピーディにある程度大きな幅でリズミカルにシャクリ上げるのが効果的です。また、イサキの場合はシャクリ幅も小さくゆっくりとしたスピードで行い、止めの時間も多少長めにするのが効果的です。このように狙う魚に応じた最適な攻略法を身につけておくと、ボウズのリスクが大幅に減るのです。
ただし、急激な水温低下で魚があまり口を使わないようなケースでは、同じタナで間隔をあけ、とてもゆっくりとした誘いを入れたり、仕掛をゆっくりと落とし込むような対応も必要です。
水温低下のケースは一例で、潮の濁り具合、速さや向き、水深によっても、その日その時間帯での最適な攻略法というものが存在します。釣りは奥深く、かんたんには極めることができませんが、自分の攻略法がドンピシャの時は最高の気分を味わえますよ。
みなさんも、ぜひいろいろチャレンジして、攻めの引き出しを増やしていきましょう。
今号では以上のように、即実行可能な基本テクニックをいくつかピックアップしてご紹介してみました。
是非、チャレンジしてみて下さいね。
役にたったよと思っていただけると嬉しいです。
次回以降では、釣りものに応じた攻略法もご紹介していきたいと思います。
楽しみにしていてください。
レポーターREPORTER
船釣り歴30年。ウイリー仕掛や短いビシ仕掛でのコマセシャクリを得意としたベテランアングラー。初心者向け釣り教室での講師経験も豊富で、わが子2人を5歳で船釣りデビューさせたほどの教え上手。全日本釣り団体協議会公認フィッシング・マスター。