
INDEX
ルアーやジグが増えると必然的にケースが必要になってくる…。
最初はシンデレラフィットなメーカーのケースを購入し収納していました。しかし、それが1つ、2つと増えてくると、それにともなって出費もかさみます。そうなると自然と「もったいない」という気持ちが芽生えてくる。これは私のケチな性分なので仕方ない……。いや、ケチというと響きが悪いので、「節約」と表現を変えておきましょうかね(笑)。
そんなワケで、御用達の100円均一ショップアイテムを流用できないか…といった工夫をするに至ったのですが、たとえ100円均一ショップのケースでも妥協はしたくない。入れるだけで中身がぐちゃぐちゃなのは避けたい! と、常に何か代用できないものかとぼんやり考えていたところ、ひらめきました!
今回は、安くて使い勝手もいい、そんな魅力あるケースのご紹介です。
DIYその1「タイラバアシストフックケース」

どう工夫するのか?
私が100円均一ショップのケースで自作する際に、最も意識したのが「使い勝手のよさ」です。そしてもう1つが、出来上がりの「見栄え」です。そのまま使えば、どうしても100均商品だと見た目にすぐに分かってしまいます。そこを、どうやってカバーするのか?
100円均一ショップのケースで使いやすさと出来栄えを両立させるには、いかに工夫するかに尽きます。

材料選び
まずはカスタムするための材料選びからですが、フックケースを自作する際、アシストフック同士が絡まないように、1本1本をどこかに引っ掛けておきたいものです。その引っ掛ける部分を何で代用するかに悩みました。
多くの方はS字フックで代用しているように感じました。確かに、S字フックは収納数を考えると一番適しています。しかし、ステンレスといえど使っていくうちに錆びることを避けたかったので、プラスチック製の「ミニフック」をチョイスしました。あとは好みのケースとEVAボードをそろえれば準備完了です。

どれだけ既製品に近付けるか
100円均一ショップの商品でどれだけメーカー品に近付けるか…さらに悩みました。ホームセンターやDIYショップなどで探せばもっと素晴らしいものが見つかるでしょうが、それだとメーカー品を買うよりも高くなる可能性があるので意味がありません(笑)。
購入したアイテムを次のように工夫しながら、カスタマイズしていきました。
- ①好みのケースに収まるようにEVAボードをカットします
- ②フックを挿し込むために切込み(スリット)を入れます
- ③ミニフックがキレイに収まるようにEVAボードの裏をくり抜きます

とくに工夫したのは、ミニフックの取り付け方。S字フックだと引っ張ったときにフックごと抜けてしまう恐れがあると考えたので、今回選んだミニフックのように、底面裏側を両面テープで留めることができEVAボードからフック部分が頭を出す形状だと、抜ける心配がないと思われたのもミニフックを選んだ理由です。
完成してみると、自分が思っていた以上に周りの反応がよく、いろいろと試行錯誤しながら作った甲斐がありました。ケースの大きさとフックの数は、必要に応じて変えることができるのでいかがでしょうか。

DIYその2「ルアーケース」

次にDIYしたのは「ルアーケース」です。私はリバーシブルタイプのルアーケースを使っていて、これはこれで便利な面も多いのですが、わざわざひっくり返すことに手間を感じたので、両面ではなく片面で10個の収納を可能にできないかと考えました。
そこで思い付いたのが、(片面)ケースの中を上手く仕切り、たくさんのジグがキレイに収納できるようにすること。ちなみに、仕切りがないとケースの中でジグが暴れて互いにぶつかってしまい、塗装が剝がれてしまうので仕切りは必須なんです。
材料選び
まず材料として、アクリル板やクリアーハードケースも考えたのですが、私が選んだのは、「発泡スチロール製レンガ」と「EVAスポンジブロック」でした。
初めは、加工のしやすい「発泡スチロール製レンガ」を使って加工していたのですが、いろいろと改善点なども見つかりました。その過程のなかで、新たな材料として「EVAスポンジブロック」を見つけたといった具合です。


