子どもと一緒に楽しめる自然体験!
「磯遊び」の楽しみ方とコツ!

01_ 磯遊びイメージ

波打ち際に近い磯で楽しむ「磯遊び」。小さな生き物との触れ合いや自然を身近に感じられるなど、子どもとも一緒に楽しめます。今回は磯遊びの魅力とともに、準備しておきたい物などをご紹介。磯遊びにトライしたことのない方は、ぜひチェックしてみてください。

磯遊びは子どもと楽しめて魅力がいっぱい

02_ 磯イメージ

磯遊びを計画する際に、大きく影響を受けるのが潮の満ち引き。磯は時間帯によって見せる表情が大きく異なります。満潮になると岩場の多くが水の中に沈んでしまうため、磯遊びは海面が最も下がる干潮の時刻がベスト。干潮時に海面が下がると、磯のくぼみに「潮だまり(タイドプール)」と呼ばれる小さな自然のプールが現れます。

海水の満ち引きの変化が大きくなる潮汐「大潮」前後のタイミングは、とくに潮だまりができやすいためおすすめ。干潮の時刻の1~2時間前に着くように計画を立てるとスムーズですよ。

03_ タイドプール

潮だまりには、海水と一緒に取り残された生き物が多く生息しているため、自然を間近で観察できます。海水浴とはひと味違った遊びが楽しめるのではないでしょうか。また、年齢を問わず楽しめるのも磯遊びの魅力。潮だまりの大きさは場所によって異なりますので、小さな子どもは小さい潮だまりで安全に遊び、小学校高学年以上の子は少し大きな潮だまりで楽しんでみるのがよいでしょう。

04_ タイドプールの中の小魚
タイドプールの中には生き物がいっぱい!

あるとさらに楽しめる便利アイテム

潮だまりにはもともとそこに棲む小さな生き物のほか、引き潮に取り残された海の仲間たちなど、さまざまな生き物の姿を観察することができます。カニヤドカリなどの貝類だけでなく、小魚や、場所によっては熱帯魚などのカラフルな魚がいることもあります。

05_ 磯の生き物(カニやヤドカリ)

砂浜よりも間近に触れ合えるため、便利アイテムがあると磯遊びをさらに満喫できるでしょう。
たとえば水中の生き物を捕まえるには、素手では難しいことも。そんなときにタモ網を使えば、水中の生き物を手軽にすくい上げることができます。そして捕まえたあとは、観察ケースに入れてじっくりと観察。水中グラスを使用すると、海の生き物の生態を直接見ることもできます。目的に合わせたアイテムをあらかじめ準備しておきましょう。

安全に楽しむためにそろえておきたい基本の持ち物

06_ 持ち物イメージ

磯は砂浜と違ってゴツゴツとした岩肌が特徴です。濡れた岩場や海藻で滑ってしまう可能性もあるためマリンシューズは欠かせません。ケガを防ぐためにも足全体を覆う、くるぶしまであるタイプのシューズがおすすめです。

また、磯には木陰がなく足元も平らではないため、ビーチパラソルを立てられない場合もあります。そのため、日除け日焼け対策も重要です。ラッシュガードのような長袖のウェアや帽子などを予め準備しておきましょう。

さらに、不安定な岩場は砂浜に比べてケガをしやすく、毒を持つ生き物が岩の隙間に隠れている可能性もあります。救急セットの用意が必須なのはもちろん、マリングローブゴム製の手袋もおすすめ。表面が鋭い岩や、棘やハサミを持つ生き物に触ってしまってケガをするリスクを減らせます。

そして、子どもにはライフジャケットも欠かせません。溺れにくくなるだけでなく、転んだときにクッションの役割も果たすので安心です。しっかりと安全対策を行い、磯遊びを楽しみましょう。

09_ ライジャケ

磯遊びで気をつけたいポイント

磯で安全に遊ぶために、気をつけたいポイントが幾つかあります。

潮だまりといっても水深が一定ではなく、足が届かない場所や岩の割れ目に手足が挟まってしまうなどの、危険な箇所が存在します。子どもと行くときは無理をしないよう促したり、足元を一緒に確認したりといった行動が大切です。
また、磯遊びを行う場所は基本的に波打ち際が近いので、夢中になって遊んでいると、気付かずに深みに入ってしまう場合も。干潮時でも落水しないように注意が必要です。

10_ 磯際の波
波打ち際にはフジツボなどがびっしり。ケガをしやすいので注意が必要です

磯遊びにおすすめの時間帯は干潮の前後2時間。ただし海面は常に変動しており、満潮に向かって水位が上昇していきます。波が数10cmでも、場合によってはさらわれて沖に流されてしまう可能性もあるので、常に海面の高さは気にかけておきましょう。

11_ 太陽

その日の満潮・干潮の時刻や天気といった情報を、事前にチェックしておくことも大切。天候が悪いと強風でバランスを崩したり、海に入って流されてしまったりする危険性もあるので要注意。また、猛暑日の場合は、クーラーボックスに冷たい飲食物を入れて熱中症対策を行うなどの準備も必要になります。
干満や天候などの情報はインターネットで調べられるので、当日の状況に合わせて計画を立てましょう。

自然をより身近に感じながら楽しめる「磯遊び」。より安心安全に遊べるように事前の準備や下調べをしっかり行い、親子で素敵な体験ができるといいですね。