私の仲の良い友人の話…。
あるお出かけの日の朝。先日買ったばかりのお洒落なTシャツを着て行こうと、タンスを開けてみたところ、あるはずのTシャツがない…。「あれっ?ここに入れてたはずなんだけど???」と不思議に感じながらあたりを探してみる。しかし、思い当たるところに目当てのTシャツはなく、「ひょっとしてどこかに置き忘れたのではっ?」とだんだん不安になってきた。探しても探しても埒があかないので、たまりかねて奥様に聞いてみた。
友人: 「この前買った○○柄のTシャツ知らない?」
奥様: 「えっ、何言ってんの?」
友人: 「いやだから、この前買った△△色のヤツ。」
奥様: 「・・・。 今着てるのがそうじゃないん?」
友人: 「・・・??? ホンマや…。」
実際の出来事である…。
長年私は、広告・広報活動や店舗販促(セールスプロモーション)ツールの制作などを担当させていただいているが、一緒に仕事をしてくれるチームのメンバーや自分自身に対して常々、『気づかれない、知られていないのは、そこに存在しないのと同じ』と言い続けている(偉そうな言い分で申し訳ないです)。 私の担当するお仕事は、お客様である釣り人の皆様に、TVや雑誌、WEBといったメディアで知っていただき、お買い物をされる釣具店の中で、当社と当社の商品に気づいてもらうことが大前提である(それは我々の使命のようなものでもある)。その意味で、数多くの商品が並ぶ店頭や、さまざまな誌面のなかでのインパクトや第一印象を大切に、日々尽力しているといった具合だ。
冒頭の友人のTシャツがごとく、当WEBマガジン「HEAT」も気づいてもらえないのではもったいない。
新サイト立ち上げに際して、実は当初、「手紙や電話といった通信手段、学校や村、町といった小さなコミュニティから成り立っている時代と違い、情報ネットワークが張り巡らされた今のご時世、簡単だよ~。」と思っていた。ノリでいえば「一年生になった~ら♬ 友達100人できるかな♬」くらい、SNSの運営も含め、気楽に考えていたのである…。
しかし実際に始めてみて約3か月、その難しさを身をもって痛感し、いたく反省させられている次第だ。
最近のネットでは、フェイクニュースも含め、情報過多のために伝えたいことが埋もれてしまい、なかなか発見されにくいという現状がある。また、釣りというやや「閉ざされた」一部の人の趣味という世界がそうさせるのかと、世の中と釣りに対して疑心暗鬼にもなってしまいそうな現実…。
比べても仕方がないと分かっているものの、大手企業のご担当であれば、日々このような現実と向き合い、あの手この手で対処できるかも知れないし、長年の経験とその蓄積に裏打ちされたノウハウも持っているのかもしれない。また、名の知れた大手広告代理店であればなおさらだろう。しかし私はというと、広告・広報担当として久しいものの、自らの経験と独学でしかその打開策となりうる手法は身についておらず、自身の経験年数分でしかない。残念ながら、まだまだ発展途上と言わざるをえず、自分の能力不足に悲観的になってしまうという状況だ。
それでも先日、広報活動における長年の努力の甲斐あってか、HEAT編集スタッフCの活躍で、「神戸新聞」「ラジオ関西」と立て続けにアパレル商品の取材を受け、一部地域の小さな話ではあるものの、久しぶりに継続してきた広報活動が少し報われた気がした。
同様の手法で当WEBマガジン「HEAT」も、釣りだけでなく、釣り周辺のアクティビティ(=アウトドア・キャンプ・マリンスポーツなど外遊び)といった新規ターゲットのお客様に知ってもらうため、目下、SNSでの広告活動やサイトへのSEO対策、その他リリースや地道な告知活動によって、認知度を上げようとしているところだ。急には結果が出ず、上手くいかない現状にやや焦りがあるのも事実。ひょっとしたら時間が解決してくれるかも知れないという淡い期待もありつつ、今は極力焦らず、じっくりと腰を据えて、試行錯誤の連続を繰り返すといった日々を送っている。まずは知っていただかないことには始まらない…。
広報活動をする上で、いかに魅力的な情報やサービスを提供し、この膨大なネットワーク上で見つけてもらえるか、必要とされるか。それはすなわち、お客様のレクリエーション活動において意味のある情報となり得るかがキモだと認識している。オウンドメディアを運営するにあたり、SEO対策はもとより、情報拡散とファン獲得のためのSNS運用も非常に大切、いや必須ともいわれている。しかし将来的なコンテンツの持続と継続的なアクセスアップを考えた場合、それらテクニックよりも拾っていただく記事そのもののクオリティを維持することが最も大切だと自覚している。当WEBマガジン「HEAT」が面白い、ためになる、求められるサイトであることが、単に釣り人のみなさんに向けてというだけでなく、ひいては釣りの裾野の拡大につながると信じてやまないのだ。またそれと同時に、そのような「外に向けた活動」は、自然と当社が信頼され必要とされる企業となり得ることにもつながるのではないかと、ややおこがましいながら夢を見ている次第である。
オウンドメディアを運営することは、最終的に商品購入というコンバージョンを目指すことであるが、現段階で私はそのようには考えていない(会社から怒られるかな?)。まだまだそのような段階には到達していないこともあるが、それよりも「アウトドア=外遊び」というフィールドにおいて、根を張り必要とされる存在を目指したい。そのためにも『知られていないのは、存在しないのと同じ』という難しい課題にしっかりと取り組み、ブレイクスルーしていかなければならない。 くれぐれも「遊び」という楽しみを忘れないようにではあるが…。
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