秋が深まると共に、ソルトゲーム全般が熱くなる季節、その中でも近年人気が急上昇しているのが、アジングやメバリングと言った、ライトソルトゲームである。ルアー(ワーム)で狙うゲーム性の高さや手返しの良さ、そこに食べても美味しいという一面も加わり、年齢・性別を問わず、全国各地で釣り人多く見かける様になった。
一方で、釣り場でのプレッシャーも高まっている傾向にあり、以前の様にただワームをセットして投げれば釣れるといった時代は過ぎ去ったに等しく、やはり釣果をアップするにはもう一工夫必要だ。そこで今シーズン新たにHayabusaからリリースされるLIGHT SALT SERIES(ライトソルトシリーズ)をご紹介したい。
長きに渡り、鈎や仕掛の開発に携わってきたHayabusaだからこそのこだわりの詰まったラインナップとなっている。
はじめに紹介するのは、ハヤブサ独自の発想から生まれたユニークなシステムを持つ2つのジグヘッド。
開発に携わった担当者に、その特長や使い方などを聞いてみた。
FS211:アジング専用ジグヘッド アジロック ラウンド
一番の特長はやはり「ぴったりセット」というワームをセットするシステムですね。「内臓キーパー」の位置を、ワームから鈎を抜くポイントを決める目安にすることで、ワームをまっすぐにセットし易くなりました。
実はワームをまっすぐにセットすることは、釣果に大きな差を生むぐらい重要なポイントなんです。それと厳冬期の釣りや、夜釣りでもラインやスナップを通しやすい「ビッグアイ」を採用することで、トラブルやストレスを軽減し、手返しの良い釣りにつながります。
「球状ヘッド」は、泳層や状況を選ばないスタンダードなヘッド形状で、様々なワームとの相性も抜群です。
FS215:アジング専用ジグヘッド アジまっすぐ
こちらの特長もやはりワームのセットに関する部分ですが、アジまっすぐという名前の通り、ワーム専用キーパーにまっすぐワームを刺すだけでセット完了というところ。
小さなワームや細いワームでも簡単に刺すことができますし、何よりセットする手間が大幅に短縮されます。これは時合を逃したくない釣り人にとっても非常に大きなアドバンテージになると思います。
それと”アジまっすぐ”に採用されているヘッド形状は、スイミングに特化した「砲弾型ヘッド」。安定したスイム姿勢を維持し易くなっています。寒い日の夜釣りでもラインを通しやすい「ビッグアイ」はアジロック ラウンドと同様です。
やはり主役とも言えるのはワーム本体。前述のジグヘッドとの相性ぴったりのラインナップが、アジングだけでなくメバリング向けにも登場している。これら新発売のワームには、バイトを誘発させるシュリンプエキスを配合していて、素材にもこだわっている。
FS304:アジング専用ワーム アジクルー
ニードルストレート2.5インチ
アジが好んで捕食するイソメなどの多毛類が持つしなやかな動きを、超極細ピンテールで再現したのがアジクルー ニードルストレートです。一見ただまっすぐのテールに見えるかもしれませんが、独自の触手型レッグは水流を敏感にキャッチして、ワームに生命感与える形状になっています。
フックが刺しやすいボディのこだわりは素材だけではなく、テールとのジョイントをボール形状にする事で、バイト時にワームが折れ曲がりやすく設計されていて、ワームを吸い込むアジに違和感を与えず深く食い込ませる事が出来ます。
FS305:アジング専用ワーム アジクルー
ダブルテイル1.9インチ
こちらはアピール度を重要視したカーリーテールタイプで、そのテールから生み出される強波動で、アジにアピール。高活性の魚を手返しよく釣っていくようなシチュエーションでも効果絶大です。
規則正しく動こうとするカーリーに、球状のテールの動きが不規則かつ複雑に絡むことで、イレギュラーアクションを発生させます。そこが喰わせの要素のひとつにもなっています。ワームが折れ曲がりやすいジョイント形状は同様で、アジの吸い込みバイトを邪魔しません。
FS306:メバリング専用ワーム メバクルー
ジャコピンテイル1.5インチ
メバルのメインベイトとなる小魚のシルエットと動きを再現したピンテールは、微細な波動を放ちアミなどの小型の甲殻類を捕食している魚にも有効です。テールにかけて突然細くなる急テーパー形状が、ピンテールに微波動を与えるための複雑な水流を発生させます。
テールの付け根の球状サポートも適度なワームの張りを維持するのに一役買っています。ボディ全体のリブが水を捉え、細かくナチュラルな振動を生み出します。そしてテールに向かうにしたがって徐々に張りを抑えていく設計にしているため、より自然なアクションが可能になっているのが特長です。
さらにジグヘッドだけでは飛距離が伸びない時や、魚のいる層に少しでも速く落す時に使用出来る優れ物も登場。更に釣りの幅とゲーム性を広げることが出来る可能性を感じる便利アイテムだ。
FS335:アジング専用キャスティングフロート
アジロケット
沖のポイントを攻めたい場合や、より効率よくディープを攻めたい時などにオススメなのがアジロケットです。バス釣りでいうところキャロライナリグに近いイメージでしょうか。しかしただのオモリの役目だけではありません。
ボディサイドにあるフィンが飛行姿勢を安定させ、飛距離アップにつながります。そして前後を逆にセットすることで、スローフォールとスライドフォールを使い分けることが可能です。スローフォールはじっくりと魚のいるレンジを探り、スライドフォールは何度も魚のいるレンジを通し攻めることが出来るので、その日の状況に合わせて選んでください。
年々タフな釣りになっていると言われるライトソルトゲームだが、今シーズンが楽しみになるラインナップ。
基本をしっかりと抑え、あえてアイテム数を展開し過ぎないことで、しっかりと使い込み釣果につなげることが出来そうだ。