遠い昔「釣りは男の世界、女を連れてくると不吉だ」なんて言われていた時代もあったそうですが、以前に比べると、釣り場で女性を見かける機会は増えたのではないでしょうか。むしろ今では、女性がこれからの釣りを牽引していくのでは?というぐらい、女性アングラーの活躍が大きな注目を集めていますね。
しかしHAYABUSAの釣りをする女性を応援するスタイルは、ちょっと他とは違うらしいとのこと、、、。
そこで立ち上がった 隼華-HAYAKA-(はやか)とは一体何なのか?何者なのか??HAYAKA発足から深く携わる、HAYABUSA西本氏に話を聞いてみました。
隼華-HAYAKA-とは
ひとつのプロジェクトでもあり、グループと呼んでもいいかもしれません。元々は釣りをする女姓を支えていきたいという動きからプロジェクトが始まり、「隼華-HAYAKA-」というネーミングもその流れの中で決まっていきました。私どもHAYABUSAの先代の会長の名前である田尻隼人のハヤ、ハヤブサのハヤを生かしながら、女性らしさや華(はな)が加われば、という意味合いで隼華(はやか)とつけられました。
発足時期
始まったのは2015年4月1日から活動を開始しました。まだ始まったばかりですね。
最初は多くの女性の方々に釣りの良さを知ってもらい、興味を持ってもらおうという取り組みとしてスタートしました。しかし、ただ釣りをする女性を応援する、女性アングラーを生み出す、ということだけでは、まだまだ不十分だと感じました。不十分、というより勿体無いなと。
活動内容
北海道、東北、関東、中部、関西、四国、中国、九州という風に、先ずはいくつかに大きくエリアを分けて、その中から女性のメンバーを選任しました。
しかし、ただ釣りの経験がある女性の方や、いわゆる「釣りガール」という様なアングラーの方だけを選んだのではありません。メンバーには初心者の方ももちろんおられます。
女性が行う釣りの取材活動だけになってしまうのではなく、もっと大きく広い目線から釣りを見つめて、広めていきたい。釣行はもちろん、釣り教室やセミナーなど、多岐にわたってHAYAKAだから出来ることを。
「釣れた!やった!」という、釣るだけの喜びはひょっとすると男性的な感覚なのかもしれません。
釣った魚を料理する段階までの紹介や、釣りに付随する様々な活動を展開したりと、女性ならではの視野や感性を取り入れたらどうかと。
釣りや製品紹介のみにはとどまらない、大きく括った「釣りの楽しさ」を広めていこうと思っています。
例えば来月に開催予定の、女性のみを対象としたタイラバの釣りセミナーでも、あくまでセカンドタイトルは「釣って食べよう」というもので、HAYAKAメンバーと、一般から募った女性参加者とが交流しながら、釣り方を教えることだけに限定せず、料理方法の意見交換なども出来るイベントです。
過去にはHAYAKAメンバーのみに釣り方を教えるために釣り教室を開催し、メンバー育成なども行っております。そして彼女たちが今度は一般の女性達に「釣り」を伝えていく。単純な釣り方や製品の紹介とは違ったアプローチになっているのではないかと考えております。
今後の目標、夢
全国のHAYAKAメンバーは現在24名。先述の様な釣り教室などを通してメンバー同士の交流も深まってきました。そして女性の視点からの釣りに対する認識や興味は、男性目線とはやはり違うんです。
彼女達の更新するHAYAKAブログでも、サビキ釣りなどの釣果情報や製品の解説だけでなく、釣った後に魚をどう調理をして、盛り付けをする段階までを詳細に紹介してくれたりしています。私たち男性とは違う感性の釣りブログは、実は非常に大きな反響をいただいています。
そういった活動を通して、トータルの釣りアクティビティーをメンバーには発信しいていって欲しいと考えています。 釣りや料理に限ったことでなくても良いんです。例えば地域の特色が出た情報などもドシドシ投稿をお願いしてるんです。 正直、レジャーとしての釣り人口は、年々減っていってしまっているのが現状です。しかし釣りは間違いなく、一生楽しめる趣味であり、自分らしく生活を送り、それを楽しみ、満足をするという様な「Quality of life」を高める事の出来るものの一つです。釣りには旅の要素、食の要素、様々な楽しさがまだたくさん残されています。
これからもずっと、多くの方に釣りを楽しんでもらいたいという願いには、もちろん男性も女性も関係ありません。しかしそれを伝えていくために、女性の力を借りる、または女性の釣りに着目した形にはなりますが、延いてはこの様な活動が釣り人口の増加に繋がればいいなという願いを持って、今後も活動をしていければいいなと思いますね。