
PR:ライスパブリッシング

小難しいことを考えずに、焚き火をしながら楽しくササッと美味しいメシを作る指南書【焚き火メシの本】(ライスパブリッシング)を4月17日に発売しました。
text&photo:米田さん(ライスパブリッシング 代表)
焚き火をしながら、ササッと美味しく

「焚き火料理って楽しそうだけど、難しい…」そう思っているキャンパーさんは多いのではないでしょうか? 確かにその通りで、焚き火の炎は温度のコントロールが難しいため、熾火(おきび、炎がおさまった温度の状態)で調理をするのが基本とされています。
ただ、ここで大きな問題がひとつ。熾火にしている間は、焚き火自体を楽しめないということ。これは焚き火好きにとってはひじょうにツライところ。調理が終わってから、熾火を焚き火に戻すのも面倒くさいという方は多いでしょう。
「料理は段取り8割」とよく聞きますが、キャンプの焚き火メシに関しては、もっとラフでいいはず! というのが本書のコンセプト。あくまでも焚き火が主役。そのうえで、メシを美味しく味わえる方が至福じゃありませんか? 小難しいことを考えずとも、「炎を眺めながら、気軽に楽しくメシを作りたい!」そんな焚き火好きの想いを1冊にまとめたのが「焚き火メシの本」です。
プロの料理人じゃないからできるアイデアレシピ満載
「焚き火メシの本」は、猪野正哉さんと松倉広平さん2人の共著となっています。調理本としては珍しいかもしれません。

「焚き火の本(山と渓谷社)」で知られる焚き火マイスターの猪野正哉さんと、ヤマサ醤油初のベンチャー会社「アウトドアオペラ」を立ち上げ、ガーリック調味料「G飯の素」が大ヒット中の松倉広平さん(いうなれば、スパイスマスターです)。プロの料理人ではない2人がアイデアを出し合って、焚き火をしながら作ることができる焚き火メシを60品目紹介しています。
ラフに作るのが焚き火メシの醍醐味なので、通常のレシピ本のような分量掲載はありません! 「ちょっと多めに入れてみようかな」「今日は豪快にいってみるか」そんな気分に任せたアレンジこそが、焚き火料理の楽しさ。目分量でOK、気軽でOK。自由な発想で、自分だけの味を楽しんでみてください。


猪野さんは焚き火の達人。食材を活かしたシンプルな「焼くだけ」メシを作らせたら、彼ほど個性的な引き出しを持っている方はほかにいません。そもそも、「焚き火料理って、焚き火自体を楽しめないよね…」そんな猪野さんのひとことから本書が生まれたのです。

型にハマらない大胆な食材の組み合わせが猪野さんの真骨頂。ネタバレになりますが、氷を中華油切りで焼いて、「ほりにし」をかけるだけという「焼き氷」があります。度肝を抜かれるレシピですが、実はちゃんとアジアの屋台で存在しているメシなのだそう。考えてみれば「ICE BOX」もザクシャリな触感で人気がありますから、そのアウトドア調理版と考えれば納得がいきます。
そして相棒となる松倉さん。キャンプ飯が好きな方であれば、「G飯の素」を愛用している方も多いのではないでしょうか。いうまでもなく、松倉さんの調味料の使い方は的確で、神がかっています。まさにスパイスマスター!
松倉さんのレシピも同様にシンプルですが、猪野さんよりちょっとだけ料理感があるかもしれません。とはいえ、面倒な手順はほとんどなし! 焼いて調味料をかける、混ぜて煮込むなどが中心で、細かい分量を気にしなくても作れるものばかり。

表紙を飾った「醤油マシュマロ」は、マシュマロを焚き火で焼いて醤油を吹きかけるだけで、みたらし風味になる魔法のような焚き火メシ。一度口にしたら、みなさん驚かれると思います。

初心者も安心!火起こし道具選びの基本も掲載
本書では、焚き火メシのレシピ紹介にとどまらず、「焚き火そのものの楽しさ」や「始め方」についても丁寧にフォロー! 焚き火マイスターの猪野正哉さんが、火起こしの基礎知識から実践的なコツまでを親切にレクチャーしてくれます。
さらに、初心者が最初にそろえるべき焚き火道具や、料理がしやすく安全性も高い焚き火台、調理に便利な鉄製ギアなど、実際に役立つツールの選び方まで網羅されています。つまり、「焚き火」も「焚き火メシ」も、これ1冊で十分ということです!
まったくスタイルが異なる2人がタッグを組んだ異色の料理本だけに、レシピの幅も広く、ユニークなものばかり。なかには料理と呼べないほどのシンプル過ぎるレシピもありますが…。それは「猪野・松倉ワールド」として、温かい目で見てくだされば…。
料理が苦手な方がキャンプメシにハマるきっかけになりうる1冊ですし、得意な方であっても「こんな発想はなかった!」と刺激を受ける個性的なレシピがたくさん掲載されています。
焚き火を囲んで味わうメシには、特別な美味しさと楽しさがあります。「焚き火メシの本」は、そんな時間をもっと手軽に、もっと豊かにしてくれる1冊。凝りすぎず、それでいて驚きと工夫に満ちたレシピ、初心者にやさしい火起こしと道具の指南まで、焚き火デビューにも次の一手にもぴったりです。自然の中で「食べる」を楽しみたいすべての人に、自信を持っておすすめします。