今月狙いたい魚3月に狙いたい魚 キビナゴ

キビナゴとは

ある程度の年数釣りを楽しんでいると、特に海釣りをしていて、エサ釣りも経験したことのある釣り人なら、きっと一度ぐらいはキビナゴをエサにして魚を釣ったことがあるのでは?キビナゴという言葉はよく目にして聞きもするけど、キビナゴって一体どんな魚なのでしょうか。「そろそろキビナゴが入ってくるから◯◯◯も釣れ出すね。」そう、この時点でキビナゴはベイトフィッシュ(エサ)扱い。今回は普段あまり注目されないキビナゴに焦点を当ててみましょう。釣りたい魚、というよりは知りたい魚として。

キビナゴはニシン目ニシン科に分類されていますが、ウルメイワシの近縁種なのではないかとも考えられている、実はまだ謎の多い魚。日本だけでなく、熱帯・亜熱帯の沿岸部に広く分布しています。大きくなっても10cm程度の魚で、釣り人がキビナゴの接岸に気をとられるぐらい、イワシなどの小型魚同様、海に暮らす大型肉食魚たちの胃袋を支えているキビナゴですが、もちろん人が食べても非常に美味しい魚です。

魚も人も大好きな魚

キビナゴの刺身

煮干しなどに加工された姿のキビナゴを目にすることが多いでしょう。
普段スーパーで見ている加工食品に使われていることも多いはず。しかし新鮮なキビナゴが食用として出回るのは、港などが近い場所に限られてしまう様です。見た目以上に傷みやすく、獲った直後には鱗もほとんど落ちてしまうんだとか。海の中では他の魚や動物、時には鳥にも狙われ、人間にも狙われる、根っからの「美味しい魚」。機会があって新鮮なキビナゴを見つけた時は、感謝しながら是非美味しくいただきましょう。

新鮮なキビナゴは刺身や天ぷら、唐揚げや南蛮漬けなど、その調理方法は様々。実は小さい体の割には食べられるところが多い魚で、その身は脂肪が少なく甘みが強い。旬は寒い冬の間と、子持ちが取れる2つの時期。お刺身で頂く時は、包丁などは使わずに、手と指で調理する「手開き」という調理方法で捌かれます。これをさらりとこなすと、かなり手練れの釣り人に見られることでしょう(笑)ちなみに煮付け料理も有名で、九州・四国では鍋料理でもよく使われるのだそう。身離れも良いキビナゴの身は食べ方を選ばないのです。

やっぱり食べてみたい

キビナゴ

そこで新鮮なキビナゴを食べたいと考えるも、そのために遠出をするのもなかなか大変。しかし太刀魚や青物釣りでもこれだけ重宝される、むしろ「エサの宝石」と呼んでもいいぐらいのキビナゴです。
一度は食べてみたい。キビナゴを釣ってみようとも考えましたが、HEAT編集部が簡単な取材を行ったところ、まずは干物がお手頃という答えに。身も骨も柔らかく臭みもなく、そのまま焼くもも良し、揚げるも良し。お子様でも頭から食べられるそうです。干物を天ぷらにしたり、サラダやパスタの具にもオススメなのだとか。これは釣りで出かけた時の良いお土産になりそうです。次に釣り場に着いた時、本命のターゲットに追われるキビナゴを見て、美味しそうと感じてしまうかもしれませんね。