From HEAT the WEB DIRECTOR 新生HEAT -ディレクターのつぶやき・・・-

新生HEAT_text-photo岳原雅浩

すでに釣りを経験されている方からすると、釣りのジャンルやシチュエーションにもよるが、釣りに行くこと自体は「思ったほど難しくない」ことはお分かりだろう。しかし、釣りをしたことがない方からすると、たいそうなイメージが先行しているのだと思われる。これは、釣りに限ったことではないが、人間の本能ともいえる危険回避能力のせいではないか。誰しも、わざわざケガや危険をおかしてまで、未知の領域にトライすることによる「損」を回避するという自己防衛本能を持ち合わせている。このためだと思われる。

水遊び 釣り遊び
職人

一方で、われわれ釣りを「趣味」とする者としては、日本人らしく「ものごとを極める=道」という精神のもと、道具や技術、知識を高めていくことの面白さに浸ってしまいがちだ。(昨今ではやや失われつつあるように感じる)この「こだわり」や「プライド」に対して、正しいとか間違っているとかその是非を問うものではない。「趣味」との付き合い方は人それぞれといっただけのことである。ところが、こだわりを持ち趣味人として成長する過程で、どうしても、未経験の方やこれから釣りを始めたい方との差が広がってしまうという難しさがあるようだ。

情報化社会

昨今の世情としては、若者の趣味離れが進んでいると聞く。趣味(レジャー)からレクリエーションへ、コアからライトへと変わってきている。さまざまな楽しみや誘惑にあふれる情報化社会のなか、時間わずかでも、あれもこれも経験してみたい人にとっては、「手軽に楽しめる体験・サービス」が提供されていることが大事だ。と同時に、やや頭(脳)や精神を使いすぎて疲れていることもあり、普段の生活にはない「リアルな非日常」もリフレッシュのためには必要なものだと考えられるのだ。
そのような解釈でいくと、「釣り」は『手軽に自然や生き物と触れ合えるよい機会(非日常)』ではないだろうか。

いまだ敷居が高く、簡単には始めにくいという問題や、将来への課題が山積しているものの、だからこそ、広く一般の方にも釣りを知って、触れてもらえる場を提供したい。
「釣りとは・・・」といった自分都合による押し売りではなく、単に「アウトドア遊びのなかの釣り」といった大きなくくりで、みなさんの知りたい情報がいつでも閲覧できる場。そして、特に虫捕りや水遊び、泥遊び、キャンプ、山登りをする機会が少なくなった子供たちとその親御さんに、ぜひとも家族で遊んでほしい。そんなきっかけになればという思いで『WEBマガジン HEAT』を運営していきたいと考えている。
私の勝手な思いと身勝手、そしてつぶやきにしかならない話(笑)ではあるが、みなさんに楽しんでいただけるよう、今後も頑張っていく所存だ。

焚き火
親子 レジャー

貴重なお時間、最後までご静聴いただきありがとうございました m(_ _ )m