伊良湖沖でドラゴン級をねらう！
テンヤ＆電動リールで攻める大型タチウオ

（1）タダ巻き

スタート開始直後や魚探に反応がない場合、広範囲を手早く誘える「タダ巻き」が有効です。電動リールの速度を2～7の間で調整して、指定されたレンジを誘います。手巻きの場合は一定の速度で巻けば大丈夫です。

（2）ストップ＆ゴー

ある程度釣果が上がり水深を絞ることができたら、1m単位でレンジを刻んで、さらにアタリダナを絞り込みます。リールを1～3回転させたあと、3～10秒停止。これを繰り返して誘います。止めている間にタチウオが食ってくることが多いので、竿先の動きに集中しておきましょう。ラインが緩んだら食い上げた証拠。素早くフッキングしてください。きっとアハ体験できます（笑）。

（3）シェイク＆ステイ

「この水深でヒットする！」ということが分かれば、絞り込んだレンジを徹底的にねらいます。
弱った魚がフラフラと水平に泳ぐ動きをイメージして竿を小刻みに5～15秒振ります。次に全ての動きを止めて5～10秒アタリを待ちます。タチウオは捕食が苦手なので、止めた瞬間に掛かってくるパターンが多いようです。途中、リールを少しずつ巻きながらレンジを広げてアタリを探ってもいいですよ。

まずは仕掛の準備から

ますばテンヤにイワシを針金で固定します。目安としては尻尾がハリから2cmはみ出す程度。目の細かさが均等になるように巻き付けます。次に道糸にリーダー、テンヤの順でセットします。時間に余裕があればテンヤを海中に沈めて動きを確認すると、アクションのイメージがつかみやすいのでおすすめです。

電動リールを駆使し、眩い大型タチウオをゲット!!

仕掛の準備が整いポイントに到着したら、船長の合図で仕掛を投入します。当日の伊良湖沖でのポイントの水深は80m、ボトムから20mの範囲がタチウオの群れがいるレンジです。電動リールのフォールレバーでバックラッシュしないよう、落下速度を調整しながら着底するまで落とします。そのあと、リールの巻き上げ速度を「微速3」にセット。タダ巻きで巻き上げると1投目からアタリがありました。

遊漁船のスタッフ曰く、「この時期は食いが浅いから、確実に掛かってからフッキングしてね」とのアドバイス。我慢してさらに巻くと大きく曲がる竿先。すかさずに竿を持ち上げてアワセると大型の重みを感じさせるタチウオがヒットしました。

「ファイト速15」でテンションを維持しながら巻き上げます。ただ、引きが強過ぎてラインが何度も止まる場面も。手元に伝わる振動にワクワクしながら水面を覗き込むと、月光のように眩い影が浮かび上りました。
船上に引き上げて計ってみると、何と、いきなり100cmのドラゴンをキャッチすることができました！

これから益々楽しくなるシーズン

結果、この日の最終釣果はドラゴン3尾。個体数が少ないのでスリリングな展開となりましたが、やっぱり釣れるとでかい！　大物をねらい撃ちするなら今がベストシーズンだと実感しました。

これから気温が下がるに釣れてタチウオの群れが伊勢湾に回遊してくるので、釣果は伸びやすくなります。平均サイズは指3本程度で、9月下旬ごろには爆釣を満喫できるようになります。なかでもテンヤであれば、指5本を超える大型をねらいやすいので、ぜひ伊良湖水道でドラゴンをねらってみてください。