ダイナミックで美味しい!「アメリカンBBQ」!!
間違いなくグルキャンで盛り上がるハズ!

今回は、私が実際にキャンプで作った「アメリカンBBQ」メニューを2品ご紹介します。
そもそもキャンプのBBQは、みんなで集まって楽しめる最高の場です。定番のカットしたお肉や野菜を炭火で焼き、タレに浸けて食べる焼肉料理もよしですが、一歩踏み込んで、塊肉(かいにく)や野菜を丸ごといただく、本格的なアメリカンBBQでグループキャンプを楽しんでみてはどうでしょうか。

アメリカンBBQの特徴

アメリカンBBQの魅力はなんといっても、じっくりと塊肉を焼き上げる料理であることです。とくに、低温で時間をかけて調理することで、肉が柔らかくてジューシーに仕上がります。スモーカーを使うのも1つの方法ですが、アウトドアではフタ付きのグリル炭火を使うことが一般的です。

01_ アメリカンBBQ

必要なアイテム

フタ付きのグリルまたは炭火コンロ

アメリカンBBQに最適なのは、フタ付きのグリルか炭火コンロです。焼き具合を調整でき、肉の旨味を引き出してくれます。

02_ チャコールグリル
Weber(ウェーバー)のチャコールグリル。赤い方は57cm(10~12人用)、黒い小さな方は47cm(3~6人用)で持ち運びがしやすいグリルです。両方ともにフタ付きというのがミソです

グリルに必要!炭・スモークウッド・チップ

スモークウッド、チップもグリルには必要です。炭は長時間温度コントロールするための必需品といえます。スモークウッドやチップは香り付け用として使用します。

03_ ブリケット
Weber(ウェーバー)のブリケット。材質は天然木100%(無添加の圧縮木炭)で無煙に近く、クリーンな燃焼。食材の香りを邪魔しにくいのが特長です

BBQ用の調味料

スパイスマリネ液は肉を引き立てる名脇役。塩、コショウ、ガーリックパウダー、そしてお好きなBBQソースをお忘れなく。

温度計

塊肉の中まで熱が通ったか確認するために、温度計も用意しておきましょう。肉芯温度をきちんと測定し安全を確認することが食中毒防止につながります。必須のアイテムです。

08_ 温度計
温度計は100円均一ショップでも購入が可能ですので、必ず準備しておいてください

耐熱手袋とトング

耐熱手袋トングは、安全に肉をひっくり返したり、お皿に移したりするためのアイテムです。生肉をつかむトングと焼けた肉をつかむトングは、食中毒防止のため必ず使い分けを行ってください。

アメリカンBBQおすすめレシピ2選!

おすすめレシピ(1):ハンバーガー

09_ ハンバーガー
チェダーチーズを使用すると黄色がより鮮やかになり食欲をそそります

まずは、キャンプで作る! 絶品ハンバーガーのレシピから。
キャンプといえば、焚き火やアウトドアアクティビティを楽しむ場所。そんななか、自分で作るハンバーガーは格別の美味しさです! 今回は、かんたんにできるハンバーガーの作り方をご紹介します。友人や家族と一緒に、楽しいキャンプの思い出を作りましょう!

<準備するもの>

  • フタ付きのグリルまたはキャンプ用コンロ
  • 鍋やシェラカップ(ソースを温めるときに使います)
  • 包丁
  • カッティングボード
  • タオルやペーパータオル(手を拭くため)

【材料】

  • ・パティ(牛ひき肉(牛、豚合いびきでも可))      1人あたり100g程度
  • ・バンズ(人数分用意。市販でも手作りでも可)
  • ・レタス
  • ・トマト
  • ・チェダーチーズ
  • ・塩
  • ・ブラックペッパー
  • ・ナツメグ
  • ・ガーリックパウダー
  • ・バター

(ソース) ※ソースは5~7人分ほどの量です

  • ・マヨネーズ  大さじ8
  • ・ケチャップ  大さじ5
  • ・マスタード  大さじ3
  • ・はちみつ   小さじ2
  • ・レモン汁   少々
  • ・ピクルス   少々、好みで

<作り方>

  • パティ(ひき肉)を手で丸め小分けにしておきます
  • パティをバンズに合うサイズにできるだけ薄く手のひら、もしくはミートプレッシャーで押しつぶし、塩、ブラックペッパー、ナツメグ、ガーリックパウダーを両面に振っておきます
  • レタス、トマトをカットしておきます
  • マヨネーズ、ケチャップ、マスタードを混ぜ合わせます
  • 上記にはちみつ、レモン汁、刻んだピクルスを混ぜ、ソースを作っておきます
  • あらかじめグリルに炭を起こしておき、パティをグリルに乗せ約3~4分焼きます。裏返して、もう片面も焼いてください。チーズを乗せたい場合は、パティの中まで火が通ったことを確認後、チェダーチーズを乗せ、フタをしてチーズが溶けるまで焼きましょう。焦がさないように注意してください
  • パティが焼けている間にバンズにバターを塗り、グリルの端で軽く焼きます。外側がカリっとした食感になるまで焼くと美味しさ倍増です!
  • 焼き上がったバンズの下側にレタスを乗せ、その上にパティを置き、トマトと好きなソースをトッピングします。最後にバンズの上側を乗せたら完成!