ルアーを収納するための工夫
最初に選んだ発泡スチロールのレンガは、とりあえず加工がしやすいのが特徴。紙ヤスリを使えばかんたんに修正も可能です。しかしその反面、表面に削りカスが出てしまうのが難点です…。
2つの材料を、どのように加工したのかをお伝えしたいと思います。
●発泡スチロールレンガ
まずはケースに収まるように、発泡スチロールを半分にカットしてサイズを合わせます。そして、メーカー品のルアーケースを参考に、幅2.5cmのV字の溝をカットしていきました(切り抜いていきました)。
このときに、ルアーがキレイに溝に収まるのかを端材で確認したところ、メタルジグは問題なかったのですが、メタルバイブの形状がキレイに収まりませんでした。そこで、切り抜き形状をV字からU字に変更。これで片側5個、両方で10個のルアーを片面に納めることが可能となりました。


しかし、10個収納できたのはいいのですが、発泡スチロールなので修正した際に凹凸ができてしまい不細工に…。とはいえ、そこは水性のボンドを流し込めば問題解決です。

●EVAスポンジブロック
発泡スチロールで、あと何個か作ろうかとレンガブロックを探しているときに、別の100円均一ショップでEVAスポンジブロックを見つけてしまいました。
カットしても発泡スチロールのようにカスが出ない代わりに、発泡スチロールのように修正や加工がかんたんではありません。なので、加工しやすいV字カットのみにとどめ、メタルジグだけを入れるケースにしようと考えました。
メタルジグだけだと、溝の幅は2.5cmでなくても2cmで十分です。これは、端材でのサイズ確認で立証済みです。そして2cmにすることにより、片側6個、両方で12個のメタルジグを収納できるようになりました。これはとても嬉しい誤算でした。

ルアーを取り出しやすくするための仕上げ
さて、発泡スチロールとEVAスポンジを加工して出来上がったルアーケースに大満足と言いたいところ……が一転。最後の最後に大問題が発生しました。ルアーをケースから取り出そうとしたら、フックが引っ掛かって取り出しにくいことが発覚したのです…。
材質を考えれば当然なんですが、残念ながら見落としていました。ここで思いついたのが表面コーティングです。ルアー用のコーティング液やレジン液を使おうかとも思いましたが、油性のため仕切りが溶けて臭くなりダメです。そこでピーンときたのが、穴埋めで使った「水性ボンド」でした。
水性ボンドを筆で薄く伸ばせば、乾くと透明になるので、艶とコーティングの一石二鳥です。



自作すると…嬉しい誤算やメリットも!
「自作はメリットしかない!!」と言いたいところですが、実際は「こんなはずじゃなかった…」という失敗も数多くあります(笑)。
今回のルアーケースの場合、両面収納を片面収納にして手間を省きたいと考えて作ったわけですが、それ以外のメリットを発見してしまいました。それは…片面収納にしたことで、必然的にケースの厚みが薄くなったこと! タックルボックスやフィッシングバッグに空きスペースが生まれ、プラスでもう1ケース多く入れることも可能になりそうです。

数100円で作れるのなら節約になりますが、手間を考えると「本当に得なのか?」と疑問が浮かぶかも(笑)。私はもともとDIYや工作が好きで、この手間を楽しんでいるので苦になりませんが…。
ただ、特別な道具も必要なく、手軽にできるのはポイントの1つ。そしてなにより、カスタムしたギアへの愛着が半端ありません。また、完全オリジナルなのでほかの人と被ることもありませんよ。
お安く(?)気軽に、自分好みのオリジナルギアをDIYしてみませんか?
釣り・アウトドア好きな一般ライターさんを強力募集中!!
詳しくはコチラ!
レポーターREPORTER

大阪から和歌山での堤防釣りを初めて数年。アウトドア好きがこうじて釣りを始めた初心者アングラーです。四季を通じて釣りをメインにBBQをしたり、キャンプを楽しんだり…。冬はスノーボードも楽しみつつ、1年中アウトドアを満喫しています。