From HEAT the WEB DIRECTOR 我が社のスーパー○○マン

誰しも一度は、憧れのキャラクターが居たのでは無いだろうか?
男の子なら戦隊モノのヒーローや○○ライダー、女の子ならフリフリが似合うお姫様や学園モノの主人公など、憧れのキャラクターは子供心を掴んで離さない。かく言う私も、いつの日か突然の超能力に目覚め、悪を成敗し、みんなの役に立つヒーローになれるのでは無いか。そんな、いつ訪れるか分からない日に備えて、無駄に筋トレをしていた。。。大人になってからは、「そんな現実は無いっ!」とスレてしまったものの、アメコミのヒーロー映画があれば、心躍らせながら必ず観てしまうこの頃である。

そんなヒーローの様に特殊能力がある訳では無いが、我が社には様々な「スーパー○○マン」が居る。自慢にもそんなに大きな会社では無い我が社ではあるが、個性とアクの強いキャラクターが勢ぞろい。競馬が大好き、常にしょうもない話題で周囲を笑いの渦に巻き込み、ホッとさせてくれる「スーパー爆笑営業マン」。小学生並みの可愛らしい下ネタを愛し、しかし開発する商品には、眼の付け所が違うすばらしいアイデアを盛り込む「スーパー仕掛開発マン」。いたずら大好き、人の旅行かばんの中に伊勢エビを入れるなど様々な悪さをしながら、なぜか許せてしまう「スーパーいたずらソルト開発マン」。「鋼は生きもの」と名言を残し、鈎の材料となる鋼とその調整に魂を注ぐ「スーパー鈎製造マン」。勝利に貪欲に、毎週末の釣場でのトレーニングと、平日の仕掛の仕込みに暇が無い「スーパーへらマン(へら釣り師)」。実家がお寺、自身がお坊さんでありながら、ファンキーで色彩豊かなデザインを制作する「スーパーデザインマン」。眼にも止まらぬ超高速のキーパンチで、膨大な受注データを処理する「スーパー受注入力マン(ウーマン)」。ハニカミながらも内なる闘志を燃やし、長年アパレルを成長させ続けた「スーパーアパレルマン」。などなど。。。
そんな中でも、私が絶対にご紹介したい愛すべきキャラクターが、営業のトリプルエース「スーパー営業マントリオ」である。

営業のトリプルエース「スーパー営業マントリオ」

仮に3名を「A君」「B君」「Cさん」としよう。
まず「A君」は、誰よりも船釣りをこよなく愛し、幼少のころより父親に連れられて、大人顔負けの大物を釣り上げていたツワモノ。超体育会系の彼は、熱い情熱と誰にも負けない闘争心で、いつも営業成績は優秀!! 但し、常に声がデカくヒソヒソ話もままならない。彼と話をすれば、たちどころに全社内に丸聞こえなのがたまに傷である。しかし船釣りの経験が豊富なA君も、何度か危険な目に遭った事があるようだ。。。

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秋晴れのある日、大好きな活き餌の泳がせ釣りに出かけたのだが、終盤に風が強くなったため船長がスパンカーをたたみ、沖から切り上げようと全速力で港に戻っていた。そんな中、A君は帰り支度を早めにと考え、タックルバックの中をゴソゴソといじっていた。すると突然、船が横波に煽られ、大きく揺れた!! A君は連日の釣行から疲れもあり耐え切れず、やむなく海中へバックドロップっ! 必死で持ち前の大きな地声を炸裂させ、エンジン音よりも大きなその声は奇跡的に船長の耳に届いた。その大きな声のお陰で船は急停止し、同船していたB君に大型のタモでタモ入れされ、しがみついた腕がアザだらけになりながらも、九死に一生を得たのである。B君いわく、「いつもはデカいA君の顔がウキの様に小さく見えた」そうで、ウネリのため一瞬しか見えなかったらしいが、たまたまライフジャケットがイエローだったのが幸いした。一方A君はと言うと、船のトモ(後部)で落ちたためにスクリューに巻かれることも無く幸運だったとの事。しかし、数分の出来事ではあったものの、当海域はサメが多いところであったため、本当に怖かったそうだ。
恐ろしい目に会いながらも、屈強な身体の持ち主の彼は、幸い今も元気に、いや、うるさ過ぎるほど元気に営業に飛び回り、優秀な成績を叩き出し続けている。

次に「B君」と「Cさん」をご紹介。前述の「A君」も含め、3人は仲良しなのであるが、特にB君とCさんは大の仲良し!! 二人ともA君に負けないくらい同様に、トップセールスを叩き出す「スーパー営業マン」であり、早朝に出張に出かけたかと思いきや、深夜になっても帰社しない。。。別に油を売っているわけでは無く、姿が見えない代わりに、外出先からバンバン注文の電話や在庫確認の電話を掛けてくる。夜遅くまで得意先様に熱い営業を仕掛けるCさんは、豊富な釣りの知識と経験で非常に細かな販促対応をし、B君にいたっては、閉店で閉めようとしたシャッターを手で抑えてまで、得意先様を引き止め、熱い営業トークを仕掛ける程(笑)。そんな二人は、かつて一緒に営業を巡回していた際、四六時中いっしょに営業車で回った挙句、二人で食事後、カラオケまで一緒に行ってハッスルしたほど仲良しである。

「トン、トン、トーン」

そんな大の仲良しのお二人。ある日、最近盛り上がりを見せつつある「ワカサギ釣り」で、二人とも釣場を譲るまいと、ワカサギドーム内の一角に向かい合わせに座り、ひたすら競いながらワカサギをテンポ良く釣っていた。程なくして、「誘い方はトントントーンが良いですねぇ」とどちらかが言ったかと思うと、二人で同じリズムを口に出しながら誘い始めた。その内、調子が良くなってきた二人は、誘いのリズムを演歌「与作」になぞらえて、「トン、トン、ト~ン♪ トン、トン、ト~ン♪」と歌い始めたから大変。隣で釣っていた私を含め同僚は、笑いを堪えきれずに大爆笑!! 他のお客様に迷惑では無いかと、心配でしょうが無かった。

ハヤブサ社屋

とまぁ、憧れのスーパーヒーローとはえらい違いだが、個性豊かでアクの強い我が社の面々。真面目に仕事をし、真面目に遊ぶその姿こそが、会社を支える心強い戦力であり、我が社の将来を担っているのである。
あなたの身の回りには「スーパー○○マン」居ますか?

※本文は都合により脚色を交えております。ご了承下さい。