おすすめレシピ(2):ベイビーバックリブ

キャンプの醍醐味といえば、やはり焚き火の周りで楽しむBBQ! そのなかでもとくに人気なのが、ジューシーで柔らかいベイビーバックリブです。おすすめレシピの2つ目は、キャンプでもできるベイビーバックリブの焼き方を紹介します。さあ、みんなで美味しいリブを楽しみましょう!

14_ ベイビーバックリブ
完成したベイビーバックリブ。BBQソースをたっぷり塗って仕上げます

【材料】

  • ・ベイビーバックリブ  1~2パック(Costcoで購入)
  • ・お好みのBBQソース
  • ・マスタードまたはオリーブオイル
  • ・塩、コショウ
  • ・ドライラブ   好みのスパイス(パプリカ、ガーリックパウダーなど)
  • ・リンゴ酢またはリンゴジュース

<下準備>

  • ①リブの下処理:リブのドリップなどをキッチンペーパーで拭き取り、裏側にある薄膜を剥がします。これを行うことで、リブがより柔らかく仕上がります

※生肉を処理する際は、食中毒の予防のため、必ず衛生手袋をつけておこないましょう

15_ 下処理
薄膜は手で剥がそうとすると剥がしにくいので、スプーンの柄やフォークなどを差込み剥がします
※薄膜を剥がす際は、手をケガしないように注意してください
  • ②マリネ:リブにマスタード(またはオリーブオイル)を塗り、塩、コショウ、そしてお好みのスパイス(ドライラブ)をふりかけ、全体によく馴染ませます。ラップをして冷蔵庫で数時間、できれば一晩寝かせましょう。これが味を引き立たせるポイントです!
16_ ドライラブ
ドライラブを全体に振りかけ馴染ませます

<作り方(焼き方)>

  • ①グリルの準備:
    ・フタ付きのグリルを準備し炭火を起こし、グリル内を120℃~150℃に調整します。リブをグリルするには間接熱が最適なので、炭を片側に寄せて、もう片方は火のない状態にしておきましょう
    ・リブを乗せる網の下にはグリル内の湿度を保ち、肉が乾燥するのを防ぐため、水を張ったアルミトレイを敷いてください
  • ②焼き始め:
    リブをグリルの間接熱の部分に置き、水で湿らせたウッドチップを炭の上に撒いておきます。フタをして約1時間焼きます。途中で裏返し、ときおりリブが乾燥しないよう、リンゴ酢リンゴジュースを霧吹きでリブに振りかけてあげてください
17_ ジャンボジョー
Weberの「ジャンボジョー」は、持ち運びもできて本格的なスモークBBQが楽しめるアイテムです。グリル内の温度が分かる温度計も付いています
  • ③BBQソースを塗る:
    1時間後、リブにBBQソースを塗ります。表面をしっかりコーティングして、再度フタをし10分~15分ほど焼き続けます。これを数回繰り返することで、リブに甘辛い味が沁み込んでいきます
18_ ソースを塗る
好みのBBQソースをシリコン製の刷毛で塗っていきます
  • ④肉芯温度の確認:
    リブに温度計を刺し、肉芯の温度は都度、必ず確認しましょう(63℃以上になればOK)。温度が低い場合はさらに焼き時間を増やしてください。早くし仕上げたい場合は、リブを二重にアルミホイルで包み、蒸し焼きにすることでさらに時間短での調理も可能です。

※出来上がりは3時間~4時間ほどかかります

  • ⑤仕上げ:
    リブがいい色に焼き上がったら炭火から外し、数分休ませてからカットします。これで肉汁が落ち着き、さらに美味しくいただけます!

「アメリカンBBQ」はキャンプでの食事を一層特別なものにしてくれます。友人と一緒に食材を持ち寄り、自分なりのレシピを楽しむことで、さらに思い出深いひとときになること間違いないでしょう。
次のキャンプでは、ぜひアメリカンBBQを試してみてください。グリルの前での笑い声と美味しい香りが、素敵なアウトドア体験を約束してくれますよ! さぁ、楽しいキャンプを満喫しましょう!


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レポーターREPORTER

O-chan
プロフィール:O-chan
オートキャンプが大好きな九州在住の50代のオジサンです。おもに九州地方のキャンプ場へ、愛車を自由に転がしながらキャンプを楽しんでいます。グループやファミリーキャンプの際は、私が作った料理が美味しいと喜んでもらえるよう、日々キャンプ飯の勉強をしています。その分、ソロのときは手抜きしまくりですが(笑)。「手軽に本格的」がモットーで、これまでの経験で喜んでもらえたメニューの紹介や九州地方中心のおすすめのキャンプ場の紹介など、何か少しでもみなさんにオートキャンプでの楽しみを伝えることができればよいかな…と思ってます。

 【肩書】
 ・日本オートキャンプ協会インストラクター