初挑戦でも安心の「ボートハゼ釣り」!
手ぶら&のんびり楽しむ江戸川放水路

初めてのボートハゼ釣り体験

さて、ポイントに着いたらアンカーを下ろして早速釣り開始です! 今回用意した仕掛は、胴突式テンヤ(式)。状況に合わせて使い分けようと思っていたものの、最初に試したテンヤで順調に釣れたため、そのまま最後までテンヤ1つで通しました。予備のハリが2本付いているので、これ1つで1日楽しむことができました。

受付の際、女将さんから「イソメは小さくね、チョン掛けじゃなくて縫い刺し(通し刺し)、垂らしもナシでね」とアドバイスをもらいました。釣れるハゼが全体的に小さいらしく、垂らしがあるとエサだけ取られてハリまで掛からないそうです。

最初のポイントは水深1mほど。仕掛を底まで落としたら、仕掛が底から少し浮くように竿先をちょっとだけ上げ、エサを横に動かします。そして竿先を静かに下げて「エサが底を這う」イメージで、ハゼの食いを誘いました。

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ブルッ! としたアタリがあっても焦りは禁物。ハゼのサイズが小さいと聞いていたのでしっかりハリに掛かるまではじっと我慢です。ブルブルブルッ! とした連続したアタリを感じたところでクイッ! と竿先を上げてアワセます。

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約10cm、この日の釣果のなかでは大きい方

すると、10cmくらいのマハゼが釣れました。久しぶりの小気味よいアタリがなんとも気持ちいい! そのあとも、コンスタントにアタリがあるものの、上手く掛けられずに水面でバラしたり、エサだけ持って行かれたりする場面もありましたが、ポイントを変えつつ最終的には70尾くらい持ち帰ることができました。

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当日は私以外にも10隻ほどのボートが出ていました。2本の竿を巧みに操っているベテランさんや、大学生3人組といった方々が楽しんでおり、改めて年代問わず誰でも楽しめる釣りなんだと感じたところです。平日だったので子どもはいませんでしたが、小学生でも十分楽しめると思いますよ。

穏やかな波に揺られながら、のんびりと竿を出している時間そのものが心地よい。秋風に吹かれつつ、釣果を競うよりも純粋に釣りを楽しむ…。そんな穏やかで豊かなひとときでした。

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フリーアナウンサーの松本秀夫さんも、取材でハゼ釣りを体験していました

知っておきたい!ボートハゼ釣りの注意点

安全対策(天候チェック・熱中症)

ボートに限らず、釣りで最も大切なのは安全対策。江戸川放水路は流れが穏やかで波も小さく、見た目には安心して釣りができそうな場所。しかし、放水路といえども自然の中、油断は禁物です。突然の天候変化で雨や雷に見舞われることもあるので、少しでも不安を感じたら早めに桟橋へ戻る判断が大切になります。

使用するボートは小型で軽いため、風や波の影響を受けやすいものです。とくに風が強くなってくると、気付かないうちに流されてしまうこともあります。

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とはいえ、今回お世話になった「伊藤遊船」では、スタッフさんが定期的に巡回しているので、「釣りに夢中になるあまり天候の変化に気づかなかった…」という心配はありません。こうしたサポートがあるのは心強く、初心者さんでも安心してボート釣りを楽しめる理由の1つですね。

また、熱中症対策も忘れてはならない注意の1つ。ボートの上は遮るものがないので、帽子やサングラス、日焼け止めを忘れずに準備しましょう。飲み物も多めに持参し、30分おきくらいに小まめな水分補給を意識すること。釣りに夢中になるとつい休憩を忘れがちですが、こまめに身体を休めることで集中力も持続することができます。

流されない工夫とアンカーの使い方

江戸川放水路は漁をする船の行き来もあるので、「気が付いたら漁船の航路上に流されていた」なんてことにならないよう、風がなくても必ずアンカーを降ろしましょう。ほかのボート客との衝突回避のためにも重要です。

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ポイントでは必ずアンカーを降ろそう

アンカーを降ろす際は、周りの荷物がアンカーロープに引っ掛かったりしないよう、予め確認しておくことも大切。風に煽られた仕掛のハリがロープに絡まってしまうと、最悪の場合タックルごとアンカーと一緒に沈んでしまうなんてこともあります。安全で快適に釣りを楽しむためにも、アンカーを降ろすときは慎重に操作しましょう。

骨までサクサク!
かんたん美味しい「ハゼの唐揚げ」

釣りを終えて自宅に戻ったら、いよいよお楽しみの実食タイム! 自分で釣った魚を料理して食べるのも、釣りの醍醐味の1つです。

今回、釣れたハゼは「唐揚げ」にしていただくことにしました。もう少し大きいハゼであれば、開いて天ぷらにするつもりでしたが、小さめが多かったので頭と内臓を取ってカリっと丸揚げにすることに。
ビニール袋に小麦粉とハゼを入れてシャカシャカして、170℃の油で揚げるだけ! 3分ほどじっくり揚げたので骨ごといけちゃいました! 

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ハゼの唐揚げ。お好みで塩をパラリ

調理のコツとしては、まず、ハゼの下処理の際に表面の汚れやヌメリを落とすことから。このとき便利なのがストッキングタイプの水切りネットなんですが、ネットの中にハゼを入れて軽く揉むだけでOK! 洗っている途中でハゼがシンクの中に散らばることもなく、また、ネットの繊維が柔らかいタワシのような役割をしてくれるので、ヌメリもキレイに落とせます。

そして、ウロコを取るときはペットボトルのキャップが大活躍! アジやキスをさばくときに使うウロコ取りだと、大き過ぎて使いにくく指をケガする恐れもありますが、ペットボトルのキャップなら安全キレイにウロコを取ることができるのでおススメです。

江戸川放水路のボートハゼ釣りは、車がなくても気軽に出かけられる電車で行ける釣りスポット。レンタル品も充実しているので道具がなくても始められますし、釣り方もシンプル。そして何より美味い! 駅から歩いてボートに乗り、東京湾の風を感じながらのんびり魚を釣る…そんな1日を気軽に楽しむことができます。
安全に気を付けながら、気軽な「電車ハゼ釣り」でのんびりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。