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例年訪れる猛暑のせいか家事する気にもならないですよね。子どもたちには元気に外で遊んでほしいと思いつつ…、そんな気温ではなくなってきました。「家でゲームやスマホをしている子どもたちを外で遊ばせたい」という読者のみなさんへ、私からの提案は「近所での川遊び」です。
私は子どものころから水辺が大好きで、自宅や帰省先近くの川でよく遊んでいました。そんな田舎育ちの私の経験から川遊びの楽しみ方を、潜む危険への注意も含めてご紹介したいと思います!
家族で川遊びの楽しみ方
どこに行っても、川があれば通りすがりについつい覗き込んでしまう私ですが、アングラ―であれば共感する方も多いと思いのではないでしょうか。GWに差し掛かると、春先の小魚たちが15~20cmくらいに立派に育って泳いでいるのが見えます。今回はその魚たちがメインターゲットです。
川魚の小物釣り
川魚を釣るのにオススメの竿は「のべ竿」や、ライトゲーム~エギングロッドまでです。竿の長さは場所にもよりますので、釣る場所に合わせた、扱いやすい長さを選んでください。道具はさまざまですが、家族で遊びに行くならのべ竿と市販の仕掛があれば十分だと思います。ちなみに私はのべ竿を持っていないので、アジングロッドを代用しています。
釣り方はいたってカンタン! 「ウキ」が沈んだら「アワせる」だけです。

仕掛はウキとオモリとハリが付いたシンプルなもの。仕掛の先がチチワになっているので、初めての方でものべ竿の先に結ぶだけと、かんたんにセッティングできます。エサはハンペンや魚肉ソーセージなどスーパーで調達できるもので十分です。釣具屋さんではミミズやサシ虫などが販売されていますが、私は虫エサの場合、現地調達していますよ。


ねらうターゲットはおもにハヤ(オイカワやカワムツなどの総称)です。ときには20cmを超える大物も掛かりますし水深によっては魚がエサを食べるところも見えるので、「大物がねらっている、食った!」など、大人も子どもも年齢に関係なく興奮してしまうのが面白いところです。
※河川には漁業権があります。アユやアマゴなどの放流がある河川では、遊漁料が発生することもありますので、事前に確認したうえで楽しみましょう
現場で即席!水族館

釣りで釣れた魚や網ですくった生き物などは、透明な水汲みバケツがあればじっくり観察できますし、動きや生態など見ていると楽しいものです。
オススメは釣りで使うような大き目の水汲みバケツ。水族館というイメージですので、大きいバケツを持って行った方が生き物はたくさん入ります。即席水族館を作って生き物を観察することで、夏休みに親として大変な「自由研究」の宿題にもつながりますよ(自由研究って面倒を見るのが大変なので一石二鳥ですね!)。
魚なんて…と思っているお父さんお母さん。川魚が実際に泳いでいる姿はヒレの動きや色が美しいので、ぜひ一度じっくり見てみてください!

川遊びの持ち物チェック
川遊び共通の持ち物
川遊びに必要な持ち物をリストアップしてみました。
- ●マリンシューズ
- ●帽子
- ●水着(ラッシュガードなど)
- ●ゴーグル
- ●着替え
- ●タオル
- ●ビニール袋(ゴミ袋など大きいものがオススメ)
- ●虫除けグッズ
- ●日焼け止め
- ●レジャーシート(場所によってはテントもオススメ)
- ●ライフジャケット
- ●飲み物(多めに)
- ●食料
- ●救急セット
たくさんありますがどれも必需品ですし、ご自宅にあるものがほとんどだと思います。なかでも日焼け止めと虫除けグッズは外せないアイテム。
川遊びのメリットは日陰が多いことですが、それでもこれからの季節は水面からの照り返しで日焼けしてしまいます。日焼け止めや日除けアイテムは絶対に持参しましょう。また、蚊やアブなどが山に近付くにつれて増えてきますので、虫除けグッズがあれば快適です。
魚釣りにオススメの持ち物
続いて魚釣りをする際に必要になる持ち物をリストアップしてみました。
- ●竿
- ●リール(のべ竿を使う際は不要)
- ●仕掛
- ●エサ
- ●水汲みバケツ
たったこれだけです。川釣りは意外と荷物が少ないことと、かんたんにできることが魅力です。ウキを見るだけでいいので、初めての釣りにも向いています。私はたまに持ち帰って食べたりもしますが、職場の先輩いわく「ハヤは天ぷらがオススメ」とのこと。


生き物観察にオススメの持ち物
最後に、川辺で水族館を作るためにオススメの持ち物をリストアップしました。
- ●魚獲り用の網(小さいものがオススメ)
- ●観察用水槽(水汲みバケツでもOK)
- ●エアーポンプ(持っていれば)
水族館を楽しむのも、たったこれだけでできてしまいます。魚獲り用の網は生き物を獲るためにも必要ですが、魚たちは弱りやすいので、捕まえたまま観察するときや逃がすときも網を使ってあげてください。

