サヨリという魚をみなさんは知っていますか??

サヨリ(細魚・針魚・鱵)はダツ目サヨリ科の魚ですが、小魚を主食にする獰猛なフィッシュイーターのダツと違って、動物性プランクトンが主食のどっちかというと草食系の魚です。堤防や釣り公園からのウキ釣りやちょい投げ釣りで釣れる、最近では人気のターゲット。引きが楽しめることはもちろん、上品なその身は食べてもひじょうに美味しいお魚なのです。今回はそんなサヨリの捌き方を紹介します。
記事提供:フィッシュフレンズ【FISHFRIENDS】
「釣って楽しい、食べて美味しい」サヨリのさばき方
「釣って楽しい、食べて美味しい」サヨリのさばき方をご紹介します。

目立たない細かいウロコですが、サヨリにもちゃんとウロコがあります。ウロコは包丁で優しく撫でる(なでる)ようにして取り除きます。撫でると包丁に小さなウロコが確認できます。
ウロコをキレイに落としたら、次はエラを取り除くのですがここで注意! サヨリはほとんどの個体のエラの中に寄生虫(※)が寄生しています。寄生虫は白色で、卵を持つとお腹を膨らませています。見た目は白いダンゴムシのような形をしており、想像以上に大きいので、苦手な方は気をつけてください。寄生虫は包丁の刃先でエラから出し、寄生虫を取り除けたらエラを外します。エラは小さなエラですので、包丁の刃先か割り箸などでかんたんに外せますよ。
※大半が「サヨリヤドリムシ」という寄生虫です。サヨリの体液を吸って生きています。誤って食しても無毒で実害はありませんが、あまり気持ちがよいものではないかもしれませんので、調理の際はよく確かめて取り除くのがよいでしょう
※サヨリの内臓には「アニサキス」が寄生することもありますので、さばく際は身をよく確認しましょう
そして、ほかの魚同様、腹を割き内臓を取り出します。サヨリは先述したように腹の中に黒い膜がありますので、包丁や使い古しの歯ブラシなどでよく黒い膜を取り除くことが美味しく食べるポイントです。