Secret of “SABIKI 2” サビキの秘密
前回、サビキについて、そのマクロな世界を少しだけご紹介いたしました。今回もまだ入り口的ストーリーではありますが、サビキをより理解してもらうための続編でございます。インタビューは引き続き、サビキ開発担当の田中氏です。
HEAT:前回はとにかくサビキの種類の膨大さにただただ驚きましたが、サバ皮、ハゲ(カワハギ)皮、ナマズ皮、サメ腸など、素材も細かく枝別れしていましたよね。
前回はサバ皮が滑らかな動きをし、ハゲ皮はしなやかで丈夫であると教えていただきました。他の皮についてはどうでしょうか?
担当 田中さん(以下田中):そうですね。サバ皮が一般的に素材としては柔らかく動きが滑らかで、一番自然に近いかもしれないですね。その反対はナマズの皮でして、非常に硬く丈夫な素材の皮。そしてその丁度中間にいるのがハゲ皮で、しなやか且つ丈夫です。
HEAT:ではその使い分けで釣果にも差が出て来るんでしょうか?
田中:その日の状況で当たりサビキは変化しますし、対象魚によっても変わってきます。
例えば、メバルをサビキで狙う時などは、薄くて滑らかでナチュラルに揺れる、サバ皮が人気です。アジに関してはハゲ皮、サバ皮共に実績が高く、スキン(人工)も当然ながら実績が高いです。サビキには様々な要素があり、その日の状況や釣り場の実績で選んで欲しいですね。
HEAT:なるほど。次にサビキ釣りで使われるコマセとの関係性について伺いたいのですが、コマセによってサビキを使い分けたりということはあるんでしょうか?
田中:基本的にコマセはアミエビ。その時にアミエビと一緒に集魚剤を使うかどうか等はありますが、基本的に撒き餌の種類によって擬餌を変えるということはあまりないです。
ただ、より撒き餌に同化し易いナチュラルなサビキの『リアルアミエビ』や、ピンクスキンを使用してアミエビに似せたものも存在します。逆に、白スキンやリアルシラスはアミエビというよりはシラス等の小魚に近いと思いますね。
HEAT:ではあえて白スキンなどをコマセの中で目立たせたり、といった「色の使い分け」も出来そうですね?
田中:そうですね。そういった使い方もできます。また、色や素材関係なく食う時もありますが、活性が低い時はよりアミエビと同化した色の方が食いが良かったりもしますね。
HEAT:そこはルアー釣りに良く似ていますね!
田中:基本的には和式ルアーです。ルアー釣りと同様、ナチュラルな色に反応する時や、違和感のある白や蛍光などに盛んに反応する時もありますね。スキンに関していえば、2つのカラーが基本となり、「ピンクならアミエビ系」、「白ならシラス系」という流れを汲んでいると思います。そこからピンクスキンが進化して出来上がったのがHS200(リアルアミエビ)であったり、白スキンをよりリアルに改良したものがHS201(リアルシラス)であったりするんです。
HEAT:なるほど~。奥が深い!!
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