観察用水槽については、水族館のようにいろんな生き物を入れて、泳ぐ姿など見たい場合は「クリア水汲みバケツ」がオススメです。また、1尾をじっくり見たい場合は「魚観察ケース」がオススメで、100円均一ショップでも販売されています。魚たちも生地の壁より日光を感じやすいクリアの方が嬉しいかもしれません。
楽しく川遊びをするための注意

子どもたちから目を離さない
川遊びにおいて、なにより心配なのは子どもたちの安全ですよね。水遊びは楽しい反面危険もあります。子どもたちと一緒に遊ぶか、流れがある場合は流れの下流側で見守ることを意識してください。ライフジャケットはあった方がいいです。
天候の変化
私も何度か経験がありますが、「山の天気は変わりやすい」とはよく聞くことだと思います。天候で注意することは、
- ・上流の空が曇り、雷の音が聞こえたとき
- ・枯れ葉やゴミなどが流れてきたとき
- ・水の色が濁ってきたとき
- ・急に冷たい風が吹き出したとき(雨が降り出す予兆です)
などです。もし、これらのサインに気付いたときはすぐに退避しなければいけませんので、荷物は極力1ヵ所にまとめておくことがポイントです。私自身、実際に何度も体験しましたし、退避して5分も経たないうちに増水したこともありました。前もって雨雲レーダーなどでチェックしておくことをオススメします。
危険な生き物たち
川遊びをしているとよく出くわす危険な生き物たちですが、これも対策を知っていれば安心です。代表的な危険な生き物といえば、
- ・スズメバチ
- ・マムシ
- ・アブ
- ・蚊
- ・ダニ
といった危険生物オールスターズです(汗)。彼らへの対策としては、「黒い格好をしない」「長袖長ズボンを着用する」「虫除けで防ぐ」などが一般的かと思います。
スズメバチには近付かず、こちらから攻撃しなければ反撃してきませんし、マムシ(ヘビ)は基本的には逃げて行ってくれます。渓流などに行く際はハチが飛んでいるか、足場が見えないときは木の枝などでガサガサと合図をしてあげてください。アブ、蚊、ダニは肌を隠すことで予防になります。
補足しておくと、イノシシなどの野生動物や石の裏にいるヒルにも注意が必要です。野生動物であれば、慌てずに持ち物を置いて興味をそらしたり、進路を開けたりすると通り過ぎて行ってくれます(イノシシに遭遇した際の体験談)。石の裏のヒルに関しては、体の真ん中に黄色い線がなければイシビルなので血は吸われません。
※あくまで私の経験からの話です
ジギングサビキで!?
実際に川釣りを楽しんでみました!
さて、記事で伝えるのに最近の釣果がないと説得力が…(汗)。というわけで、6月初旬に実釣に行ってきました。その模様もお伝えしておきましょう。
6月初旬に家族で川釣りをしてきました!

最近、個人的にハマっているのは、ハヤブサの「ジャックアイ 豆ヒラリン」と「マジックサビキ」を組み合わせたジギングサビキ的な釣り方。6月のこの時期は大型のハヤと小型のハヤが混ざる時期なので、両方をねらうにはもってこいの時期なんです。川魚は好奇心が旺盛で、マイクロジグを巻くだけでかんたんに釣れてくれます。この釣りのコツは、豆ヒラリン1gの逆付けとサビキです。
釣りのポイントは、
- (1)豆ヒラリンで魚を寄せて、ハリとフラッシャーに食わせる
- (2)小さい虫を水面で捕食する魚を、マジックサビキのハリとフラッシャーに食わせる
といったトコロ。

正直エサを使わないならこの釣り方が最強だと考えています。イメージは…、サビキが水面(表層)を通るくらいの速度でジグを巻くといった感じ。ただ巻くだけですがスピードは重要です。ぜひ試してみてください!
釣れたハヤは天ぷらに
ちなみに、今回釣れたカワムツとオイカワは、職場の先輩がススメてくれた「天ぷら」にしてみました。あまり食べたことがなかったので、折角なら素材の味を楽しみたいと薄衣で作ってみました。

いただいたカワムツとオイカワは白身で味が濃く、旨味が凝縮されているように感じました。海の魚と違い魚自身の旨味が強いこともあり、つゆなどの調味料は不要でしたね。ほかにも南蛮漬けや甘露煮など調理方法があるようですので、また機会があれば試してみたいと思います!
いかがでしたか? 冒頭でもお伝えしましたが、「こんな暑さで外に出たくない」という反面「家の中でゲームばかりというのも…」と、酷暑シーズンに毎年悩まされるところです。そんなときは、川辺の日陰で新鮮な空気を吸いながらご飯を食べるというのもいいものです。ネットでコミュニケーションを取ることも大事ですが、自然や生き物に触れることも大切だと思いますよ。
ご近所でできる川遊び、ぜひお試しください。
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レポーターREPORTER
2000年生まれの釣具メーカー・ハヤブサ若手社員。現在は営業から開発に代わり、挑戦の日々を過ごしている。小学生のころからの釣り好きが高じて学生時代は釣具屋で働き、入社後は未経験の釣りに挑むことを目標に新しい知識を付けていく毎日。2児のパパとして、子どもとファミリーフィッシングを楽しんでいる。